今回は、福島県の福島駅と宮城県の槻木駅を結ぶ第三セクターの阿武隈急行線に乗車して、秘境駅と言われるあぶくま駅に行ってきました。
駅の隣の建物がおもしろいらしいよ
ネコがいるって!
槻木駅から乗車です
東北本線も通っている槻木駅から、阿武隈急行線に乗車です。阿武隈急行線は、もともと太平洋戦争後に東北本線の輸送力増強のために、福島~槻木間の勾配の緩いバイパスを通すために開業した国鉄丸森線が前身となっています。それを国鉄再建の時期に第三セクター方式で引き継ぎました。
福島行きの列車へと乗りこみます。緑と水色の2色のラインの車両です。個人的な勝手な解釈ですが、沿線の阿武隈川の流れをイメージしたものでしょうか。
国鉄713系がベースになってるんだって
このAM8100系は1988年の全線開通・電化に合わせて導入された車両らしいです。少し色褪せてきたようにも見えるモケットがいい感じです。
阿武隈川の流れに沿って
丸森駅に到着するころには、車内に乗っている人も数えるほどになってきました。ここから先は、阿武隈川の流れに沿うようにして、次のあぶくま駅へと進んでいきます。
ここ数日は雨が降っているせいで川の流れは濁っておりますが、山奥深くなり秘境らしくなってきました。
トンネルに入ったり出たりだったよ
あぶくま駅へ到着
あぶくま駅へ到着です。他には誰も降りる気配もありません。駅の隣に産業伝承館が建っているほかは、これといって建物はなく道路が一本通っているだけです。
駅のホームは一面だけの棒線駅です。とてもシンプルなつくりです。
これといって何もないね・・・
雨も降ってるし、隣の建物で雨やどりしようよ!
産業伝承館とネコ
あぶくま駅の隣の産業伝承館へと入ってみます。というか、ここ以外に駅の近くに何もありません。
入り口の前には、賽銭箱やら恵比寿様のような像とか天狗のお面とか、いろいろあります。
なんか不思議な空間・・・
産業伝承館の中は、売店とかなり広めの休憩スペースとなっていました。木造のログハウス風の建物ですね。
しばらく休憩していると、足元にすり寄って来る何かが。・・・ネコじゃないですか!全然逃げる様子もなくて人懐っこい感じです。この建物の中には何匹かネコがいるみたいです。
かわいい!
にゃーにゃー
それと、伝承館では食事もいただけるのです。ラーメンはなんと550円!昔ながらみたいな安心する味です。
さっきのネコがラーメン食べてる時もじゃれてきたんだけど
猫舌でも食べられるのかな?
しばらくするとネコたちは追いかけっこして遊び出しました。ネコは自由でいいですね。ちょっとうらやましいです。
自然いっぱいで癒される
産業伝承館を抜けて外に出ると、阿武隈川のライン下りの乗船場になっています。春夏はもちろんのこと、秋はイモ煮舟、冬はこたつ舟と1年とおして楽しめるようになっているみたいです。
産業伝承館のテラスからは阿武隈川の流れを存分に眺めることもできるのです。
秘境駅に来たからには、こういうのがいいよね!
ネコもいるし、癒されるところなの
さて次の列車がやって来ました。あぶくま駅にすっかり癒されて、帰路に就くのでした。
阿武隈急行では毎年夏に「あぶQビアガー電」という企画をやっていますが、この産業伝承館が会場となっているようです。阿武隈急行であぶくま駅まで乗って、会場に到着してからは焼肉食べ放題とビールなど飲み放題という企画です。秘境駅でビアガーデンとは楽しそうです。