富山側へ一気に抜けます
前回は室堂に到着して、みくりが池の周辺を散策して立山の自然の景色を満喫しました。
今回は、高原バスとケーブルカーを乗り継いで富山側へと抜け、いよいよアルペンルートの通り抜けも完結です。
高原バス 13時00分発
室堂から富山側は、高原バスに乗車して移動します。バスの乗り場は、美女平までの直行便に乗車する場合と、弥陀ヶ原などで途中下車する便に分かれて並ぶ形となっています。
今回は、一日で通り抜けをするという時間の都合上、美女平までの直行便で行きます。できるならば、弥陀ヶ原では途中下車をしたいところですが、アルペンルートを全て楽しむには泊りがけでないと時間的にはかなり厳しいです。
とはいえ、高原バスの車窓からも、ある程度は弥陀ヶ原の景色を眺めることができます。弥陀ヶ原の湿地帯はラムサール条約に指定されており、高山植物が咲く道を散策することができるようです。
高原バスは、途中の称名滝のビュースポットで徐行運転をしてくれます。室堂から乗車した場合は、進行方向右側の車窓から見ることができます。
かなり遠目に見るかたちとなりますが、確かに滝が見えました。称名滝は350mという日本一の落差を誇っています。
もっと間近で滝を楽しむには、立山駅から出ている称名滝行きのバスに乗って行く必要があるようです。
美女平 13時45分頃着
高原バスの終点の美女平に到着です。予定よりも5分程早く着きました。美女平の地名は、駅のそばに立っている「美女杉」にちなんでいるようです。
ここで立山ケーブルカーに乗り換えて、ふもとの立山駅へと向かいます。
立山ケーブルカー 13時50分発
美女平に到着すると、ちょうど立山ケーブルカーの発車時刻の間近でした。繁忙期は10分間隔で運転されているようです。
しかし、定員いっぱいのおしくらまんじゅう状態です。おそらく今までの乗り物の中で一番混み合っています。若干7分ほどの辛抱です。
立山 13時57分着
ついに終着である富山側の玄関口の立山駅に到着しました。
今回のアルペンルートの通り抜けに要した時間は、扇沢から立山までの間で約6時間でした。相当にスムーズに進んだほうではないかと思います。
宇奈月温泉まではアルペン特急が便利
アルペンルートを一日楽しんだあとは、宇奈月温泉で一泊するというプランも多いのではないかと思います。あるいは逆に、宇奈月温泉に宿泊した後にアルペンルートへ行くというプランもあると思います。
立山駅と宇奈月温泉駅の間は、富山地方鉄道が走っていますが、多くの列車は途中の寺田駅で乗換が必要となります。
しかし、アルペン特急は、立山駅と宇奈月温泉駅の間で直通運転をしているので、途中の乗り換えなしでアクセスができて便利です。なお、アルペン特急の乗車には、乗車券のほかに特急券が必要となります。
アルペンルートはゆとりあるスケジュールで
今回を含めて4回にわたってアルペンルートの通り抜けをお送りしてまいりました。結果として、どの乗り物でも順番待ちなしでスムーズに進みましたが、扇沢から立山まで観光を含めて約6時間かかりました。
ハイシーズンの混雑に巻き込まれると、もっと時間がかかることも予想されるので、スケジュールにはゆとりを持たせておくほうが良さそうですね。
若干せわしない通り抜けの旅であったとはいえ、迫力のスケールの景観があちらこちらで楽しめて満足でした。
アルペンルート通り抜けは、下記記事もあわせてご参照ください。