高崎から上越線で北上し、途中で土合駅を訪問した後、小出駅で下車した。
今回の旅の目的である秋を探して、只見線の乗り換える。
ローカル線の代名詞ともいえる、キハ40系に乗車する。
普段は過疎が激しい只見線であるが、この季節は乗客が多い。本日は満席であった。
只見線の沿線は紅葉が非常に美しく、色づいた山々の中、只見川にかかる橋梁の上を列車が走る姿は絵になる。
もっとも僕は、撮るほうの専門家ではなく、乗るほうがメインであるが。
大白川のあたりからどんどんと山の中にはいっていき、車窓の景色も秋の気配が高まっていく。
トンネルをいくつか抜けて只見に近づくにつれ、紅葉が進んでいっているようだ。
この季節はトロッコ列車も運行されているようであるので、そちらのほうがより近くで景色を楽しめるのではないかと思う。
1時間強の乗車で終点の只見に到着。
只見から先は、平成23年7月の豪雨で橋脚が流されて不通となっており、会津川口までは代行バスで行かなければならない。
いつになれば復旧するのか、いずれにせよ輸送密度が低い地域の復旧というのは時間がかかる。
どうやら、只見~会津川口間は上下分離方式で復旧するという方向で話が進んでいるようであり、鉄道は存続する見通しのようである。
ここからは会津若松行きの列車に乗車する。
列車は三両編成であるが、こちらも満席となっていた。
多くは紅葉目当ての観光客のようだが、この路線にはまだ十分に需要はあるのではないかと思う。東京からそれほど遠いわけではなく、只見川沿いの美しい景観もある。ローカルさを活かして、秋に限らずイベント列車を通すというのもおもしろいかもしれない。
次に来るときは復旧していることを楽しみにしながら、会津若松に向かいました。
(続く)