今回は、三陸海岸の北山崎展望台に行ったときの話です。
実際に行ったのは2019年3月31日のことです。この日のことはよく覚えています。
なにせ、明日から4月だというのに雪が降りました。
そんなある意味で貴重な、雪の北山崎の訪問をお送りいたします。
雪だよー!やったね!ゆきゆきー
晴れた日のほうが絶景だと思うんだけど
なお、今回の記事は、時系列的には、ずいぶん前に書いた以下の記事の続きです。(別の機会に書きたいと思います、などと言っておきながら忘れかけるところでした。)
田野畑駅から観光乗り合いタクシーで
北山崎展望台には、三陸鉄道リアス線の田野畑駅が最寄り駅となります。桜をモチーフとしたこの駅、3月末日のこの日の天気は雪でございます。
田野畑駅からは北山崎展望台へ観光乗合タクシーが出ています。今回は、この乗り合いタクシーを利用させていただきます。(詳細は下記ホームページをご参照ください。)
さて、田野畑駅の前でタクシーの運転手さんと合流して、北山崎展望台へと向かいます。
いちおうタクシーの出発時刻まで待ちましたが、ほかに誰も乗って来る気配は全くありません。
乗り合いタクシーといいながら、誰とも乗り合わない貸し切りタクシーは北山崎に向けて出発しました。運転手さん、こんな雪の日に一人しか乗らない車を出してもらって申し訳ございません。
この天気じゃ展望台行く人はいないよね
物好きがいるものだと思われているかもね・・・
北山崎展望台に到着
というわけで、真っ白な雪が降り積もる北山崎に到着です。広い駐車場に停まっている車は全くありません。
運転手さんに、近くの展望台までちょっと行って帰って来るだけなら20分後に次の便が出せますよと言われながらも、せっかく来たからという謎の意気込みで1時間40分後の次の便を予約してタクシーを降りました。
1時間40分も外にいたら凍えるかも・・・
これだけ雪があったら雪合戦やり放題だよ!
特に誰とすれちがうわけでもなく、ずんずか進んでいきます。途中でレストハウスを通り過ぎて、まずは第3展望台へと向かってみます。
第3展望台へ
森の小道を抜けて、第3展望台へやってきました。ベンチには雪がびっしりで、ちょっと座る気になれないです。
それで、展望のほうはどうでしょうか。
はい、白いです。太平洋が霞んで見えます。
白い・・・よく見えない
うっすら岩っぽいのがある気がするけど、よくわからないね
第1展望台へ
続いてレストハウスの目の前にある、第1展望台へ。板張りデッキになっている広めの展望台で大人数の観光客が押し寄せても入れそうです。今日は誰もいませんが。
ボードには、こんな眺望が見えますよと素敵な案内があります。
どんな眺望かというと、この日はこんな感じです。
安定した白さです。もしかして今日はずっとこの画なのか・・・
でも、のぞき込んでみると、そこそこ景色が見えました。ちょっと霞んでいてモヤモヤした感じですけれど。
さっきよりはだいぶマシだね
まだ帰りのタクシーまで1時間以上あるんだけど
第2展望台へ
こんなところで終わるわけにはいきません。いちばん海っぺりに近い第2展望台へと向かいます。
下調べをしたところ、第2展望台からの眺めがいちばん評判がよかったです。乗り合いタクシーの運転手さんもそう言ってました。
しかし第2展望台への道は、アップダウンが結構きついのです。雪なんて降っていようものなら、うっかり滑りそうになります。
なんか思ったより遠いんですけど
あ、展望台が見えてきたよ
ようやく第2展望台に到着です。階段を上ったり下ったり300段以上はありました。ほかの展望台よりは海との距離がずっと近くなります。
そして肝心の景色も、ここからは比較的よく見えました。並び立つ断崖や激しく打ち付ける波の様子を近くから見られる場所です。
晴れていれば、それはもう絶景だと思いますが、雪の日にこれだけの眺めが見えれば十分ではないでしょうか。
アップにして写してみました。今日の太平洋は荒れていますね。
迫力の景色が見えてよかったの!歩いた甲斐があったね
こういうのは、あきらめちゃダメなんだよ
時間があるので波打ち際まで
さて、無事に北山崎の景色を拝むことができましたが、帰りの乗り合いタクシーまでは時間があります。このまま戻っても、そこそこの時間を待ちぼうけとなります。
しかし、北山崎は展望台以外にも波打ち際まで行く道があります。帰りに時間に間に合う範囲で、行けるところまで行ってみました。
波打ち際まで降りる階段は、第1展望台から数えると、なんと700段以上あります。降りても降りても階段階段、まだ階段です。
階段ばっかりのやつ、どこかで見たよね
香川のこんぴらさん参りだね
そして、なんとかかんとか階段を降り切りました。ずいぶん寒い日でしたが、それはもう汗が流れてきました。
海の間近にやってきて見る岩肌や波音はかなりの迫力があります。海が荒れているので、ちょっと怖いくらいです。
ここでタイムリミットとなりましたので、来た道を戻ります。今度はあの階段を上らないといけないのか...
こんな雪が降る日に
そして必死の思いで階段を上りきって駐車場に戻ってきました。来たときと同じ乗り合いタクシーで、田野畑駅へと戻ります。
雪の中、ただの物好きの私1人しかいないのに、律儀に規定の料金通りで車を出してくれることには本当に感謝です。
こんな雪が降るような寒い日に、北山崎の景色が見られたのは運がよかったのだろうと思います。なかなか忘れられない日になりました。
乗り合いタクシーは本当に便利だね
次は天気がいい日の絶景が見たい!