珍駅名に惹かれて竹駅へー三江線乗り納めの旅(2)ー

 三次駅を10時02分に出発の三江線に乗車し、宇都井駅で途中下車した後、バスを乗り継いで石見川本に15時12分に到着しました*1三江線では数少ない有人駅であるこの駅も、列車が来ない時間は閑散としています。

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 次の三次行きの列車が到着するまで1時間以上ありますし、せっかくなので歩いて行ける範囲で他の駅まで行って、そこから列車に乗車することにします。*2

 なるほど、石見川本の隣が木路原で、木路原の隣が竹ですね...

 いやいや、竹ってなんですか。駅名にしてはずいぶん割り切ってますね。もうちょっとほかの名前は付けようがなかったのでしょうか。

 次の列車までに歩いて行ける範囲なので、竹駅まで徒歩で行き、その姿を拝んでくることにしました。   

 

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  江の川沿いの道をひたすらと徒歩でたどっていきます。川にかかる赤い橋が目をひきます。車窓からこの景色をみるのも楽しいだろうなと想像がふくらみます。

   

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 1時間ちょっと歩いて、道路の脇にぽつんとたたずむ竹駅の姿を見つけました。なかなか哀愁がただよう渋い駅舎です。よくみると、線路を挟んで向こう側に民家も建っていますね。

 

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 さっそく駅名標とご対面です。潔くよく「竹」と一文字。まぎれもないこの駅の名前です。

 どうやら、このあたりは島根県邑智郡美郷町乙原竹という地名のようです。だから、竹という名前なのですね。

 

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 駅名標の隣に自信ありげな様子で人形が立っています。もちろん竹で作られています。ここに降り立つ乗客を歓迎してくれるようです。

 

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 駅のホームの柵に、竹ざる、竹ぼうき、竹熊手、竹格子...

 これみよがしに竹製品たちが陳列されています。さすがに、ここまでくると狙ってやっているとしか思えません。

 

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 駅の待合室は、壁と屋根だけの簡素な造りのもの。ほとんど乗客もいないので、これで十分なのかもしれませんが。

 

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 待合室のブースの中には、なにやら貼り紙がしています。端っこが破れてずいぶん年季が入っています。

      「稲麻竹葦」「花意竹情」「哀糸豪竹」「茂林脩竹」

      「天高竹夢」「竹苑椒庭」「竹頭木屑」「胸中成竹」

 またまた竹づくし。今度は四字熟語です。竹の文字が赤で強調されています。しかし、どれひとつとして全く聞いたことがないです。よくこれだけ調べたものだと感心するとともに、竹駅への並々ならぬ執念さえも感じます。   

                                        

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 この駅の周りの名所は、駅の近くの橋の上から見える明神岩です。江の川の川岸にぽっかりと大きな岩が鎮座しています(上の写真では左側)。この岩の上には、よく見ると鳥居が建てられています。

   

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 江津方面からやってきた三次行きの列車に乗って、次の目的地を目指します。

 竹駅は無人の非常に小さな駅でしたが、健気にも駅名の「竹」を前面に押してくるのがおもしろい駅でした。

(続く)

*1:宇津井から石見川本までのバス乗り継ぎの道程は次の記事をご参照ください。 norihoudai.hatenablog.jp

*2:ちなみに竹駅の前の木路原にも少しだけ立ち寄っています。民家のわきの階段が駅の入り口ですが、非常にわかりづらいです。また、この駅からすぐの大きなムクノキが見どころです。

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