JR東海のフリーきっぷ3選

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 今回は、JR東海エリアで利用できるフリーきっぷを3つ紹介します。いずれも、フリー区間の普通列車が乗り放題になるきっぷであり、別に特急券を購入すれば特急列車にも乗車できます。うまく使えば通常の料金よりも安くなってお得に旅ができること間違いなしです。

 

青空フリーパス

 まず最初は「青空フリーパス」です。利用できるのは土休日と年末年始のみですが、お手頃な値段で、愛知県、岐阜県、三重県を中心に比較的広いエリアをカバーしている使いやすいきっぷです。

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青空フリーパス

 

概要

フリー区間

 東海道本線(二川~米原・大垣~美濃赤坂)、中央本線(名古屋~木曽平沢)、

 関西本線(名古屋~亀山)、高山本線(岐阜~下呂)、

 紀勢本線(亀山~紀伊長島)、飯田線(豊橋~飯田)、武豊線(大府~武豊)、

 太多線(多治見~美濃太田)、参宮線(多気~鳥羽)、

 名松線(松阪~伊勢奥津)、 伊勢鉄道線(河原田~津)

料金:2,570円      

利用期間:土休日と12/30~1/3の1日間

 

「快速みえ」(自由席)も追加料金なし

 「青空フリーパス」は伊勢鉄道線もフリー区間に入っているので、途中で伊勢鉄道線を経由する「快速みえ」も自由席であれば追加料金なしで乗車できます。この点は、青春18きっぷとは違ってメリットがあります。(青春18きっぷの場合は河原田~津間の運賃510円の車内精算が必要となります。)

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名古屋~鳥羽を走る「快速みえ」

 

こんな使い方があります

 「青空フリーパス」は1日限りの有効期間ではありますが、その料金の2,570円は比較的元が取りやすい価格でもあります。

 例えば、名古屋から伊勢市まで「快速みえ」を利用で運賃が片道2,000円かかりますので往復するだけで余裕で元が取れます。

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伊勢神宮 内宮

 

 少しコアな使い方になりますが、飯田線の秘境駅めぐりにも使い勝手がいいです。「青空フリーパス」は飯田線の豊橋~飯田がフリー区間であり秘境駅がカバーされています。途中下車はもちろん、行ったり来たりも自由にできるのはフリーきっぷの強みですね。

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秘境駅として知られる小和田駅

 

休日乗り放題きっぷ

 そして次は、静岡エリアで土休日に使うことができる「休日乗り放題きっぷ」です。熱海から豊橋までの東海道線の移動に利用したり、静岡県に日帰り旅行というときに使えます。

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休日乗り放題きっぷ

 

概要

フリー区間

 東海道本線(熱海~豊橋)、御殿場線(国府津~沼津)、身延線(富士~甲府)

料金:2,670円      

利用期間:土休日と12/30~1/3の1日間

 

熱海から豊橋まで通り抜けるだけでも

 「休日乗り放題きっぷ」は、熱海から豊橋までの運賃が3,350円ですので、この区間を通り抜けるだけでも元が取れる料金設定です。

 ちなみに東京方面から出発の場合、小田急線で新松田まで出てきて、JR松田駅でこの切符を購入して、御殿場線で沼津までまわってから東海道線に乗り換える方法が安くつきます。

 青春18きっぷが販売されていない期間はなおさら使い出がありますし、せっかくのフリーきっぷなので途中下車というのもいいですね。

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静岡市の三保の松原

 

 また「休日乗り放題きっぷ」は御殿場線や身延線も全線がフリー区間に入っています。身延線に乗車して身延山へ行ったり、御殿場線に乗車して御殿場アウトレットへ行ったりという使い方もおもしろそうです。

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身延線の車窓から見える富士山

 

JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ

 最後は、「JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」です(以下「東海16私鉄たびきっぷ」と略します)。

