越美北線(九頭竜線)とえちぜん鉄道勝山永平寺線、福井の盲腸線を路線バスで乗り継ぐ!

福井県盲腸線に乗車する話

 いわゆる盲腸線というのは、線路の片方(または両方)の末端が他の路線と接続していない行き止まりの路線を指しますが、乗りつぶしの旅においては盲腸のように厄介です。何と言っても、一度乗車して終点まで行ったら、同じ線路をまた戻ってこなければならないのです。

 もちろん、左右両方の車窓を楽しめるとポジティブに捉えられればいいのですが、できるものならば、行きと帰りと違う路線に乗って多くの線路をめぐるというのが美しいのではないかと思ってしまうものです。

 今回登場する盲腸線は、福井県のJR越美北線九頭竜線)と、えちぜん鉄道勝山永平寺線です。両線ともに福井駅を起点に運行されている路線で、終点は行き止まりとなっています。地図上では両線が並行して走っているように見え、うまくやれば乗り継ぐことができそうです。 

路線バスを使った乗り継ぎ

 そこで、今回ご紹介するのは、越美北線越前大野駅と、えちぜん鉄道勝山駅を路線バスで乗り継ぐという方法です。 

 両駅をつなぐ路線バスは、京福バス「勝山・大野線(46系統)」です。今回はこのバスを使って、越美北線永平寺勝山線の両方を完乗します。

 また、今回はバス乗り継ぎの待ち時間を使って、越前大野の観光もしようというプランです。

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実際に乗り継いでみました。

 まわり方のパターンは複数ありそうですが、今回は、(1)越美北線で福井から九頭竜湖まで乗り通した後、九頭竜湖から越前大野まで折り返し、(2)越前大野から勝山まで路線バスで移動し、(3)えちぜん鉄道で勝山から福井まで乗車しました。

越美北線九頭竜湖駅まで行って、越前大野駅まで折り返します。

  越美北線では、福井駅を12時50分に出発し、九頭竜湖駅に14時20分に到着しました。このときの様子については、下記記事をご参照ください。

norihoudai.hatenablog.jp

 

 さて、九頭竜湖駅では折り返し14時35分発の列車に乗車して、30分ほどの乗車で越前大野には15時06分に到着しました。 

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勝山駅行きのバスに乗車します。越前大野16時46分→勝山17時17分       

 

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  越前大野駅の目の前のバス停から、勝山駅方面の京福バス(勝山・大野線、46系統)が出ています。バスの出発は16時46分です(この日は土休日ダイヤで本数が少ないです)。

 結構待ちますが、この時間は観光や街歩きにあてるのにちょうどよいです(本記事の後半で紹介します)。 

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 福井勝山総合病院行きのバスがやってきました。このバスで勝山駅前まで乗車します。福井県らしく越前がにが堂々と描かれています。

 所要時間は30分程で、17時17分の到着予定です。運賃は580円です。  

 

 勝山駅に到着しました。えちぜん鉄道勝山永平寺線福井駅に向かいます。

 ほぼ定刻どおり、17時17分に勝山駅に到着しました。急げば17時19分発の福井行きに乗れそうですが、少しゆっくりしたいので次の17時49分発の福井行きに乗車することとします。

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 駅舎は国登録有形文化財となっており、レトロな雰囲気で統一されています。この時間は閉店になってしまっていましたが、喫茶店もやっており休憩にはちょうど良さそうです。  

 

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 さて、17時49分発の列車で福井駅へ向かいます。30分に1本の間隔で列車が来るので、越美北線と比べれば本数がずいぶん多くなっています。   

 

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 えちぜん鉄道は街の路線だろうと思って、あまり車窓は気にしていませんでしたが、予想以上のいい眺めです。車窓から見える山並みが美しいです。

 

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 1時間ほど乗車して、終点の福井駅に18時42分に到着しました。

 福井駅を出発したのが12時50分でしたので、約6時間かけて越美北線えちぜん鉄道勝山永平寺線を完乗しました。

 

待ち時間は越前大野の観光や街歩きに

 越前大野では、勝山方面のバスの発車まで1時間半以上の時間が余っていました。しかし、越前大野は歴史のある城下町であり観光や街歩きには打ってつけです。

 今回は、「天空の城」とうたわれている越前大野城に登ってみます。駅からは徒歩では20分程はかかりますが、駅前にはタクシーやバスもあります。 

 

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 越前大野城のふもとにある「結ステーション」では、無料の休憩所やお土産が買えるお店もあり、観光には便利ですね。

 

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 越前大野城は山の上に築かれ、標高249mに位置しています。城にたどり着くまでは、ちょっとした登山で、15分程かけてようやく到着です。なかなか良い運動になります。もう少し時期が早ければ桜がきれいだったようですが、残念ながら既に散ってしまった後でした。

 

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 城の天守は再建されたもののようですが、中は資料が展示されています。また、天守の頂上からは、城下町が一望できます。越前大野城が「天空の城」と呼ばれるのは、気象条件がよければ、少し離れた犬山から雲海に浮かぶ城の様子を見ることができるからのようです。これを狙ってみるのもおもしろそうです。

 

結果として路線バスを使う意味はあるのか

 今回の乗り継ぎを、越美北線えちぜん鉄道勝山永平寺線の双方ともに往復する場合と比べてみましたが、かかる時間は同じになりました(勝山駅では17:19発も乗車できそうですが、余裕をもって一本後に乗るという設定です)。

 もっとも、越前大野の観光の時間を含めてこの結果ですので、個人的には満足です。

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 もし時間の節約という面を重視するならば、あくまで一例ですが、次のような乗り継ぎがあると思います。これならば越美北線えちぜん鉄道を往復するよりも早いと思います。(※京福バスは土休日ダイヤを参照していますのでご注意ください。)f:id:yukisigekuni:20180424172214j:plain

 

 盲腸線もいろいろ調べてプランを練ってみると楽しいものです。つながっている路線のより難易度が高い分、乗り継ぎや途中下車を考えるのについ夢中になってしまいます。こういうのが盲腸線の魅力(?)なのかもしれませんね。