今回はJR飯山線に乗車します。豪雪地帯を走ることで知られる飯山線ですので、冬の季節に乗ってみたかった路線です。
逆にあんまり雪が降りすぎると運休の可能性もありましたが、無事に乗車することができました。
飯山線は景色がいいんだよ
それは楽しみだねー
長野駅から飯山線に乗車
出発は長野駅です。4番線が飯山線の乗り場になっています。長野から豊野まではしなの鉄道を走り、その後飯山線へと入ります。
18きっぷだと長野~豊野間は別に運賃がいるんだって
飯山線の越後川口行きの列車が入線してきました。JR東日本のローカル線らしく110系がやってきました。
・・・と思ったら、先頭車両は観光列車の「おいこっと」車両でした。普通列車としても運行しているのですね。
なんだか得した気分だね
おいこっと車両に乗ります
そういうわけで、おいこっと車両に乗車することになりました。イベント時は全車指定席で運転していますが、この日は普通列車なので自由席です。
「おいこっと」というのは、東京(TOKYO)を逆さから読んだもので、都会とは反対に飯山線には里山の風景が残っているということを表現しているそうです。
車内は4人掛けボックスシート、2人掛けボックスシート、車端のロングシートの3種類があります。素朴な色合いの座席が田舎感を出しています。
こういう色のはんてんありそうだね
なかなか渋いねぇ~
内装は全体的に木目調の落ち着いた雰囲気で統一されていて、あたたかみがある感じに仕上がっています。
車窓の景色に注目
お待たせいたしました、飯山線の列車の出発です。キャッチフレーズは「いいかわ、いいそら、いいやません」というように、自然豊かな車窓は見どころです。
長野駅を出発してしばらくすると、りんご畑が広がってきます。豊野のあたりはりんごの産地として有名なようです。
豊野から飯山線に入ってしばらく進むと千曲川が見えてきます。飯山線は千曲川(新潟県に入ると信濃川)に付かず離れず進んでいき、車窓から川の流れが楽しめるのがいいところです。
千曲川と高社山
そして、替佐のあたりからは千曲川の流れの向こうに高社山がよく見えます。これもまた飯山線らしい車窓だと思います。
替佐~蓮の間の車窓はいちおしのポイントです。大きく向きを変えてながれる千曲川に赤い色の橋が架かり、バックには高社山がばっちり映ります。
ここいいね!
飯山駅を過ぎていっそうの雪景色
そして路線の名称にもなっている飯山駅へと到着です。北陸新幹線も停車するので立派な駅舎が建っています。ここから先は本格的な豪雪地帯へと進んでいきます。
信濃平のあたりでは、その名のとおり遮るものがない平地が広がっていました。雪が積もって真っ白ですが、もともとは田んぼか畑でしょうか。
駅の待合室は、もともとは貨車だったようです。なんだか北海道みたいですね。
こんなところにもダルマ駅があったとは
戸狩野沢温泉で切り離し
戸狩野沢温泉駅では列車の切り離しを行います。キハ110のほうはこの駅止まりとなり、ここから先はおいこっと車両1両で運行です。
野沢温泉道祖神がお出迎えのこの駅、かつては野沢温泉行きのバスが出ていたようですが、現在は野沢温泉行きのバスは飯山駅から出ています。北陸新幹線の開業で変更になったみたいです。
ちなみに長野駅の飯山線乗り場では、こんな注意書きまであります。
戸狩野沢温泉から野沢温泉行きのバスはないというややこしい話
いっそ駅名を変更するというのは?
千曲川の流れに沿って
戸狩野沢温泉を出発すると、千曲川の流れがかなり近くに見えてきます。戸狩野沢温泉から列車の本数が減るように、若干人里離れたような感じになってきます。
列車のディーゼルの音に、車窓には山と川、それに雪の景色が広がります。さすが景色が評判の飯山線です。今度はちがう季節に来るのもいいかもしれない、と早くもそんな考えが浮かんできます。
上境~上桑名川では大きくカーブをしながら進んでいきます。このあたりも見ごたえのある車窓です。
飯山線の景色といえば千曲川なんだよ
最高積雪地点のある駅へ
長野県と新潟県の県境が近くにある森宮野原駅は、最高積雪地点の記録をもっている駅です。
駅のホームからも最高積雪7.85メートルの碑が見えます。上の方に赤いラインが引かれていますが、そこまで雪が積もったようです。
ひえー雪降りすぎー
さて、せっかくこの季節に最高積雪記録のあるこの駅に来ましたので、一度途中下車したいと思います。
次回は、森宮野原駅から続きをお送りします。