もこもこ鉄旅部。

乗り鉄・旅鉄・駅ノート絵師(駆け出し)の筆者が、全国津々浦々を鉄道旅でまわったり、駅訪問して駅ノートにイラストを残したりするブログです。

【長崎本線旧線・大村線】長崎県の海沿い路線を行く【長崎~佐世保】

 今回は、長崎県を走る海の景色が美しい長崎本線旧線と大村線に乗車します。長崎駅を出発地して長崎本線に乗車し、諫早駅からは大村線に乗車をして、佐世保駅まで向かいます。車窓からみえるオーシャンビューに注目です。

 

すごい絶景路線なんだってね!

海が近くに見えるの!

 

長崎駅から出発!長崎本線の旧線へ

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 長崎駅へと至る長崎本線は、喜々津~浦上の間で2つのルートが存在します。ひとつは、明治31年に開通した「旧線」で長与駅を経由するルート、もうひとつが昭和47年建設された「新線」で市布駅を経由するルートです。

 今回は、少し遠回りにはなりますが旧線に乗車します。こちらのほうがトンネルがなく景色がよかったりするなどの魅力があります。

 

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 長崎駅からは、長与経由の竹松行きに乗車します。海を思わせる青い車体です。長崎本線旧線は、駅の案内などでは「長与経由」と言われることが多いようです。この列車は、旧線を通った後に、諫早駅からは大村線に入る列車です。

 

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 しばらく列車は山深いところを進んで、徐々に高度を上げていき、かつてはスイッチバック駅であった本川内駅へと至ります。そして、勾配が下りへと変わってしばらくすると、遮るものがない見晴らしの良い景色が広がってきます。遠くには大村湾も見えてきます。

 

海見えて来たよー

ここからが絶景なんだって!

 

絶景が広がる大草~東園

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 そして長崎本線・旧線の中でもとりわけ海の景色が良く見えるのが、大草駅から東園駅の間となります。列車は大村湾の際を走っていき、海との近さは指折りではないかと思います。

 

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 東園駅に到着する手前で、列車は大きく左方向へとカーブをして弓なりに進んでいきます。車窓からは海との際を湾に沿うように走る様子が見えます。福山雅治さんの『道標』の歌詞に出てくる「弓なりに続く線路」は、このあたりを指しているのだそうです。

 

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 旧線と新線の分岐の駅である喜々津駅を経て、諫早駅へと到着です。この駅では長崎本線と大村線が分岐します。長崎駅から乗車してきた先ほどの列車はここで10分程度の停車をして、引き続いて大村線へと入ります。

 

ここから大村線なんだね

さっきの列車にそのまま乗るんだよ

 

大村線でも海の景色を 

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 大村線も基本的に非電化区間が続き、長崎本線・旧線から列車がそのまま大村線へと入ります。列車は諫早駅を出発すると、程なくして大村市に入ります。

 

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 諫早駅の次の若松駅を出発すると、少しの区間だけ海に面した線路を走ります。防波堤の向こうに、湾の対岸が見えます。さっき通った長崎本線の旧線は、あの辺りでしょうか。

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 そして路線の名称ともなっている大村駅へ到着です。大村にある玖島城跡は、桜や菖蒲の名所としてきれいな花々を楽しむことができるようです。一度見に行ってみたいですね。

 

「シーサイドライナー」へ乗り継ぎます

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 長崎駅で乗車した列車を終点である竹松駅で下車します。竹松駅の近くでは、大村線と並行するようにして九州新幹線(西九州ルート)が建設されつつあります。

 竹松駅で、後からやって来る佐世保行きの列車へと乗り換えます。大村線を走る快速「シーサイドライナー」です。

 

ほんとにシーサイドを走るんだよ

だったら海見えるんだね!

 

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 竹松駅の次の松原駅を発車すると、ぐっと海岸線が近づき、「シーサイドライナー」の名のとおり大村湾のそばを走っていきます。車窓から海が間近に見えます。

 

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 千綿駅は、海の目の前に建てられている駅で、休日のこの日は多くの人でにぎわっていました。この駅は、かつて18きっぷのポスターに採用されたこともある駅で、木造の駅舎と目の前に広がる海が楽しめます。

 

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千綿駅に停車中の車窓から。海が目の前!

 

線路のすぐ隣が海!

この駅 途中下車してみたいね~

 

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 千綿駅を出発すると、続いて、彼杵駅、川棚駅へと停車していきますが、このあたりも海の車窓が続きます。湾に沿うようにして線路が敷かれていて、車窓からの景色は最高です。

 

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 海の景色が見える区間が終わった後は、しばらくすると川にかかる向こうにひと際大きな建物が立っています。これは有名なテーマパークのハウステンボスの建物で、列車もハウステンボス駅へと停車いたします。

 

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 次の早岐駅は、佐世保線と大村線の分岐の駅です。大村線の早岐駅とハウステンボス駅の間は、特急列車が乗り入れるため1駅区間だけ電化されています。佐世保行きの列車は、早岐駅から佐世保線へと入り、終点の佐世保へと至ります。

 

終点の佐世保駅へ到着!

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 長崎駅から始まった列車の旅も、佐世保駅に到着して終わりとなります。実は佐世保駅は、JRでは最西端の駅です。佐世保は軍港の街としても有名で、駅を出てすぐのところにある港に立派な艦艇が停泊していました。

 

 さて、今回は長崎駅から佐世保駅を海沿いを走る列車に乗って旅をしてみました。ここまで海の景色がきれいに見える絶景の路線もそう多くないと思います。長崎県を訪れた際には、乗車してみてはいかがでしょうか。 

 

海の景色がすごく良かったね

また乗りに行きたい~