ブログ開設2周年!乗り鉄趣味の振り返り

 実は、弊ブログ「もこもこ鉄旅部。」は、

 このたび2周年をむかえることになりました!

 

 このブログが人知れずに開設されたのが、2017年9月2日のことでした。最初の数日は非公開設定だったので、本当に誰にも知られていませんでした。

 ブログを始めたときは、これまで乗った鉄道に関する個人的な備忘録になればそれでいいや、と思って始めたのですが、気が付けば丸2年・・・あっという間です。

 

 ここまでモチベーションを維持できたのも、こんな辺境のブログでも読んでくださる方々がいらっしゃったからです。本当に感謝申し上げます。

 

 こうした節目なので、これまでのことを振り返ろうかと思いますが、今回はこのブログ自体に振り返りというよりは、私個人が鉄道を好きになっていった経緯について触れたいと思います。

 

はじまりの18きっぷ

 鉄道好きの方には幼いころから好きだった、という方は多いと思いますが、私はそういうわけではなかったです。プラレールには興味がなくトミカが好き、そんな子どもでした。

 私が鉄道に興味を持ったのは、結構遅くて大学生のときです。故郷の岡山県から上京して困ったのが、盆と正月の帰省です。新幹線で帰るのもお財布事情が厳しく、同郷の友人に聞くと、どうやら「青春18きっぷ」というものがあり、安あがりで帰省できるらしいと知りました。

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岡山にいた頃はよく乗っていた快速サンライナー

 

キツイ、でも、線路はつながっていた

 初めての18きっぷでの帰省は、正直言ってきつかったです。朝の5時くらいに東海道線に乗って、岡山の実家に着くまでに12時間以上はかかります。途中で何度乗り換えたことか。座れない時間も幾つかありました。これは苦行かと思いました。

 しかし思い返してみれば、東海道線に乗ってうとうとしながら乗りながらも、根府川のあたりでちょうど海の向こうから昇る朝日が見えてきれいでした。

 延々と各駅停車が続く静岡県にうんざりしたあとは、豊橋から乗る新快速がご褒美に感じたりもしました。

 そして大垣ダッシュの洗礼を受け、米原からは特急列車かと間違うくらいにぶっとばす新快速に驚き、須磨のあたりは瀬戸内海にかかる明石海峡大橋が見えてここも感動しました。

 そして姫路から岡山行きの列車。これは殺人的な混雑で、自分が岡山県民であることを呪いそうになりました(笑)。でも、本当に東京から実家まで線路が続いていると初めて実感したのでした。

 

 新幹線で移動しているときにはどれも全く感じなかったことで、なんだか新鮮な感覚でした。これが乗り鉄に足を踏み入れる最初のきっかけでした。

 それから、かれこれ10年と少々が経ちました(年がバレそうですが)。しかし、いまだに18きっぷを使って実家に帰るということを続けています。

 

 18きっぷの「旅」で東北へ

 そんな感じで、帰省で東京と実家の往復を何年かやっていましたが、それ以外の場所に行くということもありませんでした。ところが、いろいろあって今の仕事に就く前に丸々3週間くらい自由な時間がありました。ちょうど18きっぷも使える時期でもありました。仕事が始まったら時間があるかわからないし、どこか旅に出ようと思ったのでした。

 

 どうせだから行ったことが全くないところにしよう、それならば東北だろう、と案外迷いなく決まりました。実は東北は縁もゆかりもない土地で、当時足を踏み入れたことさえありませんでした。そこで18きっぷ5回分をフルに使っての東北1周を計画したのです。

 この東北の旅が、18きっぷの「旅」と呼べる初めてのものと記憶しています。なんせ、これ以前はただの「帰省」です。朝に出発して夜に実家に着いて終わりだったのです。

 

そして鉄道で旅することが好きになった

 東北の旅を振り返ると、1日目は東北本線でひたすら北上して、福島からは奥羽本線に入り、山形からは仙山線で途中で立石寺に寄って仙台に向かいました。

 2日目は、仙台から当時はBRT区間もあった仙山線で石巻に移動し、被災地を見学。それから石巻線で小牛田へ移動し、陸羽東線で鳴子温泉まで行って宿泊は東鳴子温泉。

 3日目は小牛田に出てから、東北線で北へ。途中で中尊寺に寄ったのちに盛岡まで行き、そこからは山田線で宮古へ。

 4日目は宮古から三陸鉄道と八戸線を乗り継いで八戸、そこから青森まで青い森鉄道で移動して、奥羽本線に乗りかえて弘前へ。弘前からは五能線に乗って、鰺ヶ沢で宿泊。

 そして、5日目は五能線でぐるっと日本海側をまわって、途中で不老ふ死温泉に寄って東能代へ。そこからから秋田へ行った後、田沢湖まで行って乳頭温泉に泊まりました。

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五能線から見える日本海は素晴らしい!

