今回は、私の地元の岡山県に帰省の際に伯備線の方谷駅を訪れたときのことです。
私は倉敷市の出身で山陽本線ばかり乗っていましたので、県北の路線や駅は意外と未知のエリアです。
帰省を利用して知らない駅を発掘!だね
方谷駅は木造駅舎がすごくいいんだって
伯備線・方谷駅を訪問
岡山県をはじめとする瀬戸内地域ではおなじみ真っ黄色(末期色とも呼ばれる)の電車に乗って、方谷駅に降り立ちます。
岡山県民だった私としては、 この黄色一色の電車、そろそろ何とかしてほしいという気持ちです。117系快速サンライナーが末期色になったときは愕然としました。広島地区の227系みたいなかっこいい新しい電車が登場しないかと切望しております。
ホームは駅舎より少し高いところに位置しています。1面2線の構造で、この駅で列車交換をすることも可能です。
けっこう自然豊かな感じの駅だね
ここで特急やくもが列車交換をすることがみたい
ホームから真下のあたりに駅舎があるのですが、階段を下りてから地下道を経由して、迂回するようにして進みます。
木造の駅舎がすばらしい
そして駅舎に到着です。駅名標は国鉄時代のものでしょうか。年季が入っていて、いい味出しています。木造駅舎の軒下にはベンチがあって、しばらく座ってぼけーっとしたくなる落ち着く空間となっています。
無人の改札をくぐりました。「愛・天地無用」のポスターが貼っていますが、この駅が聖地となっているようです。
そういえば、高校生のときのアニメーション部の先輩が天地無用のイラスト描いていましたが、岡山と関係があったのかと今ごろになって気が付きました。
かつては簡易委託駅でしたが、今は営業を休止しており、「きっぷうりば」には誰もいませんが、かつての状況がそのまま残っているようです。当時の情景がリアリティをもって思い浮かべられそうなくらい、しっかり残っています。
木造の雰囲気が落ち着いてローカル線にぴったりなんだよ!
駅には資料室もあるけど、この日は閉まってたね...
きっぷうりばの対面は待合のためにベンチが置かれています。座布団が敷かれて、きれいに整備してくれているのではないかと思います。併設のトイレもきれいな状態でした。
登録有形文化財にもなっている人名由来の駅
駅舎からいったん出て正面から眺めてみます。駅舎本体は木造平屋の瓦葺ながらも、入り口の柱はギリシャを感じるような石造りになっています。この駅舎は登録有形文化財に指定されています。
木と石の独特の造りになってるね
駅名の字体も最近は見かけないやつ
この方谷駅の名は、幕末期に備中松山藩の藩政改革を行った山田方谷が、このあたりに住居と塾を構えていた由来しています(写真は備中高梁駅前の山田方谷像)。
山田方谷の教えに、至誠惻怛(しせいそくだつ)というものがあり、目上の者には誠をもって尽くし、目下の者には慈しみの心をもって接する、そういった心持ちを表しているのだそうです。
駅ノートに描いてみました
そして、この方向駅には駅ノートが設置されています。きっぷうりばの正面の台の上に置いてあります。
弊ブログで3作目、地元の帰省では初めてのイラストに取りかかることにいたします。
昔ながらの駅名標の雰囲気が気に入りましたので、この場所を描くことにしました。
時期は夏真っ盛りです。汗を拭き拭きしながらの作業となりました。暑いのは苦手なので、けっこう厳しいですね。
この前はつぅちゃんだったから、今回はわたしの番だね
駅ノートは代わりばんこで担当してます
2時間以上粘って、地元で最初の駅ノートへの描き込みの完成です。
振り返りの構図は個人的には好きなのですが、そこかしこがアンバランスになってしまいます......もっと修行を積みたいと思います。
方谷駅の駅前には橋が架かっていて、高梁川の流れがよく見えます。昔、私が住んでいたのはこの川の下流のあたりで、小学校や中学校の校歌には高梁川の名が出てきたというお馴染みの川です。
岡山県の県北には、まだまだ知らない個性的な駅がありそうです。帰省のときには途中下車してみて、地元を再発見してみたいと思います。