もこもこ鉄旅部。

乗り鉄・旅鉄・駅ノート絵師(駆け出し)の筆者が、全国津々浦々を鉄道旅でまわったり、駅訪問して駅ノートにイラストを残したりするブログです。

原田線で冷水峠を越えて -2019九州鉄旅⑧

 今回は、筑豊本線の桂川~原田の区間(原田線)に乗車します。筑豊本線の中でもローカル線のような色合いが強くて、列車の本数もあまり多くないです。途中で筑豊と筑後を隔てる冷水峠を越えます。

 

今回はローカル線に乗るんだって

博多から電車で30分ちょっとで着いたけど、こんなところに?

 

↓前回の記事はこちら。筑豊本線の反対側の端っこの若松線です。

www.mocomoco-tetsutabi.com

 

桂川駅から原田線に乗車

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 今回は桂川駅から原田線に乗車します。京都にある駅と同じように「かつらがわ」と読みたくなりますが、この駅は「けいせん」と音読みです。

 

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 駅舎は改装中のようで、仮の駅舎で営業がされています。といっても、プレハブではないですね。どうやら駅員さんの詰所を仮駅舎として使っているようです。

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 原田線の次の列車は10:19発です。あまり本数は多くなくて、この一本前は約3時間前の7:34発でした。鹿児島本線や福北ゆたか線と比較すると、がくっと本数が減ります。

 

乗り遅れると大変なことに・・・

次の列車なかなか来ないだろうね

 

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 そんな待ちに待った原田線の列車です。非電化路線をキハ40系が走ります。博多からそんなに遠いというわけでもないのに、なんだかローカル線の感じが出ているのがいいです。

 

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 座席はボックスシートが並びます。何度も乗っていますが、不思議な安心感があります。

 

なにあれ?扇風機じゃん

昔はそれが普通だったみたい

 

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 発車時刻になりましたので、出発いたします。原田線はどんな路線なのでしょうか。

 

「本線」といってもローカル感

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 桂川駅を出発すると、次の停車駅は上穂波です。コスモスがきれいです。筑豊本線という「本線」の一部ではありますが、だんだんと民家が少なくなって遠くに山を望むという、早くもローカル線の車窓になってきました。

 

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 ところどころで山肌が抉れたようになっているのが見えました。2018年の西日本豪雨により原田線は約8か月ほど運休となっていた時期がありますが、そのときの影響かもしれません。

 

冷水峠を越える

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 次の停車駅は筑前内野です。ここから先、次の筑前山家までの間で難所の冷水峠を越えます。

 

見た目はほぼ山小屋だよね

寝袋もってきてここで寝る?

 

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 車窓は背が高めの雑草で視界が遮られ始めました。ここから勾配がきつくなって、ディーゼル車も何だか苦しそうです。約3kmにも及ぶ冷水トンネルを通って峠を越えます。

 

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 長い長いトンネルを抜けると、青空が広がってきました。なんというか、ほっとする景色です。

 

急に天気よくなってきたよ!

日ごろの行いがいいからね!

 

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 次の停車駅は筑前山家(ちくぜんやまえ)駅です。瓦葺の小さな駅舎がある簡素な無人駅です。

 

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 筑前山家駅の前には、路面電車が静態保存されているみたいです。奥にはバスが保存されているのがちらっと見えました。

 

あっという間に終点の原田

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 だんだんと街っぽくなってきました。途中で西鉄の線路の上を通ると、まもなく終点の原田に到着します。

 

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 原田に到着です。読みは「はるだ」です。九州では「原」を「はる」と読むところが結構あります。

 

どっからどう見ても「はらだ」じゃん。あの「はらだ」さんと同じ漢字じゃん。

どこの「はらだ」さんか知らないけど、ここでは「はるだ」さんなんだよ

 

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 原田駅では鹿児島本線を電車がばんばん通っていくなか、端の方でキハ40系がたたずんでいます。筑豊本線の多くは、篠栗線と合わせて「福北ゆたか線」に組み込まれる形となりましたが、残された原田線は昔ながらの気動車が走り、また若松線は蓄電池電車が走るというおもしろい様相となっています。

 

 さて、次回は両端が他の路線と接続していないという珍しい盲腸線の香椎線に乗車します。(続く)