羽越本線を走る快速列車「きらきらうえつ」は、2019年9月29日を最後に運行が終了することとなっています。
青春18きっぷでも指定席券があれば乗車できるという、とても乗り得な列車でもあり、引退が惜しまれます。
今回はその引退間近の「きらきらうえつ」にあらためて乗車してきました。
引退なんてさびしいね ・・・。
とっても素敵な列車だったの。
運転日や運行時刻については、下記のJR東日本のホームページをご確認ください。通常ダイヤ以外にも、秋田延長ダイヤやマリンダイヤで運行される日もあります。
https://www.jreast.co.jp/railway/joyful/uetsu.html#calendar
いろいろおトクな素晴らしい列車
はじめに「きらきらうえつ」は乗り得であると感じられるポイントについて、いくつかまとめてみました。
青春18きっぷ+指定席券で乗車できる
「きらきらうえつ」は快速列車ですので、青春18きっぷでも乗車することができるのです。ただし別途、指定席券は必要となります。
ラストランが迫ってきましたので指定席券は争奪戦となるかもしれません。特に海側のA席は人気が高いと思います。
早めに指定席を取らないとね 。
あっという間に埋まっちゃうかも。
座席はリクライニングシート
「きらきらうえつ」は特急型の車両を改造しており、全席リクライニングシートとなっています。
特急と比べても遜色ないスピード
「きらきらうえつ」は快速列車ですが、結構速いのです。新潟~酒田間の所要時間は、通常ダイヤで下り列車で2時間40分、上り列車で2時間21分です。
同じ区間を走っている特急「いなほ」でも2時間少々かかりますので、特急と比較してもそれほど大きな差はありません。
車窓からは日本海の景色
「きらきらうえつ」の車窓は、日本海を眺めることができる区間が比較的長いです。桑川駅のあたりで名勝「笹川流れ」の付近を通ります。
売店で飲食品等を購入できる
「きらきらうえつ」の2号車の売店で弁当、飲み物、グッズ等を売っています。ここで飲食品を購入すると同じ号車のラウンジを利用できます(40分の時間制限あり)。アルコール類も複数取り扱いがあり呑み鉄にも持ってこいです。
ラウンジ席は混み合うと順番待ちになるみたい。
ここで日本海が眺めるのも素晴らしいよね!
実際に乗車してきました!
今回は酒田駅から出発して、新潟行きの上り列車に乗車してきました。これが引退前の乗り納めとなります。
酒田駅のホームで今か今かと「きらきらうえつ」を待ち構えます。そして、発車時刻のおよそ10分前頃、ついに入線してきました。
それはもう30分以上前から待ってました。
酒田駅に留置されているきらきらうえつが見えたよ。
ラストランまでの間、ヘッドマークを取り付けての運行となります。先頭と最後尾で別々のデザインで、しかも毎月デザインを新しくしているとのことです。
車内の様子
さっそく乗りこみ、ひと通り車内をぐるっと探検してみます。
先頭車両と最後尾車両に展望スペース
先頭車両と最後尾車両には展望席があります。かぶりつきで景色を楽しめる特等席です。
ここから景色を眺めるのもいいね!
最後尾(上り列車では1号車)の展望席には、乗車記念のパネルもありました。
これ持って記念写真もいいね!
2号車はラウンジ
2号車は「茶屋」という売店となっていて、弁当や軽食、ソフトドリンク、アルコール、グッズ等を購入できます。飲食品を購入した場合は40分間ラウンジ席を利用できます。
ラウンジ席の利用は先着順となっています。売店には早々に列ができていましたので競争率が高そうです。
また2号車には、沿線紹介のプロジェクションマッピングがされている「きらきら情報コーナー」もあります。
3号車には記念スタンプ
3号車には記念スタンプが置かれています。台紙もしっかりセットされていました。
スタンプは2種類あったよ。
同じく3号車には「きらきらルーム」というぬりえコーナーもありました。子どもも楽しめそうです。
きらきらのぬりえコーナー ・・・!
車窓の景色を楽しみながら
ひととおり車内を見てまわったので、ここからは車窓の景色をじっくり楽しみたいと思います。
(※実際に乗車した日は曇りがちでしたので、車窓の写真は別日に同じ区間を走る列車に乗ったときの物も載せています。)
酒田を出発して、余目、鶴岡の順に庄内平野を駆け抜けていきます。この沿線を走る特急が「いなほ」というように、車窓には延々と田んぼが広がります。
天気がいいと車窓の景色もきれい!
鶴岡を出発すると、しばらくすると日本海が見える区間へと入ります。海の景色が始まる前に売店で地ビールを購入して景気づけといきましょうか。
車窓からは日本海!
いよいよ日本海が見えてきました。太陽の光が反射してきらきらしています。
さすがはきらきらうえつ!
桑川駅の周辺は「笹川流れ」という名勝で、日本海の荒波で浸食された奇岩が乱立する景色が見られます。
晴れた日であればなおのこと、青い空に青い海と綺麗な景色が楽しめると思います。
こんなところで泳いでみたいよ!
乗車記念証をもらいました
日本海の景色が終わると、村上駅へと到着です。ここからは米どころ新潟の田んぼを走っていき、終点の新潟まではもうすぐです。
村上駅から新発田駅までの間で乗車記念証が配布されます。乗車記念証は全部で6種類あって、7月~9月の各月、上りと下りで、それぞれデザインが違うみたいです。
茶屋(売店)ではこれらの乗車記念証を入れることができる台紙も売っていました。
これをコンプリートするのは大変なの・・・
終点の新潟駅に到着
楽しいときはあっという間に終わり、終点の新潟駅へ到着しました。
えー、もう着いちゃったんだ・・・
もっと乗っていたかったのにね。
色鮮やかに見えるパッチワーク柄も、よくよくみると塗り直された後などが見て取れます。
何せデビューから18年間走り続けてきましたから。これまで本当にお疲れさまでした。
新潟駅から引き上げていく「きらきらうえつ」を見送ります。名残惜しくはありますが、これにて無事に乗り納めを終えることができました。
2019年10月5日からは観光列車「海里」が登場するんだって!
新しい列車も楽しみだね!