もこもこ鉄旅部。

乗り鉄・旅鉄・駅ノート絵師(駆け出し)の筆者が、全国津々浦々を鉄道旅でまわったり、駅訪問して駅ノートにイラストを残したりするブログです。

常磐線開通後の双葉駅へ

 今回は、常磐線に乗車して福島県の双葉駅を訪問しました。東日本大震災の影響が大きかった地域ですが、2020年3月に常磐線が開通して鉄道が復旧しました。現在の双葉駅はどのような様子なのか、現地へ行って確かめてきました。

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常磐線で双葉駅へ

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 今年に開通した常磐線に乗車して双葉駅へとやって来ました。単線になっていて、線路は1本しかなく、ホームは1面だけになっています。

 

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 駅員はいない無人駅です。真新しい駅舎にポツンと自動改札機だけが置かれていて、ちょっと物寂しい雰囲気もあります。

 

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 双葉駅には常磐線特急「ひたち」も停車し、1日3往復が運転されています。多くの人が鉄道に乗ってやってくる日がやって来ると良いのですが。

 

開発途中の西口

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 駅の西口を出ると、すぐに行き止まりになっています。塀で囲われて開発工事の真っ最中です。

 

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 駅の西側地域はUR都市機構による工事が行われており、今後は主として住宅が建てられ、市街地としての復興が予定されているようです。

 

きれいに整備された駅前

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 駅の東口はきれいに整備されて、白さがまぶしいくらいです。残念ながら、あまり人の気配は感じられませんでした。

 

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 駅舎の隣には、休憩スペースと開放されている建物があります。こちらは旧駅舎だったようです。

 

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 建物内は机や椅子が設置されて自由に休憩できます。震災後の街の様子を描いたスケッチや、自由に思い出をつづれる駅ノートも設置されています。地元の方とおぼしき方が時折りやって来て、お話をうかがえましたが、駅前は聖火リレーのために取り急ぎ整備したのではないかということでした。

 

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 ロータリーには、「ふたば、ふたたび☆」の文字が書かれた青い防火水槽が設置されています。復興に向けたモニュメントでしょうか。

 

駅の付近を少し歩いてみます

 駅舎と駅前はすっかり美しくなった双葉駅ですが、少し歩いてみると、震災の影響が見受けられました。

 

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 駅のすぐ目の前にあるブロック塀にはアートが施されています。かつてはレストランがあったらしく、現在は東京都世田谷区で2号店をやっていらっしゃるようです。

 

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 こちらは食料品店だったのでしょうか。通りに面していますが、シャッターが一部剥がれ落ち、扉は開いたままになっていました。

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 ここは消防団の詰所だったみたいです。車庫のシャッターは無理やりこじ開けられたような不自然な形です。

 

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 ここはかつては薬局だったと見受けられます。ガラスは割れたまま、そのままの状態になっていました。

 

 いずれも双葉駅から3分程度歩いただけのところではありましたが、整備された駅前の様子とは対照的だという印象を受けました。一日も早い復興を祈るばかりです。