もこもこ鉄旅部。

乗り鉄・旅鉄・駅ノート絵師(駆け出し)の筆者が、全国津々浦々を鉄道旅でまわったり、駅訪問して駅ノートにイラストを残したりするブログです。

終着駅を旅する ‐JR東海編

 今回は、起点または終点が他の路線とつながっていない盲腸線の終着駅について、JR東海の管轄エリアのものを集めてみました。

 

 なお、以前ご紹介したJR東日本編は、下記をご覧ください。
norihoudai.hatenablog.jp

norihoudai.hatenablog.jp

 

伊勢奥津駅名松線

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 まずは三重県松阪駅伊勢奥津駅を結ぶ名松線です。最初に疑問に思ってしまうのは路線の名前です。

 一般的に路線の起点と終点から一文字ずつ取るという路線の名称はよくあります。名松線の「松」は松阪として、「名」とは何なのでしょうか。その文字が付くような駅は路線中にはないようですが......

 なんと「名」というのは名張を指しているのです。もともと名松線は、松阪と名張、さらには奈良の桜井を結ぶ路線として計画されていました。しかしながら、名松線名張へと至る前に、近鉄(当時の参宮電鉄)が先を越して桜井から名張、伊勢中川を経て松阪へ至る線路を開通させてしまいました。
 

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 名松線の路線は名張まで到達することなく、伊勢奥津が終点となっています。線路が途切れて車止めが置かれている様子は、かなわなかった夢をあらわしているようです。古びた給水塔と桜が何とも言えない哀愁の雰囲気を添えています。

 

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 駅舎には「おかえりなさい名松線」と書かれた暖簾がかけられています。名松線は、2009年10月の台風被害のため一部区間で列車が不通となっていましたが、2016年3月に復活をしました。そのような6年半ぶりのおかえりなさいの思いが込められています。

 

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武豊駅(武豊線

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 続いては、大府駅武豊駅を結ぶ武豊線に乗車します。愛知県の知多半島の方面へと向かう路線です。

 通勤と帰宅の時間帯には、名古屋駅との間を結ぶ便が設定されており、都会とベッドタウンをつなぐ路線という印象が強くなります。


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 終点の駅は、競馬の騎手で有名な方と同じ字ですが、読み方は違います。

 駅の周りは住宅が多く、盲腸線の終点らしい場末の駅といった雰囲気は薄いです。実際に乗車したときも、名古屋から帰宅する人々がぞろぞろと降りていきました。

 

美濃赤坂駅東海道線・赤坂支線)

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 最後は少々マニアックな路線で、岐阜県大垣駅から出ている東海道線の赤坂支線です。

 大垣駅の3番線の切り欠きホームから列車が発着しています。 起点の大垣駅を含めてもわずかに3駅ばかりの非常に短い路線です。

 

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 途中までは東海道本線を走って南荒尾信号所で分岐して赤坂支線へ入ります。分岐後の支線の長さは1.9kmしかありません。

 終点の美濃赤坂駅からは、西濃鉄道の貨物線である市橋線が通っており、主として石灰石を輸送しています。

 

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 美濃赤坂駅では、貨物輸送のほうがメインであるようです。旅客輸送はわずかに2両ばかりの列車が、広々とした駅構内の端っこにちょこんと停車します。これもまた、終着駅ならではの風景なのでしょう。

 

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わずかに3路線ですが個性あり

 JR東海盲腸線が少ないですが、それぞれカラーが異なっており、粒ぞろいにも見えます。

 新幹線、リニアなど速くて最先端なイメージがあるJR東海ですが、こんな一面もあるのですね。