 

 このはじめての東北旅では、初めから終わりまでなんだか浮足立っていました。平日ということもあって、これまでの帰省時の東海道線みたいな殺伐とした感じがまるでなかったです。鉄道の旅ってこんなのんびりしているのか、と思ったものです。閑散とした気動車に揺られて車窓の景色を眺める、そんな魅力に気が付きました。

 旅の途中では、立石寺や中尊寺といった観光名所に立ち寄ってみたり、東北の温泉に浸かったり、本格的な旅行となりました。はじめて行った東北ですが、この時のことがきっかけでとても好きな場所になりました。このブログでも東北に行っている記事が多くなっているのは、その影響だと思います。

 そして、鉄道の旅がおもしろいと感じて、いろいろなところへ出かけるようになりました。 

 

全路線に乗りたい

 そして初の東北の旅ですっかり列車に乗るのが楽しくなってしまった私は、あちらこちらの鉄道に乗りに行きました。全国の路線に乗りたい、コンプリートしたい、乗り鉄としては言うなれば当たり前の気持ちが湧いてきました。

 書店には乗車した路線に色を塗っていく本が売っていて、乗車済みの区間には色を塗っていきます。この塗りつぶしになぞらえて、路線の完全乗車を目指すことは「乗りつぶし」とも言われます。

 私も乗りつぶしを始めて、まずは近場の甲信越、そして岡山の実家に帰る途中で山陰に寄る、そんな感じで乗ったことのある路線を増やしていきました。

 そうこうしているうちに、もっとペースを上げて乗りつぶしを進めたい、朝から晩まで乗れるだけ乗ったほうが効率がいいのではないかという気持ちになって、ますます列車に乗りまくります。そうしたら乗りつぶした区間が増えて、それ自体が楽しくなってきます。列車に乗るために乗る、言ってしまえばそんな状態です。

 

乗りつぶせばそれでいいのか

 とにかく乗ってない区間を乗りつぶすことばかり優先していたら、乗ってない区間はみるみる減っていきました。

 そして、ふと思います。このペースで行けば、何年かかければ全線乗車もできるんじゃないか、と。それはそれで嬉しいんだが、いったい何をそんなに生き急いでいるのだろうか。ずいぶんあちこち乗った気もするけれども、単に乗りつぶして、はい終わり、でいいのだろうか。

 

 もちろん、全線に乗ることが目標であることは変わりありません。でも、それは朝から晩まで乗れる限り乗って、最速で効率よくゴールを目指すというのとはちょっと違う、少なくとも私はそんな気がしてきました。

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三江線にはじめて乗ったときは真っ暗

 

 外の景色が真っ暗だったら周りの景色はよくわからないし、途中下車で初めて気がつくこともあるし、訪れた先で行ってみたい名所があったり食べたいものがあることだってあります。

 全線乗車もいいけど、そこの至る過程が大切なのではないだろうか、せっかくの列車に乗って遠出もしているんだから、その時その場所の記憶を残したい、と思うのでした。このブログを作ったのも、そういう感覚に連なるところがあってのことだと思います。

 いっそのこと、ゆっくり時間をかけてあちこり遠回りしたから乗りつぶしは生涯未完というのもかっこいいんじゃない、今となってはそれくらいの気持ちでいます。

 

ゆとりを持った旅を

 そういう経緯で、乗りつぶしのペースを落としてでも、車窓の景色をじっくり楽しんだり、途中下車をする時間を設けることを意識するようにしました。旅のスケジュールにもゆとりが出てきて、地図を見ながらここにも行ってみようかな、と自然にそういう気分になってきます。

 それと関係があるのか、以前は基本的に黙々と孤独に列車に乗っていたのですが、ここ数年はたまたま同じ列車に乗り合わせた人など見知らぬ人とお話しする機会も増えてきました。

 私自身、そんなに積極的に人と話をするほうのタイプでもなく、どちらかといえば人見知りするほうですが、それでも最近は旅先で話しかけられることも割とありますし、たまにはこちらから話しかけるということもあります。訪れた先で見ず知らない人とお話しする機会があると、そのときのことは結構鮮明に記憶に残って、あのときこういうことがあった、と良い思い出にもなっています。ゆとりをもって旅をしていると、自然と話をしやすい雰囲気になってくるような気がします。こういうのも旅の楽しみなのだろうと思います。

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旅の恥はかき捨てとも言いますし、知らない人と話をするのもいいのでは

 

3年目もよろしくお願いします

 さて取り留めもなくあれこれ書いてきましたが、このブログでは今後も基本的にこれまでどおり鉄道旅行記をメインに続けていくつもりです。

 JRでは乗っていない路線も少なくなってきて、今年中にはまずJR九州の乗りつぶしを終えることが目標です(代行バスの区間も少なくないですが)。

 何をもって完乗にするか、廃線になっていたり災害の影響で列車に乗れず代行バスに乗ったところもあるので難しいですが、予定通りJR九州の乗りつぶしを終えた後は、JR線の未乗区間(現に乗れる路線)は、日高本線(鵡川~様似は代行バス)、函館本線の藤城線、大船渡線BRTの気仙沼~上鹿折、おおさか東線の延伸区間を残すかたちとなります。これらは(廃線にならないうちに)ゆっくり乗ることとして、今後は一度乗った路線でも途中下車をしていろいろな駅訪問をしてみたいという気持ちもあります。

 このブログも3年目に突入しますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。