もこもこ鉄旅部。

乗り鉄・旅鉄・駅ノート絵師(駆け出し)の筆者が、全国津々浦々を鉄道旅でまわったり、駅訪問して駅ノートにイラストを残したりするブログです。

明知鉄道に乗って岩村城下町へ

 今回は、岐阜県を走る第三セクターの路線・明知鉄道に乗車して、岩村駅で下車いたします。岩村は歴史ある城下町で、風情ある街並みや城跡が残っていますので訪問してみました。

 

明知鉄道 「麒麟がくる」列車に乗車

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 明知鉄道は恵那駅から明智駅を結ぶローカル線です。起点の恵那駅は、JR中央本線と乗り換え駅となっており、駅舎も隣り合って建っています。

 

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 この日乗車した車両は、明智光秀が主役の大河ドラマ「麒麟がくる」とコラボした車両となっていました。明知鉄道の終点の明智駅は、その名のとおり、明智光秀にゆかりの地となっております。

 

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 外装だけではなく車内も黄色にラッピングされて、豪華な印象となっています。普通の気動車からガラッと雰囲気が変わっております。

 

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 車両の側面には大々的に「麒麟がくる」で明智光秀役の長谷川博己さんが描かれており、ファンは非常に盛り上がる車両になっているのではないでしょうか。

 

城下町 岩村に到着

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 明知鉄道に乗車して岩村駅へとやってきました。岩村では織田信長の叔母が城主として実権を握っていたことから、「女城主の里」と呼ばれています。

 

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 岩村駅の駅舎には焼肉屋さんも入っておりました。焼肉を豪快に盛ったボリューム満点の「岩村駅丼」が名物とのことです。

 

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 駅から歩いてすぐのところから、城下町らしい通りが見られます。山のふもとに歴史的な木造の建物が軒を連ねています。

 

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 城下町で特徴的だったのは、玄関に藍色の暖簾がかかってることでした。この暖簾には、どの家も女性の名前が記されており、女城主が現代にも息づいているのが感じられます。

 

土佐屋 工芸の館

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 城下町通りにある大きな建物が目に入り、見学ができるようになっていましたので入ってみました。「土佐屋」という染物業をしていた商家の建物です。

 

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 建物の中では、昔ながらの藍染めで使われていた手織り機などが展示されています。広い部屋がいくつもあって、往時はかなり繁盛していたように見えます。

 

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 建物の一番奥には、かつての作業場の跡が保存されています。甕がずらっと並んでおり、ここで染め作業をしていた様子が伝わってきます。

 「土佐屋」の建物は260年前からあるとのことで、ちょっとしたタイムスリップが感じられるところでした。

 

岩村城に登る

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 続いて岩村城へと向かってみます。登場口のところに立派な櫓が建っていますが、ここはスタート地点にすぎないです。岩村城は山城となっており、本丸は日本の城の中で最も標高が高いところにあったと言われています。

 

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 日本三大山城のひとつに数えられる岩村城、さすがに道中は厳しい登り坂が続きます。城に近づこうとするものと阻む、天然の要塞といったところでしょうか。

 

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 しばらく坂を登ると、道の両側に石垣が積まれている土岐門跡へとたどり着きます。ここで標高300メートル、けっこう登ってきました。

 

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 さらに登っていくと、道のわきに石垣が現れてきます。ここまできれいに積まれた石垣が残っているのも珍しいのではないかと思います。

 

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 そして、ついに本丸跡に到着です。天守閣は残っていませんが、段々に積まれてそびえ立つ石垣は圧巻でした。かつて栄華を誇った天空の城にやってきたかのようです。

 

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 頂上からは木立ちの向こう側に、先ほどまでいた城下町を見下ろせます。ここまで登ってきて眺める景色は達成感があります。

 

 以上、明知鉄道に乗車して訪問した岩村城下町でした。歴史的な街並みの城下町通りや、現在も立派な石垣が残る岩村城と魅力的なところでございました。