立山黒部アルペンルートを通り抜けてきました。長野→富山方向です。
2018年10月、立山黒部アルペンルートへ行ってきました。長野県側からアルペンルートへと入り、富山県側へ1日のうちに通り抜けるプランです。
この日は三連休の初日ということもあり、大混雑するのではないかと心配しましたが、結果的には無事にプランどおりに進むことができました。
次々と色々な乗り物を乗り継ぎながら、評判どおりの雄大な自然の景色を楽しむことができ、とても満足度が高い観光ができたように思います。
今回から複数回に分けて、アルペンルートの通り抜けの様子をお送りいたします。
信濃大町駅 7時03分着
出発地はJR大糸線の信濃大町駅です。ここからアルペンルートの入り口である扇沢まで路線バスで向かうことになります。
アルペンルートの通り抜けは、休日ともなれば混雑に巻き込まれて、思うように進めない可能性もあります。そのため、朝早めの行動を心がけるべきと思われます。したがって、前日のうちに信濃大町駅の付近に宿泊しておくのがベストであるといえます。
この日は、前泊していたJR大糸線の豊科駅を始発列車で出発し、午前7時03分に信濃大町駅に到着しました。
アルピコ交通路線バス 7時10分発
信濃大町駅からは、アルピコ交通の路線バスに乗車して扇沢まで向かいます。所要時間は40分程度です。
バス乗り場のすぐそばに、きっぷ売り場がありますので、そこで行き先の扇沢までのきっぷを購入して、バスへと乗り込みます。
路線バスは、途中で大町温泉郷を経由します。ここから乗車してくる方々も少なくありませんでした。大町温泉で一泊してから、次の日にアルペンルートへ向かうというのは、観光のコースとしては理想的ではないでしょうか。
扇沢 7時50分着
さあ、アルペンルートの長野側の入り口である扇沢へやってきました。まず最初にやることは、アルペンルートの乗車券の購入です。
アルペンルートでは、いくつもの乗り物を乗り継いで進んでいきますが、乗車券は扇沢から目的地までまとめて1枚で購入することができます。もっとも、乗り物ごとに改札があるので紛失には要注意です。
今回は通り抜けプランですので、富山側の立山駅までの片道乗車券を購入します。乗車券には、扇沢からの関電トンネルトロリーバスの乗車時間が記載されています。
関電トンネルトロリーバス 8時00分発
扇沢から次の黒部ダムまでは、関電トンネルトロリーバスで移動します。一見したところ普通のバスですが、実はこのトロリーバスという乗り物は鉄道の仲間に分類されています。
バスが進む道路には架空に送電線が張られており、バスの屋根に設置された集電装置を通して電力の供給を受けてモーターを動かし、これを動力にして走行しています。
しかし、この関電トンネルトロリーバスは2018年11月末をもって運行終了となってしまうのです。来年4月からは、新しい電気バスでの運行が予定されています。
トロリーバスは、そのほとんどはトンネルの中を進んでいき、途中で長野県と富山県の県境を越えます。
この関電トンネルでは、黒部川第四発電所の建設の際に難工事が行われた破砕帯が有名です。80mを進むのに7か月がかかったという箇所です。とはいえ、トロリーバスで通り過ぎるのは本当にあっという間のことです。
なお、関電トンネルトロリーバスについては、以下の記事でも取り上げています。
黒部ダム 8時16分着
いよいよ有名な観光名所である黒部ダムへと到着しました。ここからは、長い階段を上って、展望台へと向かいます。
途中で破砕帯の湧き水が出ている箇所があって、水を飲むこともできます。かつては人々を苦しめた破砕帯の水が、いまや観光に使われているというのだから不思議なものです。
そして、長い階段の上りを終えて展望台に到達すると、あの有名な眺めが眼下に広がるのです。これが見たかった、日本一の高さを誇る黒部ダムです。このあたりにはいくつか売店があって、お土産を買うこともできます。
圧巻である観光放水は、実は常にやっているわけではないようです。6月26日から10月15日までの間の実施となっています。意外と期間限定なんですね。
展望台を降りて、水をせき止めているえん堤の上を歩いていきます。ちょうどその真ん中のあたりで、放水口の真上を通る箇所があり、放水の様子を真下にのぞき込むことができます。ちょっと足がすくみそうになりますが、この角度から見る放水も結構な迫力があります。
えん堤の上は黒部湖の景色を眺めながら進んで行きます。ここがダム湖であるということを忘れてしまいそうな豊かな自然が広がります。秋になれば紅葉を楽しむこともできそうです。
次回へと続きます。
今回は信濃大町を出発して、アルペンルートに入り、黒部ダムまでやって来ました。黒部ダムの景色は噂どおり圧巻のスケールで、これだけでも来た甲斐があったというものです。
黒部ダムの観光には、およそ1時間弱をかけました。もっとゆっくりしたいところですが、通り抜けのプランですので先へと進むこととし、次回は黒部湖の出発からお送りします。