もこもこ鉄旅部。

乗り鉄・旅鉄・駅ノート絵師(駆け出し)の筆者が、全国津々浦々を鉄道旅でまわったり、駅訪問して駅ノートにイラストを残したりするブログです。

たまには贅沢に、有馬へ温泉旅行

いつもの感覚からすれば、宿は寝られればそれで良し。

 乗り鉄の旅をしていると、宿泊は基本的にはビジネスホテルが多いです。カプセルホテルのこともあれば、ネットカフェのこともありました。

 もちろん安いから利用しているというのもありますが、基本的に終電近くまで乗り、次の日は始発に乗ることが多いので、チェックインが遅く、チェックアウトが遅いです。夕食も朝食もいらないので、気軽に泊まることができるビジネスホテルが一番助かるのです。

 

 そうはいえども、たまにはちゃんと食事や温泉が付いた旅行もしたくなるものです。2年前にも一緒に下呂温泉に行った学生時代の友人と、温泉でも行こうじゃないかと話をしていたところ、その場の勢いで有馬温泉に行くことが決定しました。

 

やっぱり鉄道は乗るのですね。

 そんなわけで、新幹線で新神戸までやって来ました。ここから有馬温泉まではアクセスが良好です。

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 バスやロープウェイという手段もありますが、やっぱり鉄道でしょう。

 新神戸から谷上までは北神急行に乗車します。三宮方面の地下鉄と直通運転していますが、北神急行に属するのは新神戸と谷上のわずか2駅だけというめずらしい鉄道です。距離は7.5kmほどですが、その大半はトンネルです。

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 谷上からは神戸電鉄に乗り換えです。運転席にはかわいらしいぬいぐるみが置かれていますが、「しんちゃん」という電鉄のマスコットキャラクターです。

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 有馬温泉への直通列車は少なく、たいていは有馬口で乗り換えることになります。有馬口から有馬温泉までは1駅ですが、今回は6000系でした。 

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あっという間に有馬温泉へやってきました。

 新神戸から30分ほど列車に乗ると、もう有馬温泉に到着です。温泉地は山の中を長らくかけて行くものも多いですが、有馬は都会からずいぶん近いですね。もっと列車に揺られていたかったくらいです。

 

 友人に宿泊の予約を任せっきりにしていたら、たいそう立派なホテルに着きました。今回泊まる有馬グランドホテルです。有馬温泉の名物の金泉、銀泉もついており、屋上と地下の両方に温泉があるというので、なんとも贅沢でした。数年に1度しかこんな贅沢ないです。

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 温泉街も歩いてみました。細い路地が風情があっていいですね。最近の運動不足か坂道がきつくなってきました。

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 温泉街の複数の箇所で、源泉がもくもくと煙をあげています。全部まわってみるのもおもしろいかも。

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 湯上りには名物のありまサイダー・てっぽう水がいいんじゃないでしょうか。けっこう甘くて、炭酸のしゅわしゅわはやや強いと感じました。

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六甲山から街を一望。ロープウェイが便利。

 有馬温泉からは六甲山までロープウェイで行くことができます。12分ほどの道のりを、山々の景色をのんびり眺めることができておすすめです。しかし、途中で深い谷の上を通過するところがあり、背筋が薄ら寒くなるような予想外の迫力でした。

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 ロープウェイの六甲山頂駅からしばらく歩くと、洒落た展望台「六甲枝垂れ」が建っています。蜂の巣状の金網がドーム型になっており、アーティスティックなたたずまいです。展望台そのものが画になりますね。

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  六甲ガーデンテラスからは神戸の港を一望できます。夜景もすごくきれいと評判のようです。神戸だけでなく、遠くに大阪も見えます。

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次の日は神戸の街へ。見どころがたくさんあって困りますね。

 有馬温泉で一泊して温泉を堪能した次の日は、神戸へ戻って異人館を散策しました。ほかにも中華街などの案もありましたが、とてもまわり切る時間がありません。神戸は観光するところが多くていいですね。

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 お昼は、せっかく神戸に来たので、神戸牛にしました。どこかで評判を聞いたことがあった和黒・北野坂本店を予約しました。

 めったにお目にかかることがないであろうお肉でした。語彙が乏しくて申し訳ないですが、噛んだときの肉の旨みと脂の広がりがこれまでに無く最高でした。生きているうちに残り数えるほどしかこんな贅沢ないです。

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たまにはこういうのもいい。

 今思い出してみれば、数年前は18きっぷをつかって温泉めぐりなどと思い描いたこともあったような気がします。いつからか、乗車したことがない路線を乗りつぶすことが主たる目的となり、温泉旅行など次第に遠ざかっていきました。

 今回はずいぶんと奮発した感じになりましたが、こういうのもたまにはいいですね。また別の温泉も行ってみたいですし、いつの日か18きっぷでゆっくりと温泉めぐりというのも実現してみたいものです。