※新型コロナウイルス対応の外出自粛要請および緊急事態宣言以前の旅行記です。
今回は、岩手県宮古市にありますJR山田線・区界(くざかい)駅を訪問しました。この駅は高原に位置しており、東北一標高が高い場所にある駅です。実際に訪問したのは3月下旬でしたが、雪がちらほらと降っておりました。
東北一の標高!何があるのかなぁ!
数年前に無人駅になったらしいよ
東北一標高が高い 区界駅
区界駅は、JR山田線の駅で、岩手県の盛岡市と宮古市のほとんど境に位置しています。駅舎は木造平屋建ての簡素な感じです。防寒対策で入口は風除室つきの二重構造になっています。
駅の外の様子といえば、雪が降ってきました。このあたりは区界高原というところで、標高が高い分だけ気温がぐっと下がります。
うわっ、寒っ!
はやく駅のなか入ろうよぉ
無人駅となってますます閑散としています
外は寒すぎるので駅舎の中に入ります。待合室の中は4つのベンチが並んでいるだけです。利用者はほとんどいない駅で、この日も誰か来る気配さえありません。
かつては列車交換が可能な駅で、閉塞操作が行われため直営の有人駅でしたが、2018年4月から自動閉塞化にともなって無人駅となりました。窓口があった場所も、今はただの壁になっています。
ベンチに下側の床には、何かをはめ込むかのような溝がありますが、その役割はわかりませんでした。
もしかして、これが区界の界(さかい)!
言いたかっただけだよね
かつて列車交換が行われていたホーム
駅のホームを見てまわります。かつては列車交換が可能でしたが、現在は1面1線の棒線駅となっています。ここに停車する列車は1日で、上り3本と下り2本だけです。快速「リアス」も通過してしまいます。
フェンスの横断幕には「東北一高い標高744メートルの区界駅」。この駅にたどり着くために勾配をのぼる気動車のエンジン音は、苦しそうにうなり声をあげているように聞こえます。
盛岡方面の線路を見てみます。少しカーブして山の向こう側へと線路が続きます。隣の浅岸駅・大志田駅は廃止となってしまい、次の停車駅は25.7kmも先の上米内駅となります。
次の上米内までめっちゃ遠いじゃん
たしかJR東日本の在来線では一番長い駅間距離なんだよ
宮古方面を見ると線路の向こう側にホームが見えますが、過去に使われていた上り線のホームです。現在は使われていませんが、列車交換駅だった名残が見られます。既にかつての上り線の線路は撤去されてしまっており、この日は白い雪が降り積もるだけでした。取り残されたホームに哀愁が感じられます。
道の駅であったまります
区界駅のすぐ近くには、道路を挟んで反対側に「道の駅・区界高原」があり、食事処も併設されています。駅探訪ですっかり冷え切ってしまったので、ここで暖を取るとともに休憩することにします。
ここの道の駅のおすすめである「ダールラ―メン」を注文しました。野菜たっぷりのアツアツのあんかけに、ちょっとピリ辛な味付けのラーメンです。とても寒いこの場所には打ってつけのメニューです。これは温まりますね!
寒い時はこれだね!ちょい辛でおいしい!
はふはふ、あつっ!
今回の駅ノート
区界駅にも駅ノートがありましたので、ひとつ描いてきました。ここの駅ノートは英語ノートでした。中学校の英語の授業で使うやつで4本罫線が入っています。
なんで英語ノートなの?
I don't know.
駅訪問の感想はとにかく寒い!描いている最中も、もうそれしか考えられなくなってきました。
この駅は夏に訪問して、区界高原の自然の中でアウトドアを楽しむというのがいいかもしれませんね。