もこもこ鉄旅部。

乗り鉄・旅鉄・駅ノート絵師(駆け出し)の筆者が、全国津々浦々を鉄道旅でまわったり、駅訪問して駅ノートにイラストを残したりするブログです。

遠州鉄道に乗ってみました

 今回は、静岡県浜松市を走る遠州鉄道に乗車します。浜松市を南北に縦断するように新浜松駅~西鹿島駅で運転されています。

 沿線は住宅街が立ち並び、地元の方々の生活のための交通手段として利用されているようです。

 

遠州鉄道は今回はじめてだね!

浜松は何回か来てるけど、なかなか乗る機会なかったの

 

浜松の街を走る「赤電」

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 遠州鉄道の起点である新浜松駅は、JRの浜松駅から少し歩いて5分くらいのところにあります。遠鉄百貨店に隣接して駅舎があって都会感があります。

 

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 遠州鉄道は平日の日中は12分間隔で運転がされており、高頻度です。通勤通学など日常生活でもけっこう便利に使えそうな印象を受けました。

 

ICカードの改札もあるんだね

「ナイスパス」っていうカード使うんだって!ナイス!

 

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 遠州鉄道の車両の塗装色は昔から赤色が使われていたので、「赤電」の愛称で呼ばれています。車両は他の鉄道会社から譲渡されたものではなく、自社で発注をしているものです。

 

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 それでは伝統の赤電にさっそく乗車・・・と思いきや、やって来た電車は黄色のラッピング車両でした。

 

赤電じゃないじゃん!

黄電だねぇ~

 

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 車内は全席ロングシートで、このあたりも通勤電車の雰囲気です。貫通路には扉がなくてキノコ型のおもしろい形をしています。最近はこれが見られるのはモノレールというイメージですが、遠州鉄道では現在も採用されています。

 

住宅街が続く車窓の風景

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 新浜松駅を発車すると、街並みを縫うように走っていきます。浜松市は政令指定都市で人口も多いですので、街の中心地は背の高いマンションが多く建っているのが見えます。

 

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 浜松を代表する企業のひとつヤマハは遠州鉄道沿いにあります。八幡駅を発車すると、車窓から立派な社屋が見えてきました。

あの楽器で有名なヤマハ!?

浜松は音楽のまちって言われてんだよ

 

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 しばらくすると高層の建物は少なくなるものの、ずっと途切れることなく住宅街が続き、浜松はけっこう大きな街なのだと実感します。

 

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 遠州鉄道は単線ではありますが、新浜松~上島間の線路は高架化されています。自動車学校前駅の手前で高架区間が終わり、地上を走っていきます。

 

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 自動車学校前駅は、その名の通り、目の前に自動車学校があります。これも遠鉄グループが運営しているものです。遠鉄グループは鉄道事業より百貨店事業や自動車販売事業等からの収益の割合が高いみたいです。

 

えっ、電車走らせる会社じゃなかったの

いろいろ工夫しないと生き残りは大変な時代なんだよ

 

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 浜北駅で電車の乗客は一気に降りて行きました。駅前に浜北区の区役所や図書館があり、また駅の近くに大型のショッピングモールもあるようです。浜松市の中心街のベッドタウン的なところに感じられました。

 

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 車窓に青々とした緑が広がってきましたが、美薗中央公園という広大な公園になっています。進む線路の先にそびえる山地が迫ってきたら、まもなく終点の西鹿島駅に到着です。

 

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 終点の西鹿島駅は、天竜浜名湖鉄道との接続駅になっています。天竜浜名湖鉄道は過去に乗車しましたが、遠州鉄道と比較すると、のどかなローカル線といった雰囲気の路線でした。

 

▼ 天竜浜名湖鉄道の乗車記はこちら

 

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 西鹿島の駅舎はトンガリ屋根が特徴的で、どこか山小屋的な雰囲気が漂っています。この駅からは、北にそびえる秋葉山や河畔のキャンプ場へバスが出ています。街から離れて自然への玄関口のようなところでもあり、それが駅舎のイメージにもつながっているのかもしれません。

 

ケーブルカーの駅でこういうのありそうじゃない!?

山に行こう!って感じだよね

 


 以上、遠州鉄道の乗車記でした。これまではローカル線といえば閑散とした自然豊かな路線に乗車することが多かったですが、今回は打って変わって、地元の生活に根差した街中の路線でした。