宇奈月温泉の観光といえばトロッコ電車
宇奈月温泉から出ている黒部峡谷鉄道は、トロッコ電車がすっかり観光の定番となっています。
今回は実際にトロッコ電車に乗ったときの様子をもとに、乗車時の見どころをお送りしたいと思います。
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どの車両も屋根はついています。窓があるのは特別車両とリラックス車両です。
トロッコ電車の普通客車は、屋根はありますが側面は吹きさらしの状態です。これは非常に開放感があって、周りの景色が見えやすいので気持ちがいいものです。ただし、雨の日は多少吹き込んでくることがあるのに注意です。
他方で、特別客車やリラックス客車は別途料金がかかりますが、窓を閉めて雨風を遮ることができます。もちろん窓は開けることができるので、景色をしっかり楽しむことも可能です。
宇奈月駅から欅平駅へ向けて出発です!
それでは、宇奈月駅から出発して、終点の欅平駅まで向かいたいと思います。車内では沿線の案内が室井滋さんのナレーションで流れます。
沿線のビュースポットが、右側にある場合と左側にある場合があるので、行きと帰りで違う方向を見られるようにするのがいいと思います。
山彦橋
宇奈月駅を出発して、すぐに列車は橋を渡ります。このとき左側に山彦橋が見えてきます。実は電車が渡っているほうが新山彦橋で、電車から見えているのは旧山彦橋です。
宇奈月湖
しばらく進むと進行方向右側に宇奈月湖が見えてきます。宇奈月湖の見どころは、湖面に弧を描くようにしてかかる真っ赤な橋です。造形の美しさに加えて湖の色と赤のコントラストが素敵です。
新柳河原発電所
宇奈月の次の駅の柳橋が近づくと、何やら西洋風な建物が見えてきます。これは新柳河原発電所の建物です。まさか発電所とは思えないような外観です。
引湯管・サル橋
宇奈月湖の対岸では、黒薙温泉の源泉から宇奈月温泉へと湯を送る引湯管が引かれています。
また、サルが対岸に渡れるようにとサル専用の橋も架けられています。運が良ければサルが見られることもあるらしいです。
仏石
進行方向の右側に、赤い頭巾をかぶった石が見えてきます。仏石というありがたい石のようで、木々の間にほんの一瞬だけ見ることができます。
黒薙駅
一般の乗客が下りることができる最初の駅が黒薙駅です。宇奈月温泉の源泉となっている黒薙温泉が有名です。黒薙駅を出ると、列車はカーブしながら水色の後曳橋を渡っていきます。
出し平ダム
出平駅に到着する手前で、進行方向の右側に大きな施設が見えてきます。これは出し平ダムで、初めて土砂を流す排砂ゲートが設けられたとのことです。
出し六峰
出平駅を出発してしばらく進むと、右側に山々が連なった出し六峰が見えてきます。山に霞がかかっていて、どこか幻想的な雰囲気です。
ねずみ返しの岩壁
進行方向右側に見上げるほどの巨大な岩壁が見えてきます。ねずみ返しの岩壁といわれており、シャッターチャンスは欅平から宇奈月への復路の際にアナウンスされます。
黒部川第二発電所
猫又駅に到着する前に、駅に隣接する黒部川第二発電所を乗車しながら見ることができます。発電所にかかる赤い橋が特徴的です。
錦繍関
東鐘釣山のトンネルを抜けた後、次のトンネルに入るまでのわずかな間だけ見えます。紅葉の名所として知られている場所のようです。
鐘釣駅
一般に途中下車できる駅の鐘釣駅です。河原から湧き出る温泉が有名です。列車は発車の際にスイッチバックします。
黒部の万年雪
鐘釣駅を出発して、すぐに進行方向左側に見えてきます。次の年に雪が降るまでここだけ雪が残っているので、万年雪と言われているようです。
百貫山
進行方向左側にそびえたっている山が百貫山です。「貫」というのは昔の重さの単位のようですね。
欅平駅
宇奈月駅から約1時間20分の乗車で終点の欅平駅に到着です。トロッコ電車は見どころが多いので、道中を楽しんでいると到着までは意外とあっという間に感じられます。
欅平駅にはレストランも併設されており、周辺には散策スポットがたくさんあります。
猿飛峡は、欅平駅から20分程度でそれほど遠くもなく、手軽に渓谷の美しい景観を眺めることができるスポットでおすすめです。
また、名剣温泉など野趣あふれる秘湯もあります。渓谷の景色を眺め、川の音を聞きながら入湯できる魅力的なところですので、こちらへ行ってみるのもおすすめです。
シャッターチャンスはたくさんあると思います。
以上、黒部峡谷鉄道トロッコ電車の見どころをざっとお送りしてまいりました。今回紹介している場所以外でも、トロッコ電車に乗っていると美しい渓流の景色を楽しめる場所がいくつもあると思います。ぜひトロッコ電車の旅を楽しんでください。