今回はケーブルカー・ロープウェイ・トロリーバスと乗り継ぎます。
前回、アルペンルートに長野県側から入り、黒部ダムへやって来て名物の観光放水を堪能しました。
今回は、引き続いて黒部湖から出発して、黒部ケーブルカー、立山ロープウェイ、立山トンネルトロリーバスと乗り継いでいきます。
10月上旬でしたが、標高の高いところでは紅葉が始めっており、だんだんと見頃を迎えています。
黒部湖では立山ロープウェイの整理券を受け取ります。
黒部湖ではケーブルカーの待ち時間に、番号がかかれた札が配られます。これは、ケーブルカーの乗車した後に乗り継ぐロープウェイの整理券です。ロープウェイは定員がほかの乗り物よりも限られているため、このタイミングで整理券を配って、次の乗車人数を調整しているようです。
混雑が予想される場合には、黒部湖のケーブルカーの順番に早めに並んでおいて、整理券をもらっておくのが無難かもしれません。
黒部ケーブルカー 9時10分発
黒部湖からは、黒部ケーブルカーに乗車して、次の黒部平まで向かいます。階段状のプラットホームに停車しているケーブルカーは、車体が扁平な変わった形をしています。
ケーブルカーは急勾配を乗降するための乗り物で、ここでは終始トンネルの中を進んでいきます。自然保護と雪の被害防止のため、地上部分は作られなかったとのことです。
黒部平 9時15分着
ケーブルカーにはわずかに5分乗車したのみで、黒部平へと到着です。しかし、標高としては1駅区間で370mほど高くなりました。
先ほど黒部湖で配布された整理券の番号が呼び出されるまで少し時間がありますので、駅の建物の屋上にある展望台へ寄ってみます。
既に標高1828mまでやってきており、ずいぶんと高いところまでやってきました。さっきやって来た方向を見下すと青緑色の水面が見えますが、あれが先ほどまでいた黒部湖のようです。
黒部平の展望台から、これから向かう大観峰の方向を見ると、もう紅葉が始まっています。標高が高いと紅葉するのも早いですね。
さて、整理券の番号が呼び出されたので、ロープウェイ乗り場へと向かいます。ロープウェイからの景色を楽しむためには、良い場所を取るために早めに並んでおくに越したことはないです。
立山ロープウェイ 9時30分発
予想はしていたところですが、ロープウェイはほとんど定員いっぱいの乗客でぎゅうぎゅう詰めに近い状態です。外の景色が見やすい窓際あたりからだんだんと埋まっていきます。
ロープウェイの中から眺める山の景色というのも良いものですね。アルペンルートの乗り物の中でも、最も外の景色を存分に楽しめるのがロープウェイではないでしょうか。
大観峰 9時37分着
ロープウェイに7分ほどの乗車で、大観峰に到着しました。ここでは屋上以外に駅の建物の外に出ることはできませんが、眺めの良さはアルペンルートの中でも指折りと聞きます。
次の室堂までのトロリーバスは、先ほどのロープウェイと比べれば定員に余裕があるようなので、ここでしばしの間ですが景色を楽しんでいくことにします。
屋上展望台は、椅子とテーブルが置かれていて、ここで休憩ができるようになっています。この日も多くの人でにぎわっていました。
山の斜面に沿って広がる紅葉と眼下に見える黒部湖の水面が合わさって、すばらしい眺めを望むことができるところです。うわさに違わぬ絶景スポットではないかと思います。
先ほど乗ってきたロープウェイのほうを見ると、次の便がのぼってくるところでした。山に敷き詰められた色とりどりの木々の上を、悠然と歩いているようにも見えます。
大観峰は写真の撮りがいがあるスポットだと思います。お気に入りの一枚を狙ってみるのもよいかもしれません。
立山トンネルトロリーバス 10時15分発
大観峰から室堂まではトロリーバスで移動します。関電トンネルトロリーバスに引き続いて、アルペンルートでは2回目のトロリーバスです。
立山連峰の雄山の直下を貫通している立山トンネルを通って、アルペンルートの最高地点である室堂へと至ります。
アルペンルートで走っているトロリーバスのうち、関電トンネルトロリーバスは2018年で運行が終了となりますので、2019年からは立山トンネルトロリーバスが国内で唯一のトロリーバスということになります。
次回へ続きます!
ここまでの道中それなりに混雑していたとはいえ、順調なペースで進んできています。次回は、いよいよアルペンルートの最高地点である室堂へと到着した後、みくりが池の周りを散策したいと思います。