前回に引き続いて、奥多摩の水根貨物線を奥多摩むかしみちに沿って歩いてたどっていきます。
途中からは、奥多摩むかしみちが廃線跡から大きく離れてしまうので、青梅街道に沿って遺構を見ながら奥多摩湖まで向かうことにします。
廃線の跡って、意外とわからないもんだね。
探すのも楽しみってやつなんだよ、きっと。
前回の記事は、下記をご参照ください。
奥多摩むかしみちをさらに進む
前回の続きで、槐木の休憩所からスタートします。ここから不動の上滝休憩所までは、奥多摩むかしみち沿いに、いくつかの橋梁が見られます。
奥多摩むかしみちを進んでいきます。舗装されているきれいな道が続きます。
小学校でオリエンテーリングっていうのがあったんだけど、それ思い出してきた。
方位磁石もたされるやつね。
注意深くみると、山肌の上のほうにいくつか橋梁が見えてきます。正確にはわからないですが、おそらく第二小留浦橋梁のあたりだと思います。
結構な距離を歩いて不動の上滝休憩所に到着です。移動距離に比べると、それほど廃線の遺構は見られなかったです。
滝ってこれですかね?
歩きすぎてこれ以外に探す気力わかないです...
第四境橋梁
さらに奥多摩むかしみちを進むと、集落を抜けていきます。このあたりは境集落というらしいですが、民家の向こうのほうに、ひと際目立つ橋梁が見えてきます。
これが第四境橋梁で、思わず見上げてしまう位置にあります。遠目にみても老朽化が進んでいるように見えますが、大丈夫でしょうか。
ほえー、あんなところ走ってたんだ!
白髭神社
境集落を抜けて青梅街道の上を通るようにして進み、奥多摩むかしみちは再びうっそうとした雰囲気の林道へと戻ります。しばらく進むと、白髭神社への上り階段が見えてくるので、廃線めぐりとは関係ないですが、ちょっと寄ってみます。
なんとも不思議な場所です。斜めに切り立った岩が迫り来る感じです。岩の下にポツンと神社があります。
パワースポットってやつみたいだよ!
岩が倒れてこないか心配...
続いて青梅街道を進む
白髭神社からしばらく進むと、青梅街道との合流点に出てきます。この先は奥多摩むかしみちが廃線からは離れていってしまうので、青梅街道沿いに進むことにします。
白髭橋梁
むかしみちと青梅街道の合流点で、車道のトンネルの上に見えるのが、白髭橋梁です。結構高い場所にあります。
桃ヶ沢橋梁
桃ヶ沢バス停の近くから山の斜面の方を眺めると、桃ヶ沢橋梁がちらっと見えます。
なんだかトンネルと橋梁ばっかりだね。
中山トンネル
中山バス停の近く、青梅街道のトンネルの手前に脇道があるので、これを入っていきます。ちょっと進んで石段を上ると廃線跡のそばに行くことができるのです。
線路敷が堤のようになっていて、レールの向こうに中山トンネルが見えます。ここは、かつての奥多摩むかしみちのルートの一部になっていたみたいです。
トンネルってちょっと怖いよね...
第一水根橋梁
引き続いて青梅街道を進み、滝のり沢バス停の近くにやって来ました。「通勤圏内の貸地 新宿迄約2時間」という年季の入った看板が立てかけられています。
またしてもバス停の脇にある道を上っていくと、今度は第一水根橋梁を間近に見ることができます。橋梁の上にはレールが残されているのが見えて、哀愁を漂わせています。
普通に道路沿いに廃線跡があるもんだね。
言われないと意外とわかんないかもしれないけど。
ちなみに滝のり沢からは、小河内ダムの設備が一部見えます。余水吐というもので、あまった水を放水しているらしいです。
第二水根橋梁
滝のり沢から少し青梅街道沿いに進むと、車道のすぐ上にガーター橋の第二水根橋梁がかかっており、水根トンネルも見えます。これが最後のトンネルと橋梁ですね。
さすがにこれは車に乗っていても気がつくかも
水根駅跡に到着
第二水根橋梁をくぐって青梅街道沿いに歩けば、いよいよゴールの水根駅跡に到着です。といっても、フェンスの向こう側にただの土地があるだけで、特に何が残っているというわけでもありません。
あっけない終わりではありますが、廃線めぐりらしいといえば、そうかもしれません。
こんだけ歩いたけど、最後はこれなんだね...
しかも、最初は気が付かなくてスルーしちゃったよ。
ここまで来たからには、最後は奥多摩湖に寄って終わりにしたいと思います。水と緑のふれあい館などの施設もあって結構にぎわっています。
やっとゴール!!
かえりはバスあるよね。もう疲れた...
水根貨物線は休止中なので、いつか再開されることはあるんでしょうかね?おそらく難しいと思いますが、奥多摩の自然の中をトロッコとか走らせたらどんな景色だろうなどと勝手に想像したりするのでした。