本記事では、長野県の篠ノ井線にある姨捨(おばすて)駅を紹介します。駅の名前は少々おそろしげなところがありますが、それとは裏腹に全国でも指折りの眺望の駅となっています。
すごい絶景の駅なんだって!
昼と夜と両方行ってみたよ
日本三大車窓の絶景の駅
姨捨駅は小高い丘の上に位置しており、駅のホームからすばらしい景色を眺めることで知られています。姨捨駅の景色は「日本三大車窓」*1のひとつにも選ばれており、一度おとずれる価値があると思います。
このように駅のホームからは、眼下に広がる善光寺平を一望することができます。ホームにはあるベンチは、善光寺平のほうに向かって設置されており、景色がよく見えるようになっています。
すごい眺めなのっ!
やっほー!
松本方面からやって来て姨捨駅で下車すると、先ほど自分が乗ってきた列車が善光寺平を背景に走っていくのを見下ろすことができます。
ホームの一部は、バルコニーのように張り出した場所があり、ここも景色を楽しめるスポットになっています。高いところから向こう側まで見渡せる絶景の清々しい駅です。
夜景もまた美しい
姨捨駅のもうひとつの楽しみは、夜景です。昼の清々しい景色も美しいですが、夜もまた絶景が楽しめるところなのです。日没後の駅はランプがともって、ちょっとロマンチックな感じとなります。
このとおり姨捨駅では夜にやってくると、眼下には絶景の夜景が広がるのです。昼に来ても夜に来てもどちらも素敵な景色が迎えてくれる、二度おいしい駅となっています。
夜景もきれ~い!
何回でも来たくなっちゃうね
めずらしいスイッチバック駅
姨捨駅の鉄道的なおもしろさは、列車が進行方向を変えてジグザグに進むスイッチバックです。姨捨駅は勾配区間の途中に設けられたスイッチバック駅としても貴重な存在です。
上の写真は長野方面へ向かう列車ですが、左奥と向かうのが姨捨駅のホームへ入る線路、真ん中が長野方面へ向かうの線路、右手前へ延びているのが引き上げ線です。
線路の配線と列車の進み方を簡単な図にすると、上の図のようになります。列車はいったん引き上げ線へ入り、前身と後退と行い進行方向を変えながら進んでいきます。なお、特急列車は姨捨駅に進入することなく通過することができる構造となっています。
姨捨駅の駅名標は、スイッチバックの線路の形をなかなか忠実に表現しているといえます。
ちゃんとジグザグにかかれてる!
こんなところも手抜かりなしだね
姨捨駅の先の線路は、このとおり2本とも行き止まりになっています。盲腸線の終点でもないのに線路が行き止まりというのは、スイッチバック駅ならではの配線ですね。
途中下車したら、そこが展望台
駅のホームに居ながらにして、はるか向こうまで見渡すとことができる姨捨駅は、駅そのものが展望台のようです。ここからの景色は昼はもちろんのこと、夜景も美しく、クルーズトレイン四季島のコースにも選ばれています。スイッチバック構造という鉄道ファン的な楽しみもあります。是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
*1:残る2つは、根室本線の落合~新得間(現在は廃線となった旧線)の狩勝峠と、肥薩線の矢岳越えと言われています。