今回は、水戸駅と郡山駅を結んでいる水郡線に乗車したいと思います。郡山駅から出発して水戸方面に向かって南下していきたいと思います。エスパルに隣接した改札口から入場です。
水郡線ホームへの親切すぎる案内
郡山駅は新幹線、東北線、磐越西線、磐越東線も通っている比較的大きな駅であり、それらの陰に隠れて水郡線はマイナーな存在になっているかもしれません。
乗り場のわかりにくさへの配慮でしょうか、郡山駅では水郡線乗り場までの案内が非常に充実しています。改札をくぐったところから、いきなり水郡線へと誘導するピンクのラインが走っています。もはや他の乗り場よりも目立っています。
2番・4番ホームへ下りるエスカレーターの前まで来ると、水郡線乗り場も同じ方向へ行くようにと矢印が出ています。水郡線が発着するホームは、2番・4番の先っぽに位置しています。
ホームへと下りてからもまだまだ案内は続きます。ピンク色のラインが丁寧にホームにも引かれています。これをたどっていくと水郡線のホームへとたどり着くみたいです。ヘンゼルとグレーテルもこれくらい分かりやすい目印があれば困らなかったでしょう。
足元の目印だけでなく、通常の吊り下げ式の案内看板もあります。あと50メートル先が水郡線です。待合室にもこの先が乗り場であると案内が貼っています。さすがに、ここまで来れば迷うことはないでしょう。
最後に待ち構えていたのがでかい看板でした。ここまでやるかって思わずつっこみそうになります。上の看板にも「水郡ホームはこの先です」と書いていますが。過去に水郡線ホームがわからないというクレームでもあったのでしょうか。
この上ない懇切丁寧な案内のおかげで、まったく迷うこともなく水郡線ホームへと到着しました。既にキハE130が待ち構えていましたので、早速乗り込みます。
あまりにのどかな車窓の景色
郡山駅を出発して隣の駅の安積永盛を過ぎると、新幹線や東北線と別れて水郡線へと入っていきます。
水郡線の列車は郡山を発着していますが、路線の所属としては郡山~安積永盛は東北線で、安積永盛~水戸が水郡線となります。
東北線と分岐すると間もなくして阿武隈川を渡ります。ここから先ローカル線らしい景色が延々と続いていきます。
車窓には見渡すかぎりの田んぼが広がります。今年の稲刈りも終わって、規則正しくわらが積み上げられています。広々とした田園風景に、なぜか北海道を思い出してしまいます。
途中の磐城石川で乗客がばらばらと降りていきました。学生が多かったような印象です。郡山までの学生の交通手段として水郡線が役立っているのかもしれません。車窓は相変わらずの田園風景が続きます。
のんびりとした景色がどこまでも続きます。都会の喧騒を忘れたいときには、ちょうどいいと思います。その気になれば、東京から出発して日帰りで乗車することもできます。こんな車窓に癒されてみてはいかがでしょうか。
途中下車もおもしろいかも
水郡線は約137kmにもわたる長いローカル線です。途中下車をはさんで、ゆっくりと進むのもよいと思います。
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