JR東日本の終着駅をまとめてみました
終着駅に到着すると、線路はそこで終わりであり、さらに先へと行くことはできません。そのような終着駅へ到着すると、なんとも言えない切なさを感じたり、はたまた意外と街らしくて驚いたり、行ってみて初めて気が付く発見があるものです。
今回はJR東日本の路線で、終点が行き止まりとなっていて、他社の路線とも乗り換えができない駅をまとめてみました(首都圏近郊は次回予定です)。
三厩駅(津軽線)
青森市から津軽半島へ至る津軽線の終着駅である三厩駅は、こじんまりとした駅舎に途切れた線路と、はるばる果てまでやってきた哀愁が漂っています。ここからさらに、バスで竜飛岬まで向かうこともできます。
大湊駅(大湊線)
こちらは、青森県の下北半島の終着駅・大湊駅です。海軍の基地があることでも有名な場所です。 駅舎は名産のヒバの香りが立ちこめており、チップを持ち帰ることもできます。
男鹿駅(男鹿線)
秋田県の男鹿半島の終着駅・男鹿駅です。「なまはげ」は言わずと知れたこの地の有名な伝統行事です。毎年2月に「なまはげ柴灯まつり」が開催され、迫力のなまはげを間近で見ることができます。
左沢駅(左沢線)
山形駅から発着する左沢線の終着駅・左沢駅です。難読な駅名であり「あてらざわ」と読みます。この路線は沿線の果物が有名なことから「フルーツライン」という名称が付けられています。駅名標もフルーツの形をしています。
女川駅(石巻線)
女川駅は石巻駅からさらに北に延びる石巻線の終着駅です。震災の復興により新しくなった駅舎には展望スペースが設けられており、駅前には数々のお店が並んでにぎわいを見せていました。
利府駅(東北本線利府支線)
東北本線の岩切駅から分かれる利府支線の終着駅・利府駅です。この駅は仙台のベッドタウン的な役割が大きそうです。また、宮城スタジアムの最寄駅であり、ここからバスが出ています。
弥彦駅(弥彦線)
新潟県を走る弥彦線の終着駅・弥彦駅の駅舎はまるで神社です。越後一宮の彌彦神社は、パワースポットとして有名らしいです。また、駅近くの弥彦公園は秋になると紅葉がきれいな場所です。
常陸太田駅(水郡線太田支線)
茨城県の水戸駅から福島県の郡山駅を結ぶ水郡線には支線があり、常陸太田駅が終着線となっています。駅舎はリニューアルでモダンな雰囲気となっており、BGMも流れていました。この駅からバスでアクセスできる竜神吊橋が有名な観光スポットです。
烏山駅(烏山線)
栃木県の宇都宮駅から列車が出ている烏山線の終着駅は、烏山駅です。この路線は非電化ではありますが、蓄電池で走行する列車である「ACCUM」が走っています。烏山駅には充電を行うための設備設けられています。
大前駅(吾妻線)
群馬県を走る吾妻線は、途中の長野原草津駅から草津温泉へ、万座・鹿沢口駅から万座温泉へとアクセスできる路線で、これらの駅でおりてしまう人も多いです。しかし、終着駅はさらに奥地の大前駅です。駅には簡単な待合室があるだけの無人駅で終着駅らしい索漠とした雰囲気が漂っています。
横川駅(信越本線)
平成9年の長野新幹線の開通によって、横川・軽井沢間の信越本線が廃止となり、群馬県側の横川駅は現在では終着駅となってしまいました。かつて横川・軽井沢間を走ってきた鉄道は急勾配区間をどのようにして攻略してきたかの歴史でもあります。横川駅に隣接する「碓氷峠鉄道文化むら」では往時の車両が展示を見ながら、碓氷峠の鉄道の歴史に触れることができます。
次回は東京・神奈川・千葉の終着駅を紹介
こうやってみると、終着駅といってもそれぞれ様々な表情がありますね。次回はJR東日本の中でも、残りの首都圏に近い東京・神奈川・千葉の終着駅を紹介してまいります。