もこもこ鉄旅部。

乗り鉄・旅鉄・駅ノート絵師(駆け出し)の筆者が、全国津々浦々を鉄道旅でまわったり、駅訪問して駅ノートにイラストを残したりするブログです。

塔のへつりで紅葉を ‐野岩鉄道・会津鉄道の秋旅(4)

塔のへつりにやって来ました

 会津鉄道塔のへつり駅で下車しました。この駅からすぐ近くに、その駅名のとおり観光名所である「塔のへつり」があります。「へつり」というのは、川に迫った断崖のことを指す、この地方の方言のようです。

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 塔のヘつりは、紅葉が楽しめるスポットでもあります。この日もツアーでたくさんの人が訪れていました。駅前の木々も真っ赤に色づいてきれいです。

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奇岩が立ち並ぶ景勝地  

 塔のへつりの見どころは、浸食と風化を繰り返すことで作り上げられた奇岩の景観です。秋の季節は、これに加えて紅葉も楽しむことができるというわけです。

 吊り橋を渡って対岸へと渡ることができるのですが、それなりに揺れて若干スリルがあります。一度に渡れる荷重制限は30人とありますが、多いときはそれに近い人数が渡っていたような気がします。

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 吊り橋の上からの眺めも見ごたえがありますね。どうしてこのような地形になってしまったのでしょうね。自然の作用というのは不思議なものです。  

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 吊り橋を渡り終えると、岩をくりぬいてできたような狭い通路を進んでいきます。反対側から来る人とぎりぎりすれ違うことができるかどうかの狭さであり、これまたスリルがあります。譲り合いの精神で乗り切ります。 

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 上から岩が迫ってくる空間に、小石が積み重ねられています。この光景はまるで賽の河原です。ここはきっと仏教的な意味がある場所なのでしょう。 

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 岩場の階段を上ってみると、小さな祠のようになっている場所に出ます。ここでは虚空蔵菩薩をおまつりしているようです。景勝地というだけではなく、信仰の場でもあったというわけですね。     

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  ひとしきり巡ったあとで引き返して、再び吊り橋を渡ります。2度目になっても揺れにはなかなか慣れないものです。行きとは反対側の景色を見ながら渡ります。   

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 入り口まで戻ってきて、手書きの張り紙がふと目に入ってきます。

   「昔ここは海だった」

 この地形は、海面下にあったときに形成されたということなのでしょうか?もしそうであるとすれば、なんだか少し納得がいくような気がします。

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 展望台の方へも行ってみます。さっき渡って来た吊り橋を見下ろす形になります。あの場所を歩いていたのですね。

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会津鉄道の旅は続く

 さて、ひとしきり塔のへつりを堪能した後は、再び会津鉄道に乗車します。福島県をPRする淡いピンク色の列車が到着です。紅葉の季節ということもあって車内は満員です。

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 隣の湯野上温泉駅でツアー客らしき団体が続々と降りていきます。ここは観光名所である大内宿の最寄駅ですから、そちらへ向かうのではないでしょうか。

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 最近登場した「ノラとと」ラッピング列車と列車交換ですれ違いました。引き続き、次の目的地へと向かいたいと思います。(続く)