東日本大震災の影響で現在も富岡~浪江の区間が不通となっている常磐線ですが、いわき~富岡の区間の一部の普通列車には、かつて「スーパーひたち」として活躍した特急車両を充当して運用されています。
今回は常磐線の乗車の機会に、この特急車両の普通列車に乗ってみましたので、そのときのことをお送りします。
特急なのに普通列車?
タキシードボディのすごい普通列車なんだよ!
いわき~富岡間を1日2往復
特急車両の普通列車は、いわき~富岡間を1日2往復の運転です。列車の発着時刻は以下のとおりです。
・いわき10時27分発 富岡行き
・富岡11時28分発 いわき行き
・いわき16時13分発 富岡行き
・富岡17時04分発 いわき行き
実際に乗ってみました
それでは、いわき駅から出発して富岡方面へと向かいます。
実は651系は乗車するのは、今回が初めてなのです。「スワローあかぎ」などに改造もされていますが、いずれにしても乗ったことはないです。
群馬県ぐらいの距離だといつも普通列車ですもんね
10時27分の富岡行き、これが特急車両です。「2ドア」とありますが、冷静に考えると確かに特急車両は2ドアですね。
2ドアのキハ110とかじゃないよね?
どこから来るのよ・・・
磐越東線からやって来ましたー、とか
しばらくホームで待っていると、やって来ました651系です。スーパーひたち登場のときの触れ込みは、「タキシードボディのすごいヤツ」だったらしいです。シンプルな白いボディで、ラインカラーも何も入っていない潔さがあります。
見た目は特急そのもので、本当に普通列車なのかと何だか違和感をおぼえてしまいますが乗車するとしましょう。
方向幕はちゃんと普通になってるよ
それでは車内へ
車内へやってきました。普通列車なので、もちろん乗車券だけで乗れてしまいます。
さすがは特急車両だけあって、リクライニングシートが並んでいます。乗車したときにはボックス席のように向い合わせにセットされていました。1人で1ボックス使っても支障ないくらいの乗車率でした。
シートは普通列車というにはもったいないくらいの座り心地ですね。個人的には、最近の人間工学がどうとかいう座席よりは、こういう柔らかいやつが好きです。
ふかふかーふっかー
頭上を見上げると、これは読書灯みたいですね。
新しいE657系にはこれはなかったね
当然ながら各駅に停車をしていくのですが、普通列車に乗っているとは思えないような感覚ですね。快適そのもので、ちょっと得した気分です。
いわきを出発してしばらくすると、常磐線の中でもかなり海に近いところを走っていきます。車窓からところどころで海が見えてきます。
常磐線って海みえるんだね。ちょっと意外!
片道40分ほどの短い時間だけど
いわきから富岡までは、約40分の道のりとなります。ちょっと短く感じるかもしれませんが、651系に乗車券だけで乗れるという貴重な機会でもあります。
常磐線の全線開通は2020年春といわれていますので、乗るのであれば早めのほうがいいかもしれません。
さて、できれば終点の富岡まで乗っていたいところではありますが、実はちょっと途中下車をします。というところで、次回へ続きます。