 少し割高にも見えますが、このきっぷのフリー区間の広さには驚きです。JR東海の在来線はすべてフリー区間に入っています。それのみならず、JRに隣接している16の私鉄もフリー区間に入っているのです。滋賀県の近江鉄道も含まれており、東海エリアをはみ出している感さえあります。

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JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ

 

概要

フリー区間

 ・JR東海

  東海道線(熱海~米原・大垣~美濃赤坂)、中央本線(塩尻~名古屋)、

  関西本線(名古屋~亀山)、紀勢本線(亀山~新宮)、

  高山本線(岐阜~猪谷)、御殿場線(国府津~沼津)、

  身延線(富士~甲府)、飯田線(豊橋~辰野)、

  武豊線(大府~武豊)、太多線(多治見~美濃太田)、参宮線(多気~鳥羽)、

  名松線(松阪~伊勢奥津)

 ・16私鉄

  伊豆箱根鉄道(三島~修善寺)、岳南鉄道、静岡鉄道、

  天竜浜名湖鉄道、遠州鉄道、豊橋鉄道、愛知環状鉄道、

  名古屋臨海高速鉄道(あおなみ線)、東海交通事業(城北線)、

  明智鉄道、長良川鉄道、樽見鉄道、養老鉄道、

  三岐鉄道北勢線、伊勢鉄道、近江鉄道

 ・東海道新幹線

  別途、新幹線特急券を購入することで、熱海~米原間のひかり・こだまを4回に

  限り、乗車することができます。

料金:8,480円      

利用期間:土休日の連続する2日間(ゴールデンウィーク、お盆、年末年始は除く)

 

広範なフリー区間

 「東海16私鉄たびきっぷ」JR東海の在来線がすべてフリー区間に入っているので、熱海から出発して、岐阜県の高山や和歌山県の新宮などへの長距離移動も可能となります。通年発売されているので、青春18きっぷが発売されていない時期でも使えます。

 それに、特急券を追加すれば特急列車にも乗れますし、熱海~米原は新幹線特急券の追加で新幹線にも乗れるので疲れたらワープという手段も取れます。

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新宮市の熊野速玉大社

 

私鉄に乗る

 「東海16私鉄たびきっぷ」の特徴は、やはり私鉄も乗り放題になるという点にあります。フリー区間に含まれる私鉄の運賃は比較的高めであり、例えば天竜浜名湖鉄道・掛川~新所原が片道1,450円、長良川鉄道・美濃太田~北濃が片道1,690円となっており、私鉄から私鉄へはしごするような使い方だと、比較的元が取りやすいように思います。

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樽見鉄道の「ねおがわ 」号

 

 青春18きっぷでは私鉄には乗れないのですが、「東海16私鉄たびきっぷ」であれば普段は乗る機会がない私鉄にも気兼ねなく乗車することができます。明知鉄道に乗って岩村城へ行ったり、養老鉄道に乗って養老の滝へ行ったり、プランにも幅が出てくるのではないでしょうか。

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岐阜県養老町の養老の滝

 

うまく使い分けてお得に旅する

 以上、JR東海エリアのフリーきっぷを3つ紹介いたしました。

 「青空フリーパス」と「休日乗り放題きっぷ」は、1日限りの利用となりますが、お手頃な値段が魅力的です。比較的短距離での移動でも元が取りやすい価格設定で、ちょっとした日帰り旅行にも使いやすいです。

 なお、この2つのフリーきっぷは豊橋・二川でフリー区間がつながるので、組み合わせた使い方も可能です。

 

 これに対して、「東海16私鉄たびきっぷ」のほうは、2日間で8,480円という価格設定なので、元を取ろうと思うと、長距離移動をしたり、なるべく多く私鉄をまわることが前提となってきます。

 1泊2日でじっくりとプランを練って遠くへ出かけたり、あるいは、気の赴くままにひたすら列車を乗り倒すというような使い方が向いているかもしれません。