今回は、千葉県の小湊鉄道といすみ鉄道を乗車したときのことをふり返ります。両鉄道を乗り継いで、房総半島を横断します。夏真っ盛りの非常に暑い日だったという記憶がよみがえってきます。
内房線の五井駅で乗り換えて、小湊鉄道に乗車をします。小湊鉄道の乗り換え口で、房総半島横断の乗車券を購入します。
養老渓谷駅には駅猫がいるということが気になっていた私は、切符を買うついでに、今日は猫に会えるのでしょうかね、などと世間話をします。すると、駅員さんがいうには、最近駅猫は引退してしまったらしいです。原因は高齢とか、暑さだったような気がしますが、そのあたりはうろ覚えです。
東京から少し足を伸ばすだけで、こんなローカル線らしい車両が走っているのかと半ば驚きながら乗車します。列車はいちおう冷房が付いていますが、車掌さんが今日は片方の車両は冷房の調子が悪いと言ってまわっていました。
途中の里見駅では、多少長めに停車時間がとられており、列車から降りることもできました。駅のホームでは地元の方々がいろいろとお店を出しています。暑い時期ということもあってかき氷も売られています。
あまりに暑い日で、車内も何だか微妙な温度なので、ついつい購入してしまいました。まさか列車に乗ってかき氷を食べる日が来るなんて、全く予想もしていなかったです。夏限定でかき氷列車とかおもしろそうですが、どこかでやってないですかね。
養老渓谷駅へとやってきました。乗車券を買うときに聞いたとおり、駅猫はいなくなっていました。ちょっと残念です。
線路端のぽつぽつとひまわりが咲いており、昔ながらの気動車にはそうした風景が合っているように思われます。
養老渓谷から先へ進み、上総中野駅に到着です。木造の渋い構えの駅舎が建っています。この駅は小湊鉄道といすみ鉄道の乗換駅となっています。
ちょうど両方の鉄道の列車が並んでいるところを見ることができました。房総半島のローカル私鉄の2つが、ここに揃い踏みいたしました。
いすみ鉄道の車両は、黄色が特徴的な気動車でした。こちらは、小湊鉄道と比べて新しい車両のように見えました。乗り心地もいすみ鉄道のほうが少し良いように感じました(とはいえ、多少揺れが強いのも味があって捨てがたいと思うこともあるものです)。
いすみ鉄道の駅には、駅名とは別に名前が付けられています。本田忠勝にゆかりのある地である大多喜駅には、デンタルサポートとの表記があります。
これが、いわゆるネーミングライツというやつらしいです。駅名の命名権の売却して、それに基づいて駅に名前を付けてもらっているようです。こういう商売もあるのですね。
終点の大原駅へと到着です。これで内房線側から外房線の側へとたどり着き、房総半島の横断も終了でございます。大原駅には売店があって、いすみ鉄道のグッズが色々と売っていたような記憶があります。
小湊鉄道といすみ鉄道を乗り通しても、時間的にはゆとりをもって東京へ日帰りすることができます。思い立ってローカル線に乗りに行きたいというときには、ちょうどいい場所かもしれません。