今回は、2015年のシルバーウィークに訪問した東北旅を振り返ります。
この前年の2014年に東北を一周して、すっかり東北大好きになってしまったのですが、熱が冷めやらず翌年も来てしまったというわけです。
このときの写真は少ししか残っていなかったのですが、記録と記憶のある限り思い出してみました。
もう5年くらい前の話なんだけど
こまかいこと気にしないで行ってみよ~
▼前年の2014年東北一周はこちらです。
1日目 羽越本線に乗車。その後北上線へ
時は遡ること2015年のシルバーウィーク。この年は日の並びが良くて5連休。
これはどこか行かないともったいないと思い立ち、三連休乗車券(当時)を利用して、前年に引き続いて東北に行くことにしました。それまで乗ったことがない羽越本線で東北入りすることにしました。
乗り得すぎる「きらきらうえつ」
三連休乗車券は、特急券を追加すれば新幹線にも乗車できるので、これを活かして上越新幹線で新潟までやってきました。
そして乗り継ぐのは「きらきらうえつ」。2019年9月に惜しまれながらも引退しましたが、乗車券のほかに指定席券だけで乗れるお得な列車でした。このときが初乗車でした。
「きらきらうえつ」は新潟を10:12に出発。白新線を経由して、羽越本線に入って日本海側をひた走ります。「快速」といえども結構飛ばして走りますし、シートも元特急型がベースで快適です。また車内を散策すると、カウンターでビールや日本酒も売ってるじゃないですか!?
しばらく乗車していると、車内アナウンスで「笹川流れ」というの名勝を通るとのこと。そして車窓に目をやれば、日本海の絶景が広がります。
特急料金を払う必要もないのに、ずいぶん贅沢な列車に乗れるものだと感動ものでした。
ホントたのしい列車だったよね
後継の海里も乗りたい!
酒田に到着して山居倉庫へ
「きらきらうえつ」は終点の酒田には12時51分に到着しました。もっと乗っていたかったのですが、意外とあっという間でした。次の秋田行きの列車までは時間があるので、酒田で有名という山居倉庫に行ってみます。
山居倉庫は庄内地方で取れる米を貯蔵する倉庫として使われたそうです。羽越本線の車窓からは、庄内平野に広がる一面の田んぼが見えて、これもまたいい景色でした。倉庫群の脇はけやき並木となっており、お散歩には持ってこいのロケーションです。
羽越本線を北上し、その後北上へ
酒田でぶらぶら酒田15:37発の秋田行きの列車に乗って、羽越本線を乗りつぶします。ロングシートにやる気をなくして居眠りしていたのか、あまり記憶は残っていません。車窓に見える日本海や秘境駅を見逃すという、いま思えばもったいないことをしています。
この4年後に女鹿駅に行ったんだよねー
何もない秘境駅で最高だったの!
2時間程度で秋田に到着し、秋田から17:43発の奥羽本線の上り列車に乗車して、横手で北上線に乗りかえます。もうとっくに日も暮れて真っ暗ななか、横手20:29発の列車に乗車しました。終点の北上でこの日は一泊です。
2日目 「ほっとゆだ」でまったり。乗りつぶしに明け暮れる
この日は、北上7:35発の北上線に乗り、以前から行ってみたかった、ほっとゆだで途中下車です。
ほっとゆだの駅舎は、温泉が併設されているユニークなもので、これが目当てでした。温泉内には列車の接近を知らせてくれる信号機が設置されてて、発車時刻の45分前に青色、30分前に黄色、15分前に赤色が点灯します。これで温泉にいながら、列車に乗り遅れるということもないというわけなのです。
温泉の2階には休憩室があって、そこでしばらくゴロゴロしていたのですが、それももったいないので少々散策してみることにしました。近くにある錦秋湖は風情があっていい景色。北上線の橋梁もみえて、ここに列車が走ったら絵になるんじゃないかと思ったりしました。
隣のゆだ錦秋湖駅の近くにも温泉があるんだって
へぇ~行ってみたいねぇ
あわただしい乗りつぶし
