今回は、群馬県の高崎から下仁田までをつなぐ上信電鉄に乗車しました。特に目的もなく思い立ってふらっと出かけただけなのですが、意外と発見もありました。
高崎から上信電鉄へ乗りかえ
JR高崎線で高崎へやって来ました。上越線はSLが走るので、それに合わせて駅名標もリニューアルされています。さらに、いま有名な"鬼滅の刃"とのコラボもされていました。
すごい!鬼滅人気がこんなところまで!
鬼滅の映画は無限列車編っていうから、鉄道にぴったりだね
JRの改札をくぐり、西口側の階段を1階まで降りて上信電鉄へと乗りかえます。電光掲示板で次の列車の発車時刻と次の列車の発車時刻をお知らせしてくれる親切ぶりです。
上信電鉄の乗り場はJRの線路沿いにあるのですが、改札口までは割と距離があります。
改札口、めっちゃ遠いじゃん
よーし 走って競争だよ
やっとこさ改札に到着しました。
はぁ...はぁ... 着いたよ... 疲れた
意味もなく走るからだって
電車型待合室
ホームの奥のほうには電車が置かれていますが、この車両は待合室として使われています。
現在は残念ながら新型コロナウイルス対策のために使用禁止となっております。待合室には自動販売機もあって、待ち時間の休憩にはぴったりです。
いまは使えないの...残念
コロナ退散!
上信電鉄に乗ります!
下仁田行きの上信電鉄の車両に乗車します。日野自動車のラッピングがされた車両(6000形)です。
この車両は一時期、クロスシートが一部設置された時期があったようですが、現在は全席ロングシートとなっていました。
絵手紙がたくさん貼ってるけど
上信電鉄で毎年恒例でやってるんだって
佐野のわたし駅を過ぎると、烏川を渡ります。かつては渡し船があった場所であり、和歌でも詠まれているところです。
車窓の外は、ネギやこんにゃくの産地ということもあり、あちらこちらに畑が見られます。終始のどかな風景が広がっており癒されます。
下仁田駅に到着
高崎駅から1時間と少々、終点の下仁田駅に到着しました。
下仁田って何かで聞いたことあるよ なんだっけ?
有名なのはネギじゃないかな
駅舎は良い具合に昔のままの感じが残っています。時代はいまや令和ですが、ここは昭和からそのままではないか、というような印象を受けました。
外から駅舎をみれば、瓦葺に木造の建物の様子が見て取れます。無人の木造駅舎はいくつか見てきましたが、有人の駅舎でこの状態で使われていることは新鮮に感じました。
あたりを散策してみます
下仁田までやってきたはいいですが、特に当てもなく来ているので、どこに行くかも決めていません。ひとまず道の駅の方向へ歩いてみることにします。道中で「はねこし峡」と案内が出ていたので寄ってみます。
なんだか不思議な地形をしたところです。岩石が入り組んだ谷のようになっており、下のほうを渓流が流れているのが見えます。
はねこしって跳んで渡れるくらいって意味だって
無理でしょこれ 落ちたらひとたまりもないって
さらに歩いてみると、崖がそびえ立っているのが見えたり、このあたりがジオパークと呼ばれているのも頷けます。
季節は秋、川沿いに立ち並ぶ木々が色づいており、なかなかの景色でした。ノープランで来たにしては、良い感じです。
道の駅しもにた
道の駅しもにた に到着しました。道の駅といえば地方の特産品が売っていますが、ここでは採れたばかりのネギが大量に売られております。
食事処も入っていましたので、味噌ラーメンを注文しました。もちろんネギ入りです。ネギのシャキシャキの食感に甘味が感じられるのが良いですね。
千平駅へ行ってみます
道の駅からは千平駅へと行ってみます。さすが名産地、道路脇の畑にネギがびっしりと植えられています。
途中で不通(とおらず)渓谷にかかる橋を渡っていきます。
不通って書いてあるけど、通れるの?
立派な橋もかかってるし、大丈夫だって
橋の脇の金網の隙間から渓谷の様子が見えましたが、見通しの良い景色が広がっていました!
千平駅へとやって来ました。トタンの壁の簡易的な待合室に、真っすぐなホームがあるだけのシンプルな駅です。
南蛇井駅に行ってみました
さらに隣の南蛇井駅まで行ってみました。この駅は「なんじゃい」っていう読み方がおもしろい駅です。
ツッコミたくなる駅だよね
なんじゃい!
おもしろ駅名とは裏腹に、駅舎は木造で素朴な感じが残っています。きっぷうりばもある有人駅です。
高崎までの帰りのきっぷを買ってみましたが、現在もなお硬券でした。これは思わぬ収穫でした。
さて、ふらっと出かけた上信電鉄の旅もここまでです。まったく計画も無しにやって来ましたが、渋い木造駅舎が残っていたり、きれいな渓谷の景色が見られたりと意外と見どころがありました。