もこもこ鉄旅部。

乗り鉄・旅鉄・駅ノート絵師(駆け出し)の筆者が、全国津々浦々を鉄道旅でまわったり、駅訪問して駅ノートにイラストを残したりするブログです。

【身延線の旅】身延山久遠寺へ

 前回は身延線沿線の下部温泉に宿泊いたしましたが、今回は引き続いて身延の観光スポットである身延山久遠寺へまいります。身延山久遠寺は、日蓮宗の総本山に位置づけられている立派な寺院です。

 

身延で有名な観光名所なんだよ

へえ~ どんな感じなのかな?

 

▼前回の下部温泉の記事はこちら

 

身延駅からはバスで

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 身延山の最寄り駅の身延駅へやってきました。路線名にもなっている、このあたりの中心的な駅です。もちろん特急列車(特急ふじかわ)も停車します。

 

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 身延山は、身延駅からはそこそこ距離があり、公共交通機関の利用の場合はバスでのアクセスとなります。身延駅~身延山のバスは、1時間に1本~2本程度のバスが出ており、運賃は300円です。

 

駅から身延山は歩けないの?

歩くと小一時間かかる距離だから大変だよ

 

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 バス停からは、山のほうへと5分ほど歩くと久遠寺のふもとに到着です。道沿いには、身延まんじゅうのお店など、お土産屋さんや食事処が建ち並んでいます。

 

三門から本堂へ

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 身延山久遠寺の三門へとたどり着きました。第一印象は、とにかく大きい!道を歩いているといきなり現れますが、ここまでの迫力の門はなかなか無いと思います。

 

こ、これ デカくない?

日本三大門なんだって!

 

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 ここでは「山門」と書かず「三門」と書くとのことです。3つの解脱(空・無想・無願)を現わしているとのことです。内側から見ると、風格ある木組みの歴史を感じる造りとなっています。

 

菩提梯

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 三門をくぐって道なりに進むと、「菩提梯」が見えてきます。天へと続く石段は287段あります。もともと修行の道のようで、かなりの高低差があります。

 

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 段数自体はそれほど多くないように思われるかもしれませんが、1段1段が割と大きく作られていて、しっかり足を上げて登っていく感じです。高低差は104メートル、もちろんしんどいです。

 

階段の角度が急すぎる... 

これは しんどすぎて天国いきそう

 

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 菩提梯がしんどい場合は、別のルートで男坂と女坂もありますので、こちらからでも本堂へと向かうことができます。

本堂

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  菩提梯を登り切ると本堂へと到着です。石段が急すぎて息が上がりました。脇に真っ赤な五重塔がお迎えしてくれます。

 

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 本堂は1985年に再建されたものらしいです。本堂の前には、日蓮聖人降誕800年を記念して回向柱が建てられています。本堂の天井には、圧巻の墨龍がいるので見てみてください。 

 

本堂は撮影禁止で写真はないの

すごかったから 実際に来てみてね

 

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 立派な鐘が備え付けられた鐘楼に、丹塗りの祖師堂と厳かな雰囲気が漂っています。全体的にスケールが大きくて、さすが総本山と思わせられます。続いてロープウェイで奥之院へとまいります。

 

身延山ロープウェイへ

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 身延山はまだまだ続きます。次はロープウェイへとまいります。こちらで身延山へ登ることができるというわけです。奥之院は、このロープウェイで登った山の上にあります。 

 

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  身延山の標高は1,153メートル、ロープウェイを使えば7分程度で山頂へと到着です。料金は往復で1,500円となります。

 

お寺にロープウェイがある!

奥之院は あの山の上なんだね

 

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 ロープウェイのゴンドラは、最近になって新型へとリニューアルされました。内装はきらびやかで、乗りながらにして拝めそうな雰囲気さえ感じられます。

 

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 ロープウェイに乗りこむと、どんどん高度が上がって、きれいに山並みが見えてきます。紅葉の季節は良い景色でしょうね。富士山がちょこっとだけ顔を出して見えました。

 

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 ロープウェイで山頂へ到着です。山頂側のロープウェイ乗り場は売店になっています。 身延線沿線のあたりが舞台となっているアニメ「ゆるキャン△」推しでした。近ごろ山梨県ではよく見かけます。 

 

ゆるキャン△のグッズがいっぱいある

リンちゃん なでしこちゃんだー

 

奥之院 思親閣

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 そして奥之院へと到着です。 本堂から遠く離れた山の上にあるとは、本当に名前に違わず奥のほうに位置しています。

 

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 大きく天へ伸びる杉のうち4本は、日蓮聖人が御手植えされた杉として伝わっているそうです。樹齢としては800年程という計算になるかと思います。

 

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 奥之院の建物へとたどり着きました。本堂周辺と比べれば、少しこじんまりとまとまっていますが、山の中にある静かな雰囲気がよいところです。

 

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 門の中をのぞくと、意外と斬新な感じの顔はめパネルがありました。

 

これはツッコミ待ちなのかな

・・・意外とチャーミングなところあるよねー

 

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 奥之院は、思親閣と名付けられていますが、聖人がこの地より遥かかなたにある千葉県・安房小湊の両親を思われたことに由来をしているそうです。親孝行の寺でもあったというわけです。

 

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 さて、ロープウェイ乗り場の売店に戻って、「くし切り団子」をいただきました。ゆば・よもぎ・竹炭の3種類がありますが、今回は身延の名物のゆばを選びました。

 

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 この団子、「くし切り」というだけあって、購入すると店員さんが本当に串を切ってくれます。何の意味があるのかというと、苦(く)死(し)を切るとかけているとのことです。こんなところでも御利益があるのでした。

 

串を切るのに そんな意味が

ありがたや ありがたや~

 

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 かなり広い境内で、あちこち見ながら参拝いたしました。威厳のある建物やロープウェイなど見どころが多く、1回では全部まわりきれないほどでした。またの機会に参拝したいと思います。