もこもこ鉄旅部。

乗り鉄・旅鉄・駅ノート絵師(駆け出し)の筆者が、全国津々浦々を鉄道旅でまわったり、駅訪問して駅ノートにイラストを残したりするブログです。

奥多摩の水根貨物線をたどる【前編】

 今回は、奥多摩へ廃線めぐりに行ってみたいと思います。

 奥多摩にある「水根貨物線」は、もとは小河内ダム(奥多摩湖)の建設のための資材運搬のために建設されました。ダム完成後は西武鉄道、奥多摩工業へ譲渡をされ、現在は休止中なのですが、ほとんど廃線同然のようになっています。

 この路線は、「奥多摩むかし道」のコースからもハイキングがてら観察することができますので、じっくり歩いてきました。

 

奥多摩は東京なんだよね!

東京だけどすごく自然にあふれているんだって。

 

ホリデー快速おくたま号で奥多摩へ

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 休みの日に奥多摩へ行くならば、土休日に運転しているホリデー快速おくたま号が便利です。新宿から奥多摩まで乗り換えせずにアクセスすることができ*1、停車駅も少ないので割と速いです。

 なお、この列車はホリデー快速あきがわ号と連結されており、1号車から6号車が奥多摩行き、7号車から10号車が武蔵五日市行きに分かれているので乗り間違いに注意です。

 

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 新宿から1時間30分少々で奥多摩に到着しました。かなりの混雑で、背中にリュックを背負った人が目立ちます。それでは、廃線(休止中だけど)めぐりに行ってみたいと思います。

 

奥多摩って結構にぎわっているんだね!

都心から登山とかアウトドアに行くにはちょうどいいからね。

 

まずは北へ進みアーチ橋へ

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  まずは奥多摩駅から人の流れに逆らうかのように、北のほう、奥多摩工業の工場の方向へと進みます。奥多摩むかしみちへ行く前に、こっちにある遺構を見ておこうと思います。

この工場はなかなかイカツイ感じなんだよ!

 

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 氷川国際ます釣り場を目指して進んでいきます。釣り場の手前に橋がかかっていますが、この橋の上から鉄道の橋梁が見えるのです。

 

日原川橋梁

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 先ほどの橋の上から、川の上流の方を見えてみると、立派なコンクリート造りのアーチ橋が見えてくるではないですか。これが、水根貨物線の日原川橋梁のようです。 

 

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 さきほどの橋を渡り切って、道なりに進むと橋脚らしきものが見えてきます。この高架のうえを線路が走っていたというわけなのですね。

意外とさりげなく出てきたね。何なのかわからなかったよ。

 

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 さらに歩いて林道の方へと登っていきます。木立の隙間から遠めに先ほどの日原川橋梁を見下ろすような形になります。アーチ橋の先にある第二氷川トンネルは、入り口がフェンスで塞がれているのが確認できました。

 

奥多摩むかしみちを少し通り過ぎる

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 いったん奥多摩駅の方へと戻り、ここからは、奥多摩むかしみちを目指します。青梅街道を進み、奥多摩郵便局の手前を右に入ると、奥多摩むかしみち付近へと到着です。

 奥多摩むかしみちへは、少し直進して左に曲がって入るのですが、ここはあえてスルーして、そのまま直進してみます。

ちょっとだけ寄り道していくね!

 

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 道なりに結構な登り坂を進んでいくと、またしても遺構を見ることができるのです。先ほどの第二氷川トンネルを抜けた先が、ここにつながっているみたいです。

 

奥多摩むかしみちへ入り、廃線跡を見る

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 ようやく奥多摩むかしみちへ入っていきます。先ほどスルーして直進した地点まで戻って、今度は左折をします。

さっきのところに戻ってきたみたい。

 

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 少し進むと、羽黒三田神社の入り口が見えてきます。神社自体は非常に遠くて、ちょっと立ち寄るというレベルではないです。実はうっかり参拝してしまいましたが、今回は割愛いたします。

いや、めっちゃしんどかったっす... 

 

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 むかしみちをさらに歩いていくと、だんだんと林の中を分け入るような感じになってきます。そして、道なりに歩いていくと、何の気なしに普通に廃線跡と交差をするのです。

なんか雰囲気出てきた! ついに廃線ですか!

 

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 出ました、レールがしっかりと残っています。むかしみちからじっくりと観察することができます。こんなところを列車が走っていたのですね。

 

第三氷川トンネル

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 レールをたどって来た方向へ少し戻ると、ぽっかり口を開けたトンネル入り口もあります。これが第三氷川トンネルです。間近から見ることができるのは、ちょっと感動ものです。

こんなのがハイキングコースにあるとか、奥多摩すごーい!

 

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 さらに、むかしみちを道沿いに、歩道からレールを見下ろすようにして歩いていきます。枕木は朽ちていて、いかにも廃線といった感じが伝わってきます。

 

第三氷川橋梁 

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 しばらく歩いていくと、木々の向こう側に第三氷川橋梁が見えてきます。さらに進むんで、今度はトンネルの上側を歩いて廃線跡と交差をします。

 よく見ないと見落としそうだね。

 

槐木でちょっと休憩

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 いったん廃線跡から離れて歩いていくと、和風な建物が現れます。トイレが併設された休憩所なんです。近くに槐(さいかち)の古木が立っているのが目印になっています。

 奥多摩湖まで先はまだまだ長いです。続きは、次回としたいと思います。(続く)

 

東京にもこんなところあるんだねぇ!

都内で癒されたいときには、いいところだと思うよ!

 

*1:ホリデー快速おくたま号・あきがわ号の上り列車は東京まで行きます。