もこもこ鉄旅部。

乗り鉄・旅鉄・駅ノート絵師(駆け出し)の筆者が、全国津々浦々を鉄道旅でまわったり、駅訪問して駅ノートにイラストを残したりするブログです。

【徳島~甲浦】四国一周18きっぷの旅【3日目前編】

 四国を18きっぷで2泊3日で一周する旅、ついに最終日である3日目です。

 この日は、徳島駅から出発して南下して甲浦駅まで行きます。その後折り返して徳島まで戻り、高徳線経由で高松まで出て、マリンライナーで岡山へと戻ります。

 本記事では、このうち前半部分に当たる徳島駅から甲浦駅までを取り上げます。

 

四国一周2日目の列車の乗り継ぎ

(1)徳島6:47発→海部9:09着【牟岐線】

(2)海部9:12発→甲浦9:23着【阿佐海岸鉄道】

(3)甲浦9:31発→海部9:40着【阿佐海岸鉄道】

(4)海部9:45発→徳島12:09着【牟岐線】

[ここまでが本記事の行程です。]

(5)徳島13:05発→高松15:25着【高徳線】

(6)高松15:40発→岡山16:32着【瀬戸大橋線】

※2017年3月20日時点の時刻表によります

 

徳島駅→海部駅

 

 四国一周の旅の最終日は、徳島駅からスタートです。牟岐線の海部行きの列車へ乗車します。

 終点の海部駅で乗り継ぐ阿佐海岸鉄道の列車が少ないので、うまく接続している時間を狙って朝は早めに出発します。

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 牟岐線は徳島市のベッドタウンをつなぐ路線といったような感じで、阿南駅あたりまでは学生を中心に地元の方の乗り降りも多かったです。

  徳島駅から50分程で阿南駅に到着します。午後6時台にはホームエクスプレス阿南が往復しているところからすると、徳島~阿南間の移動はそれなりの需要があるのだと思われます。

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 徳島県内を走っているJR四国1500型気動車は個人的には結構かっこいいのではないかと思います。車両は環境に配慮した設計になっているらしいです。このロゴもどことなくエコなイメージが伝わってきます。

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  列車はどんどんと徳島県を南下して行きます。牟岐線は「阿波室戸シーサイドライン」という愛称がつけられていますが、それほど海岸線の近くを走っているわけではないようです。

 むしろ、阿南駅を出てからというもの、トンネルもそこそこあって山の中を走っているような印象です。

 

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  徳島から2時間ほどで、路線の名称にもなっている牟岐駅に到着しました。最初見たときはなんて読めばよいのかわかりませんでしたが、「むぎ」と読みます。

 牟岐線は、その路線名とは裏腹に牟岐駅が終点ではありません。13分程の停車を経て、列車を切り離して1両編成となってこの先の海部駅まで行きます。

 

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 牟岐駅から15分程の乗車で、海部に到着しました。ここが牟岐線の終点の駅となります。

 海部駅では、第三セクターの阿佐海岸鉄道に乗り換えてさらに南へ行くことができます。

 

海部駅→甲浦駅

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 阿佐海岸鉄道は、わずかに3駅を有するだけの非常に短い路線となっています。

 もともとは、高知県の室戸市を経由して、後免までを結ぶ路線(阿佐線)として計画をされたものですが、国鉄の再建に伴って建設が断念され、現在のような姿となっています。

 計画路線の名残からか、阿佐海岸鉄道の路線名は「阿佐東線」がいまだに使用されています。

 

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 国鉄の末期に鉄建公団により施工されただけあり、いかにもローカル線ど真ん中な車両の雰囲気とは反対に、線路は全線高架のうえ幾つもトンネルをぶち抜いているハイスペックな路線となっています。 トンネルの切れ間からは、時折りシーサイドの路線らしく海が見えてきます。

 

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 3駅しかないうちの真ん中の駅、唯一の途中駅である宍喰駅は六嶋健の最南端の駅です。この駅には、阿佐海岸鉄道の本社もあります。

 

 海部駅からわずかに10分程度の乗車で、高知県の最東端でもある終点の甲浦に到着しました。本当にあっという間です。一両編成のローカル列車がトンネルを颯爽と走るのは面白かったです。正直言ってもっと乗っていたかったですね。

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折り返しの列車の発車までで甲浦駅を見てまわります

 折り返しの列車の発車まで8分程度しかないですが、このわずかな時間でできる限り駅を堪能します。

 高架のホームから階段を下りていくと駅舎が建っています。木造の駅舎はなかなか貫禄がありますね。

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 ホームへと戻って線路の周りを見てみます。何とも中途半端な形で高架の線路が終わっています。いかにも建設が途中で放棄されてしまったという感じです。おそらく、この先に線路が伸びることはもうないのでしょうね。

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 阿佐海岸鉄道には車両がたったの2つしかありません。今回乗車した車両はASA-301という型番であり、もともとは廃線となった高千穂鉄道から譲渡を受けたので「たかちほ」の愛称が付けられています。

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折り返しの列車で徳島駅へ戻ります

 阿佐海岸鉄道を折り返しの列車で海部駅へと戻ります。乗客は鉄道ファンらしき方々が5名程度に、地元の方と思しきおばあさんが1名でした。

 おばあさんは、くまモンのマスクに、くまモンのトートバッグという出で立ちで、かなりのくまモンファンのようです。普段はほとんど列車に乗ることなどないそうですが、この日は御家族の方とお会いする用事があるようです。

 

阿佐海岸鉄道の車内でお花見

 海部駅へと行く列車は先ほどと同じ車両ですが、今度は車内の様子についても見てみます。

 実際に乗車したこの日は3月下旬で、「お花見列車」ということで車内には桜の花が飾られていました。

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 トンネルに入ると、手作り感のある電飾がきらきらと光って、お花見気分を盛り上げてくれます。ローカル線らしさがあふれる心づくしの演出です。

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牟岐線で徳島まで戻ります

 そして10分足らずで海部駅に到着し、牟岐線に乗り換えます。くまモンのおばあさんが、列車が止まってしまって驚いた様子でしたので、列車の乗り換えがあることを教えてあげます。さすがに3つの駅しか進まないというのは不意打ちだったのかもしれません。

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 その後、海部駅で徳島行きの列車に乗り換えて、行きと同じ道をひたすらに引き返します。

 くまモンのおばあさんは無事に、牟岐駅で下車して御親族の方と合流できたようです。

 その後は、列車の中でうつらうつらしながら過ごして、徳島駅へと戻ってきました。

 

 さて、次回はいよいよ四国一周の鉄道旅の最後です。徳島駅から高徳線を経由して高松駅へと向かい、高松からはこの旅の出発地である岡山へと戻ってゴールです。