もこもこ鉄旅部。

乗り鉄・旅鉄・駅ノート絵師(駆け出し)の筆者が、全国津々浦々を鉄道旅でまわったり、駅訪問して駅ノートにイラストを残したりするブログです。

2018年で運行終了!関電トンネルトロリーバスの乗り納め

関電トンネルトロリーバスは2018年で廃止に。

 今回は、一見したところ鉄道と関係なさそうで、実は関係大有りのトロリーバスについてです。

 現在、トロリーバスは立山黒部アルペンルートでしか運転されておらず、扇沢~黒部ダムの区間と、大観峰~室堂の区間の2か所があります。

 このうち、関西電力が運営する扇沢~黒部ダムの区間は、2018年11月30日の運行をもってトロリーバスが廃止となるのです。

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トロリーバスは実は鉄道の仲間

 トロリーバスは、名前も見た目もバスではありますが、実は法律上は鉄道に分類されているのです。

 一般的なバスとの大きな違いは、集電装置が設置されており、架空に張られた電線から電力を供給して走行していることです。レールの上を走るわけではないので、鉄道事業法においてトロリーバスは「無軌条電車」という分類になっています。

 

乗り納めに行ってきました!

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  今回は、扇沢から関電トンネルトロリーバスに乗車してきました。アルペンルートは非常にメジャーな観光地で、いつも観光客で混雑する場所ですので、なるべく朝早くに行っておくのが無難であると思います。

 

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 午前8時に扇沢を出発するトロリーバスに乗車する予定でやって来ましたが、3連休であったにもかかわらず、大混雑というほどではありませんでした。早めの動き出しが功を奏したようです。

   

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 窓口で乗車券を購入して、改札を済ませます。トロリーバスは複数台で運転されていて定員に多少余裕があるようで、特に待たされることもなく乗れました。

    

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 いよいよトロリーバスに乗り込みます。普段はグレーを基調とした質実剛健な外観をしていますが、今年はラストイヤーということでラッピング車両で走行しています。  

 

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 黒部ダムのマスコットのくろにょんと、カラフルな花々に彩られて、かわいらしい雰囲気に仕上がっています。

 

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 定刻通りに扇沢を出発しました。空中に張られている送電線に沿ってバスは走っていきます。ここから電力の供給を受けてモーターを動かして走るという点は、電車と類似しています。  

   

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 トロリーバスはトンネルの中を進んでいきます。トンネル内の見どころは、破砕帯と呼ばれる関電トンネルの掘削でも大変な難工事が行われた箇所で、80mを進むのに7か月を要したらしいです。それに比べれば通り抜けるのは、ほんの一瞬です。

  

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 わずかに16分の乗車で、黒部ダムへ到着です。トロリーバスに乗車できるのは本当にあっという間です。

    

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 関電トンネルトロリーバスは、運行開始から54年もの歴史があるとのことです。来年の2019年からは電気バスでの運行に変わります。

 これまでの間、アルペンルートを訪れる多くの人々を運び続けてきたことでしょう。長い間お疲れさまでした。

 

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 黒部ダムは言わずとしてたメジャーな観光名所です。トロリーバスよりも、こちらを目当てに来る人のほうが大多数でしょう。秋の季節は紅葉で山が色づき始めて、いっそう綺麗な景色を楽しむことができます。