今回は、房総半島の東端にある千葉県銚子市を走る銚子電鉄に乗車いたします。さまざまなユニークの取り組みで知られる鉄道会社でもあり、日帰りで乗りに行ってきました。
たまにテレビに出てる鉄道でしょ!
いろいろやって 経営難を乗り越えてるんだって
房総半島の端っこの旅
関東の東の端、総武本線の終点・銚子駅へとやってきました。今回ははるばる鈍行列車でやってきましたが、東京駅から特急列車では2時間ほどで到着いたします。
銚子電鉄の乗り場は、JRのホームの端の方にあります。きっぷ売り場などは無く、車内できっぷや一日乗車券を購入します。
銚子電鉄の乗り場の建物には、「絶対にあきらめない」の文字。銚子電鉄は、各駅がネーミングライツによって愛称が付けられています。
絶対にあきらめない!!
銚子電鉄のためにある言葉だよね
こちらのレトロな列車に乗って、銚子電鉄の旅に出発したいと思います。銚子駅から終点の外川駅までは片道350円、いろいろな駅をめぐる場合は一日乗車券「弧廻手形」(700円)がお得です。
リフォームで生まれ変わった本銚子
最初に下車したのは、本銚子駅です。周りは木々が生い茂って緑のトンネルとなっていますが、駅の建物はレンガ調で小綺麗な佇まいです。
こちらの駅は、DIY好きで有名なタレントのヒロミさんが、テレビ番組でリフォームを実施した駅なのです。駅舎の中もモザイクタイルやステンドグラスがあしらわれた凝った内装となっています。
待合室がきれいなの!
洋風でおしゃれになったんだね
アルパカがいるピンクの列車
続いては、こちらのピンク色の列車に乗車したいと思います。先ほどとはカラーリングが異なり、「ピンクニュージンジャー号」と名付けられています。
こちらは岩下の新生姜とコラボした車両となっています。車内はアルパカのぬいぐるみやピンクの風船でデコレーションされてファンタジーな世界観が広がっています。
増毛に御利益?な駅
本銚子の隣の笠上黒生駅も見てみましょう。こちらは、ネーミングライツによって「髪毛黒生(かみのけくろはえ)駅」となっています。読んで字のごとく、頭髪に御利益がありそうですね。
髪の毛生える?なんで?
育毛シャンプーの会社がネーミングライツを持ってるんだよ
銚子電鉄では少ない有人駅のひとつです。駅舎の中は出札口など昔ながらの雰囲気が漂います。また、列車交換を行うことができる駅で、その際はタブレット交換が見られます。
タイムスリップしたかのよう 終点・外川駅
銚子電鉄の終点の外川駅へとやってきました。大正12年から使われているという駅舎を見ると、時が止まっているかのような印象を受けます。
この駅 ずっと昔から変わってない感じだね
なんかここだけ 別の時代みたい
駅内では、名物のぬれ煎餅などが販売されています。木造の駅舎は歴史が感じられる建物で、非常に落ち着く雰囲気となっています。
駅前にはデハ801車両が保存されています。こちらもノスタルジックな雰囲気があります。無料で開放されており、車内を見学することもできます。
ここらでちょっとお昼に
外川駅のあたりは漁村となっており、駅から坂を下っていくと海が見えてきます。列車の終点の先に小さな漁港があるというのが、ローカル線の旅らしく感じます。
外川漁港の近くにある「いたこ丸」さんでお昼にしていきます。このあたりの有名店のようで、休日ともなると行列ができていました。
定食をいただきましたが、お刺身ともう1点選べるシステムで、マグロのから揚げをいただきました。さすが漁港の目の前というだけあって、新鮮なお魚がいただけます。ライスは並盛でも十分すぎるくらい量があって満腹です。
やっぱり魚がおいしい!
ごちそうさまでした!!
関東最東端の犬吠埼へ
さて最後に犬吠駅へとやってきました。先ほどの外川駅のような木造で渋い印象とは一転して、西洋風の宮殿のような建物でちょっとした異国情緒さえ感じられます。
犬吠駅からは、徒歩10分弱で関東最東端の岬である犬吠埼へと到着します。真っ白な灯台も、日が落ちてきてオレンジ色に照らされていました。ここは朝日が有名なスポットではありますが、夕暮れ時もなかなか幻想的な雰囲気です。
灯台のふもとは遊歩道となっていて、波打ち際まで降りていくことができます。目の前に太平洋が広がる太平洋の景色が見られます。
あそこのホテルに泊まってみたいなぁ
朝日がきれいに見えるんだって!
気がつけば日が沈んで暗くなってきて、今回の旅もここまでです。短い路線ながらも、十分に日帰り旅を楽しんでまいりました。銚子電鉄が次にどのような驚きの取り組みをするのかにも期待です。