もこもこ鉄旅部。

乗り鉄・旅鉄・駅ノート絵師(駆け出し)の筆者が、全国津々浦々を鉄道旅でまわったり、駅訪問して駅ノートにイラストを残したりするブログです。

【松山~宇和島】四国一周18きっぷの旅【1日目後編】

 四国18きっぷで2泊3日かけて一周する旅の1日目、後編です。

 前回記事にて、岡山駅から出発して、快速列車または普通列車を乗り継いで、松山駅までやって来ました。そして、松山で道後温泉と松山城へと行ってきました。時刻はもう午後5時をまわっております。

 本記事では、松山駅から出発して宇和島駅へと向かいたいと思います。途中で分岐する予讃線をどちらも乗りつぶしますので、相当に時間がかかります。

 

四国一周1日目の列車の乗り継ぎ

(1)岡山7:55発→坂出8:34着【瀬戸大橋線】

(2)坂出8:49発→観音寺9:53着【予讃線】

(3)観音寺10:37発→ 伊予西条11:42着【予讃線】

(4)伊予西条11:53発→松山14:09着【予讃線】

 ーーーーーーーー松山で観光ーーーーーーーーーー

 [ここから下が本記事の行程です。]

(5)松山17:33発→伊予大洲18:43着【予讃線(内子経由)】

(6)伊予大洲18:49発→伊予市19:56着【予讃線(伊予長浜経由)】

(7)伊予市20:58発→宇和島23:21着【予讃線(内子経由)】

※2017年3月20日時点の時刻表によります

 

 なんと目的地の宇和島駅に到着するのは、午後11時を過ぎております。日が沈んでからも、ひたすらに列車に乗車するという過酷なスケジュールです。

 

松山駅→伊予大洲駅(内子経由)

 松山での観光を楽しんだ後、再び列車の旅へと戻ります。ぎりぎりまで観光をしていたので、慌てて列車との乗車します。発車時刻の寸前で危ないところでした。

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 いよいよ四国らしい気動車の登場です。この列車は内子経由の伊予大洲行きです。

 予讃線は向井原駅で分岐をしており、古くからある伊予長浜経由の路線(愛ある伊予灘線という愛称が付けられています)と、新しく作られた内子経由の短絡線に分かれています。

 

 内子経由の路線は新しく作られただけあって、かなりの距離をトンネルをぶち抜いているようです。伊予大平駅~伊予中山駅間の犬寄トンネルは四国最長というだけあって、どこまで行ってもなかなか出口が見えないという感じてしまいます。(まるで北陸トンネルに初めて通ったときのような感覚です)

 そして、内子駅から新谷駅の間の内子線を経由して、終点の伊予大洲駅へと到着しました。

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内子線とは?

 今となっては、向井原から内子を経由する短絡線は、特急列車も行き交う四国のメインルートとなっています。

 しかし、この短絡線が完成する前はどうなっていたかというと、予讃線の五郎駅から分岐して内子駅を終点とする盲腸線の「内子線」が走っていました。1日に数本の列車が走るだけのローカル線の中のローカル線だったようです。

 それが国鉄再建の時代に存亡の危機かと思いきや、松山方面からの短絡線に組み込まれるという躍進を遂げました。これにともなって五郎駅から新谷駅の間は廃止となり伊予大洲駅と新谷駅間が繋がれることになります。(内子駅と五十崎駅も移転しています。)

 このような経緯があって、短絡線が完成した後の現在でも内子駅~新谷駅の区間は「内子線」という路線名が正確な名称になっています。

 

伊予大洲駅→伊予市駅(伊予長浜経由)

 内子線のことに触れていたら、少し脱線してしまいました。

 伊予大洲駅からは、伊予長浜経由の列車に乗車して、松山方面へと引き返します。今後乗車するのは海沿いを通る路線で、「愛ある伊予灘線」の愛称がついております。

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 この路線は瀬戸内海のすぐ近くをとおる風光明媚な路線で、特に18きっぷのポスターに複数回登場している下灘駅はとても有名です。

 今回はすっかり日も落ちて、車窓は真っ暗で景色が見れなかったので、またリベンジしたいと思います。

 ちなみに、この列車ではスマホに熱中していたおじさんの印象が非常に強かったです。モンスターボール型のグッズを持っており、たぶんポケモンGOに夢中になっていたのではないでしょうか。

 

伊予市駅→宇和島駅(内子経由)

 伊予市で下車して1時間ほどの待ち時間を経て、再び内子経由の列車に乗車して、本日の最終目的地である宇和島へと向かいます。

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 なんだかこの長いトンネルはさっきも通ったようなというデジャヴ感があります。それも当然、数時間前に乗ったルートと全く同じルートを通っています。乗りつぶしのためには非効率なことをいとわない、乗り鉄というのも難儀なものです。

    

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 途中の主要駅の八幡浜で7分ほどの停車がありました。

 何やら慌てた様子で学生さんが運転士さんと話しています。どうやら寝過ごしてしまったようです(運転士さんが「内子!?」と仰天しているのがかすかに聞こえます)。反対列車は終わっていますが、有人駅だったのが不幸中の幸いなようで駅員さんが助けてあげているようでした。

 

 同じ列車に2時間以上も乗車しているとさすがに疲れてきます。夜も更けていってさすがに眠くなってきます。途中で抜かれる特急列車を何度かうらやましく思いながらも乗り続けます。

 

宇和島駅へと到着! 

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 疲労困憊のなか、やっとの思いで23時21分に宇和島へと到着です。ここまで長かった...途中でうとうとしてあまり記憶がないところもありますが。

 駅の近くのビジネスホテルへと直行して、明日の鉄道旅へと備えて休むこととします。

 

 さて、次回は四国一周の18きっぷの旅の2日目をお送りします。2日目は宇和島駅から出発して、徳島駅を目指します。