東京メトロ丸ノ内線支線の方南町駅が変わろうとしてします。2019年度春には直通運転に対応するための改良工事が終わる予定です。
そもそも方南町ってどこ?と思われるかもしれません。都心を走るイメージが強い丸の内線ですが、支線もあるのです。中野坂上から分かれて、中野新橋・中野富士見町・方南町と3駅のみ停車します。方南町はこの支線の終点です。
今回は、そんな方南町駅について取り上げたいと思います。
直通運転が開始されると便利になるね。
早く工事終わらないかなあ。
【追記】2019年7月5日から直通運転が開始されることになりました。
2019年7月5日の丸ノ内線ダイヤ改正により、6両編成の列車による直通運転が開始されることが発表されました。
方南町発着の列車について6両編成となるのは、平日の方南町行きは209本のうち66本、平日の方南町発は209本のうち68本、休日の方南町行きは181本のうち45本、休日の方南町発は176本のうち43本の予定です。
それ以外は従前どおり、中野坂上~方南町を3両編成の列車で折り返し運転が続行される予定です。
単純計算をすると、方南町発着の列車のうち、4分の1~3分の1程度が6両編成による直通運転となりそうです。
詳細は、追ってお伝えしたいと思います。
直通運転で便利に
丸ノ内線の支線は、現時点で中野富士見町までは本線の6両編成の列車が直通運転をしているのです。隣の方南町は、直通運転がされていないので、どうしても中野坂上駅で3両編成の列車に乗り換えをしなければならないのです。なんとも不便な話です。
終点の駅にもかかわらず、一駅だけ直通運転の恩恵を受けられていなかったのです。その方南町で、ついに直通運転が実施されることになりそうなのです。
直通運転していないのはどうして?
どうして方南町だけ直通運転から取り残されてしまっていたのでしょうか。隣の中野富士見町まで直通しているのだったら、あと一駅くらい行けばいいじゃないか、そう思ってしまいます。
そのわけは、丸ノ内線の本線を走っている6両編成の列車に対して、方南町駅のホームの長さがちょっとだけ足りないのです。
えっ?そんな理由なの・・・
そのため中野坂上駅から方南町駅の間で3両編成の列車による折り返し運転が行われています。
ただいま方南町駅では、6両編成の列車が停車できるようにホームを延長する工事をしているところなのです。
中野富士見町行きの列車が運転しているのはどうして?
かえって中野富士見町行きの列車がどうして設定されているのか、中野坂上で乗り換えれば済むじゃないかというようにも思えてきます。(荻窪方面に帰りたいのに中野富士見町行きの列車が来るとイライラする人もいるかもしれません。)
これは中野富士見町駅のすぐ近くに丸ノ内線の車両基地があることが関係しています。朝夕の時間帯を中心に、入出庫を兼ねて中野富士見町を始発・終点とする列車が設定されているのです。
銀座線の車両を点検することもあるんだって。
方南町の改良工事の状況
そういうわけで、いま注目の方南町駅に行ってみました。中野坂上駅で3両編成の方南町行きに乗車します。行き先の表示もLEDではなく、方向幕が使われています。
7分ほどの乗車で方南町駅に到着しました。ホームドアは現時点ではまだ3両分しか設置されていません。床にはゴムシートが貼られて養生されており、いかにも工事真っただ中といった感じです。天井には新しい空調らしきものも見えます。
西改札方向へと向けては、長々と柵が張られています。1番線は緑色のプラスチックの柵、2番線は鉄柵がホームに沿って続きます。西改札から停車中の列車にたどり着くまではかなり距離があります。
反対に、東改札方向からも見てみます。こちらも同じように柵が続いていますが、西改札方向ほどの距離はないように感じました。
線路の向こうは行き止まりになっています。車止めが奥まったところに見えました。
終点の駅ならではの景色だね!
電光掲示板は新しいタイプのものが設置されていて、見やすくなっています。
駅の改良工事にともなって、ホームの乗り場の片方のみを利用していましたが、2019年1月26日より1番線・2番線の両方の乗り場が利用できるようになりました。
西改札方面(1番および3番出口)
駅のホームから西改札のほうへと向かいます。ホームから養生された通路が長く続き、改札は結構離れたところにあります。ホームを延長している感じが伝わってくるような気がします。
1番出口
1番出口へと続く階段ですが、真っ白ピカピカの壁がきれいです。こちらは新しくリニューアルされています。
1番出口は方南町交差点のすぐ近く、環七沿い歩道に出ました。
すっごくきれいだったねー!
3番出口
続いて、西改札から出て3番出口へと向かいます。こちらは2017年12月に完成したエレベーター対応の新しいものです。それまで方南町駅にはエレベーターがなく、戦隊物に扮したボランティアの方がベビーカーの上げ下ろしを光景が有名になったりしました。
3番出口への通路もピカピカです。丸ノ内線らしく天井の照明には赤色があしらわれています。
エスカレーターであがると3a出口へと出ます。階段もあって、こちらは3b出口へと出ます。
そして、念願のエレベーターです。
やったね!
3a出口も方南町交差点の近くの環七沿いに出ます。 1番出口とは方南通りを隔てて反対側に位置しています。3b出口は3a出口の裏手にあり環七より一本奥に入った道へと出ます。
東改札(2番出口)
今度は東改札のほうへと行ってみます。ホームから階段を上がってすぐのところに改札があります。
東改札を出て通路を少し歩くと、2番出口へと出ます。こちらは、まだ昔の姿が残っていて、これから工事を進めるといったところです。
2019年2月16日、17日、23日、24日は工事のために終日封鎖されるようです。もうすぐ新しくなったきれいな姿に生まれ変わるのでしょうか。
2番出口は商店街の中にあります。ここは環七沿いの他の出口と少し雰囲気が違います。駅の出入口の看板も、商店街のほかの店と同じタイプのものが吊り下げられています。いまだに「営団地下鉄」と書かれ、時代が感じられます。
これは撤去せずに残してほしいかも...
新型車両も登場で今後に期待
丸ノ内線では2019年2月に新型車両2000系が運行を開始する予定となっています。赤いボディに丸みを帯びた前面ガラスや車端部の丸窓が特徴的なデザインになっています。
また、車内のフリースペースにスマホなどの充電用コンセントや小物置きのテーブル、荷物掛けを設置するという新たな試みもされるようです。こちらにも期待が高まります。
3倍速いの?
どこで覚えてきたの...
以上、今後が楽しみな丸ノ内線の方南町駅についてお送りいたしました。