2016年12月4日をもって廃止されることとなってしまったJR北海道・留萌~増毛間の留萌本線。
廃線というのは、何とも悲しい出来事です。しかも、留萌本線の終着駅である増毛は、その名のとおり頭部の悩みを持つ方々に崇め奉られているようです。
こうした廃線の知らせを聞いたからには、馳せ参じないわけにはいきません。今回は、留萌本線に乗車した日の記録です(実は、この機会にあわせてカメラを新調し、8年間使い続けたコンデジをミラーレス機に買い替えたりしています。)。
普段は飛行機にはめったに乗りませんが(頭痛がするので)、今回はやむを得ないです。成田から飛行機で新千歳空港にやってきました。
千歳線でひとまず札幌まで移動です。札幌に来たのは高校の修学旅行以来で、何年ぶりのことやら。
ちょうど大通公園でオクトーバーフェストをやっていたので、ここで腹ごしらえしておきましょう。
札幌駅にもどって、留萌本線の始発駅である深川を目指します。
13時03分発の岩見沢行きに乗車。
岩見沢までの区間は、まさに札幌都市圏といった感じで、人の乗り降りも割と多い印象でした。JR北海道の赤字は何ともならないかもしれないが、頑張ってほしい。
岩見沢には13時44分に到着。
14時00分発の旭川行きに乗り換えです。
乗客もまばらで座席も余裕で確保できました。札幌から旭川までの区間だったら、やっぱり特急が便利ではある。
ずいぶんと北海道らしい車窓になってきました。
深川駅には14時57分に到着。
駅前のコンビニなどで適宜時間を潰して、16時09分発の増毛行きの列車に乗車です。
キハ54形が到着。これを見ると、不思議と旅情が高まったように思えてしまいます。
留萌本線に乗ったのは、これが最初であり、留萌~増毛間は最後となりました。
海沿いの区間は、夕焼けがとても綺麗でした。廃線になったことが、非常に惜しまれます。
暮れなずむ時、まもなく廃止をむかえる駅は何を思っているのだろうか。
日が暮れてしまった後、増毛には17時39分に到着。
はるばる、ここまでやって来たのだなあ。
もちろん、先に線路はつながっていない。
当たり前といえば当たり前だが、こんなに目の前で途切れた線路を見るのは初めて。
ここまでやって来て、乗ってきた列車でそのまま引き返すのはちょっともったいない。
この列車は見送ることにします。廃線前だからでしょう、結構な人が来てますね。
駅舎は渋い雰囲気ではありますが、中には売店や自販機があったりして、わりと居心地がいいです。
あたりはすっかりと暗くなってしまったが、ポツンとたたずむ駅名票。
ここにはあと何本の列車が来るのか。今まで何本の列車が来たのだろうか。
何とも索漠とした思いのまま、増毛駅をあとにしました。
バスで留萌駅まで戻ります。
しばらくしたら、ここが終着駅になるのだなあ。
やはり廃線というのは、えも言われずしんみりしてしまうものでした。
廃止後の増毛駅は、列車は来なくなったものの、現在も変わらず利用されており、線路も残されたままだと聞いています。
機会を見つけて、また行ってみたいものです。
(2016.9.24乗車)
新千歳空港 945発
│ 千歳線
札 幌 1022着/1303発
│ 函館本線
岩見沢 1344着/1400発
│ 函館本線
深 川 1457着/1609発
│ 留萌本線
増 毛 1739着
(バス)
留 萌 2020発
│ 留萌本線
深 川 2115着/2209発
│ 函館本線
旭 川 2234着