今回は、JR北海道の日高本線に乗車いたします。しかし、2015年の高潮の被害以来、日高本線の鵡川~様似間は列車が運転されておらず代行バスが走っています。そのうえ、この区間は2021年4月1日をもって廃線となる予定となっております。
これが最後の機会になるかもしれないということで、大部分はバスの旅ながらも日高本線へ行ってまいりました。
日高本線ってはじめてだね~
廃線になっちゃうんだって。。。
列車が走る苫小牧~鵡川
日高本線の起点の駅である苫小牧駅からの出発です。今回は始発列車への乗車であり、まだ外は真っ暗な時間です。
苫小牧から鵡川行きの列車に乗車です。北海道ではおなじみのキハ40形です。現状、日高本線で列車が走っているのは苫小牧~鵡川の短い区間だけです。
ボックスシートに体をあずけ、ディーゼルエンジンの音が響いて列車の旅がはじまります。
北海道って なんか特別な感じがするんだよ
よくわかんないけど、そんな気もするね
外の景色はところどころ街灯が見えるくらいで、ほとんど真っ暗です。特に乗客が乗ってくる気配もなく車内は貸し切り状態でした。
30分弱の乗車で、終点の武川に到着です。あっという間の列車の旅でした。
ここで代行バスへと乗りかえです。ほんのわずかな時間ではありましたが、列車区間の終了です。
はい それじゃあバス行くよ
もうちょっと 列車ながめてたいんだけど
鵡川から代行バスへ
鵡川駅前で待ち構えていた代行バスへと乗りかえます。観光バスっぽい様相のバスです。
こちらも始発の鵡川では乗客は他にいませんでした。紫色のライトが若干ムーディーな感じを出しております。
残念ながらじっくりみてまわる時間がなかったのですが、鵡川は国産の本物のししゃもが有名なところらしいです。いつかじっくり観光してみたいです。
ししゃもって普通にスーパーで売っているやつでしょ
あれは実は外国産で別の魚なんだよ 鵡川は国産のホンモノがとれるんだって
代行バスということなので、基本的には鉄道の駅の近くにバスの停留所があることが多いようです。汐見駅の近くではバスの車内からも駅の様子が見えました。
続く富川駅のあたりはスーパーや住宅が立ち並ぶ市街地になっていました。沙流川にかかる橋を渡るときには並行して日高本線の橋梁が見えました。
続いて日高門別駅へと到着です。バスの車内からは割と大きな駅舎が見えました。日高地方はサラブレッドの故郷と言われるくらい馬にゆかりがあるところです。駅の前の時計も馬がモチーフになっています。
海沿いを走る代行バス
豊郷、清畠と海沿いの道路を走っていきます。バスの車窓からも海の眺めが堪能できて清々しいです。
すごい海がきれいだよー
列車でも見てみたかったねー
川を渡るところで鉄道の橋梁が見えたのですが、こちらは完全に流されてしまっており、被害の大きさを思い知らされます。
しばらく海沿いに走ると漁港が見えてきて、港町の厚賀に到着です。ここで地元の学生さんたちがポツポツと乗車してきました。
その後、小高い丘に新しく作られた大狩部(高台)停留所を経て、大狩部へ至ります。海の目の前にある絶好のロケーションの駅のようです。
節婦を抜けると、判官岬をぐるっと迂回するように山道を走って新冠へ入ります。サラブレッドが有名なだけあって広大な牧場が見えてきました。
あっ、馬がいるよー
お馬さんは寒くないのかな
新冠に到着
新冠に到着し、ここでいったん途中下車してみました。無人駅ではありますが、廃線とは思えないような立派な駅舎が建っています。
駅には「出会いと憩いのセンター」と掲げられており、地域のコミュニティセンターを兼ねているようです。
あー この駅暖房きいてて あったまるー
すごい立派できれいな駅なんだよ
駅のホーム側に出てみました。雪が降り積もって線路は見えませんでしたが、普通に列車がやってきそうな雰囲気さえあります。
ターミナルの静内に到着
新冠の隣、静内へと到着です。代行バスは一度この駅で乗り換えとなります。札幌への高速バスも停車するこのあたりのちょっとしたターミナルとなっています。
日高本線の中では数少ない有人駅となります。駅舎の中には観光案内所や売店、駅そばも入っていました。
さて、次回は引き続き代行バスの旅、後半戦となります。終点の様似まで向かいたいと思います。
なんかめっちゃ雪降って来そうなんだけど!?
たぶん なんとかなるじゃん~