もこもこ鉄旅部。

乗り鉄・旅鉄・駅ノート絵師(駆け出し)の筆者が、全国津々浦々を鉄道旅でまわったり、駅訪問して駅ノートにイラストを残したりするブログです。

会津鬼怒川線に乗って ‐野岩鉄道・会津鉄道の秋旅(1)

今回は野岩鉄道に乗車します

 野岩鉄道は、新藤原駅会津高原鉄道尾瀬口を結ぶ「会津鬼怒川線」を運営する第三セクターの鉄道です。南は東武鬼怒川線と接続し、北は会津鉄道と接続しているため、これらと直通運転がなされて首都圏と会津を結ぶ路線としても機能しています。

 「野岩」の由来は旧国名から来ており、栃木県の「下野」と、福島県西部の「岩代」から一文字ずつ取ったと思われます。他の路線でいうと伯備線などと同じパターンです。

 野岩鉄道会津鬼怒川線)はわずか9駅ばかりの短い路線ですが、国鉄再建の時期に鉄建公団によって建設された高規格な路線です。また沿線には川治温泉湯西川温泉塩原温泉などの温泉が多く、「ほっとスパ・ライン」の愛称もあります。

 

東武線に引き続いて新藤原駅から出発

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 東武線の下今市駅から乗車した会津田島行きの普通列車で、新藤原駅までやってきました。ここが東武線と野岩鉄道の境界駅となっています。会津田島行きの直通列車は、数分停車しただけですぐの出発となりました。

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 列車が出発すると、車掌さんがすぐに車内改札にまわってきます。あらかじめ東武線に乗車するときに購入しておいた切符を見せると、「YG」の文字が入った小さなひし形のスタンプが押されて改札終了です。

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だんだんと山奥へ分け入っていきます

 龍王峡駅は、ホームの半分がトンネルの中にあります。駅からすぐ近くに、景観が美しい有名な観光スポットである龍王峡があります。この日も、列車の中の半分くらいの人が続々と降りていきました。紅葉のシーズンには打ってつけの場所だと思います。今回はここでは下車せずにもう少し乗車を続けます。

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 列車が進むにつれて山深さが次第に増していきます。しかし、鉄建公団で作られた高規格路線なだけあって、次々とトンネルをくぐって難なく先へと進んでいきます。

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 川治温泉駅を出ると、次の川治湯元駅までの間で鬼怒川を横断して進んでいきます。徐々に山の色づきも深くなっていくように見えます。

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 川治温泉は、江戸時代に開湯した歴史ある温泉街であるとのことです。鬼怒川温泉よりも奥地にあって、どこかひっそりした雰囲気もあります。

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五十里湖を渡って

 湯西川温泉駅を出ると、すぐに列車は五十里(いかり)湖を渡っていきます。ここの車窓の景色はなかなか見ごたえがあります。

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 木々の赤や黄色も、ずいぶんとはっきりとしてきました。紅葉の真っ只中という景色で、秋の鉄道旅らしくなってきました。 

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中三依温泉駅で途中下車

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 車窓からの景色も十分に良いのですが、途中下車もまた気ままなぶらり旅の楽しみです。今回は中三依(なかみより)温泉駅で下車します。

 

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 無人の駅のホームは大変静かです。周囲を山に囲まれた自然豊かなところです。このような場所を走る鉄道が電化されているのですから、ちょっとギャップを感じてしまいます。

  

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 駅前にはどっしりとした風格のイチョウの木が鎮座しています。すっかりきれいな黄色に紅葉して見頃をむかえていました。

 次回は、さらに紅葉を探して中三依温泉駅のあたりをぶらぶらと歩きまわりたいと思います。(続く)

 

今週のお題「紅葉」