ほっとゆだを訪問後は、北上線で横手まで抜けて、奥羽本線に乗り換えて新庄に12:57に到着しました。ここからは陸羽西線と陸羽東線の乗りつぶしにかかります。
新庄13:14発の陸羽西線に乗車して、余目に14:00到着。余目で折り返しの列車にそのまま乗って、新庄に14:52到着。あわただしく一往復しただけですが、車窓からは最上川の流れがよく見えました。次は時間をとって、途中の駅で降りてみたいです。
そして、新庄で昼食をとって休憩して、新庄16:12発の陸羽東線乗車して鳴子温泉17:12に到着。列車の待ち時間を利用して、前年にも訪れた共同浴場「滝の湯」を再訪問しました。かなり混雑していましたが、硫黄の香りがただよう乳白色のお湯がたまらないです。また滝のように落ちてくる打たせ湯があって、それがすごく記憶に残っています。
鳴子温泉から戻ってきて新庄には19:03に到着。ここからは奥羽本線に乗り換えて、途中の北山形で左沢(あてらざわ)線に乗り換えです。
すでにあたりは真っ暗の中、北山形を20:33に出発です。乗客の多くは寒河江駅のあたりで降りており、山形市と寒河江市間の輸送がメインのように感じられました。終点の左沢には21:15に到着しましたが、そこまで乗ったのは、確か私を含めて旅行者然とした2人だけでした。
そして、折り返しの左沢21:47発の列車で戻ります。これが最終列車なので逃すわけにはいきません。乗客は私一人。あれ?さっき一緒に乗ってきた方はいません。駅員さんも念のためホームを捜索しているようでしたが、結局見当たらずに発車するのでした。
いやいや、その人どこ行ったのよ...
どこかで泊まったのかもしれないし。鉄道好きはいろんな興味を持っている人がいるからねぇ
左沢線で山形駅まで到着した後は、奥羽本線に乗り換えて、米沢まで向かいます。そして米沢には23:24に到着。ずいぶん遅くまで乗りまわしました。ホテルにたどり着き倒れこみます。最近はもう少し時間と内容にゆとりをもった旅程を組んでいますが、この頃は乗りつぶしに夢中だったのか、こんなことばかりやっていた気がします。
3日目 米沢から出発。食べるタイミングを失う駅弁
この日は、前日に宿泊した米沢からスタートです。せっかくやって来たので、街をぶらぶらして上杉神社を参拝しました。これは、江戸時代の名君の上杉鷹山公。「成せば成る」の名言が有名です。
米沢では出発前に有名な駅弁の「牛肉ど真ん中」弁当をお昼用に買っておきました。そして、米坂10:29発の米坂線に乗車して新潟県を目指します。車窓からは緑が豊かなのどかな景色が広がっていた記憶です。あらためて乗車してみたい路線のひとつです。
このときの車窓の写真はひとつも残ってませんでした...
また乗りに行けばいいじゃん!
ひたすら持ち運ばれた駅弁
米坂線の終点の坂町には12:25到着です。ここからは、1日目に乗車できなかった新発田~新津間の羽越本線に乗車して、新潟へと向かいます。
坂町12:36発の羽越本線に乗車して、新発田には12:58着。次の新津行きの列車は約20分後です。新発田13:20発の列車に乗車して、新津には13:48に到着です。
あれ、米沢で買った駅弁どこで食べればいいの?さすがに普通列車の中で食べるのは気が引けますし、微妙に乗り継ぎが詰っていてゆっくり腰を落ちつけるところもないですね。そんなこんなで駅弁はカバンのなかに居続けました。
新津では信越本線に乗り換えて、新潟に14:15に到着しました。東京までは上越新幹線で帰ります。結局、「牛肉ど真ん中」弁当が開封されたのは新幹線の中。鈍行列車の乗り継ぎをやっていると、これもあるあるネタのひとつではないかと思います。お弁当は、甘辛い味付けの牛肉がたっぷり、ボリューム満点でおいしかったですよ。
この場合だと駅弁はどのタイミングで食べればよかったわけ?
米坂線の無人駅で下車して食べる!これでしょ
以上、2015年東北旅の旅行記でした。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。