今回は相馬市にある「百尺観音」へ行って来ました。崖を彫り込んだ磨崖仏ではありますが、親子4代にわたって引き継いで現在もなお未完成という情報にひかれて、実際に行ってきました。
電車で行きましたが、最寄りの日立木駅から百尺観音までは片道徒歩で30分くらいです(できれば車で行くのがいいと思いますが、弊ブログは鉄道メインなので多少の距離ならば歩きます)。
すっごく大きいんだって!
4代で完成してないってサグラダファミリアか何か!?
最寄りの日立木駅へ
百尺観音への最寄り駅は、相馬市の日立木駅となります。常磐線の列車に乗車して向かいたいと思います。
電車で行くようなところではないかもしれませんが、いつものように最寄り駅から歩くというスタイルです。
相馬駅の一駅手前の日立木駅で下車です。無人のこじんまりした駅です。利用者はあまり多くなさそうです。
「ひたちぎ」かと思ったよ
待合室とトイレ、自販機があるくらいで、特にこれといって大げさなものはないです。
ただひたすらに田園地帯を歩いていきます。これでもかというくらい田んぼが続きます。
これずっと歩くの・・・疲れる
百尺観音は突然あらわれる
そして、ようやく百尺観音へと到着です。入り口に駐車場があるんですが、もう観音像が見えちゃっています。駐車場に接する路上から既に見えてます。若干の不意打ちですが、しかしこんなにデカいとも思わなかったです。
いきなり登場なんだね!
心の準備ができてないよ・・
それでは近くに行ってご対面です。これを岩から削り出したと思うと、それは相当な労力だと思います。確かに上半身しか完成をしていないですが、この状態でかなりの迫力です。観音像の手前には蓮の池があって、いかにも御利益がありそうです。
引きの写真だと分かりづらいかもしれませんので、アップにしてみました。初代が建立に着手したのは昭和6年のことらしく、現在は4代目が事業を引き継いでいるようです。壮大なプロジェクトです。
何メートルくらいあるの?
現在88尺らしいから、26メートルくらいじゃないかな
うっくり探せばよろしい
おみくじがありましたので、この機会に引いてみました。お金を入れて、筒を振って棒を引いて数字を確認し、対応する数字のタンスみたいな木箱を開けるというスタイルです。このスタイルは手数が多くて儀式感があります。
どれどれ、運勢はどうでしょうか。結果は末吉という微妙な感じとなりました。
末吉って良いの?悪いの?いつも順番がわからんくなる
神社によるらしいけど、末吉は、大吉とか中吉とかの「吉」の部類では一番下だと思うよ。凶よりマシ。
では、ありがたく御言葉を頂戴します。「雪に倒された竹が春、雪が解けてもとの姿に立ち直るが如く」・・・春になるまで耐え忍べということでしょうかね。
えー、それから「待ち人は遅し、失せ者も出がたいのでうっくり探せばよろしい」・・・うっくり?
「うっくり」というのは「ゆっくり」なのだろうか?いや、自分が不勉強なだけで「うっくり」というのは方言か何かなのかもしれない・・・
やっぱり「ゆっくり」なんじゃないの?
仏様のありがたい言葉だから文句言っちゃダメなんだよ
持って帰るべきなのか、結んで帰るべきなのかどっちかわかりませんでしたが、持って帰ってもすぐに失くすだけなので、結んで帰ることにしました。
日立木駅に無事に戻って
日立木駅へと戻ってきました。次の列車までしばし時間がありますので、誰もいない待合室で次の列車を待ちます。さすがに徒歩で往復するのは疲れました。誰かのいたずらなのか、ポスターが裏返しになって張られていました。
すっかり日も暮れて、やって来た仙台行きの列車に乗り込みます。百尺観音が完成したときには、是非またやって来たいものです。
なんか雨すごい降ってない?
末吉だからね、仕方ないよね
次は大吉を求む!