今回は、群馬県・栃木県を走るローカル線のわたらせ渓谷鐡道の花輪駅を訪問いたします。花輪駅はかつての宿場町にあたり、その様相を伝える駅となっておりました。
東北の花輪線じゃなくて、群馬の花輪駅だよ
ぜんぜん行ったことない駅だね どんなかな?
花輪駅で途中下車します
わたらせ渓谷鐡道の1両編成のディーゼル列車に乗ってやってきました。沿線ではそれほど鄙びた駅という印象はないのですが、ここで降りる人をこれまで見たことはなく、今回はじめて途中下車しました。
駅の花壇はしっかり手入れされていて、6月下旬から7月上旬はあじさいの季節をむかえます。この駅以外でも、神戸駅や沢入駅でもあじさいが咲いているのが見られます。
駅のホームには、うさぎとかめの石像が置いてあり、駅に降り立つと真っ先に目が合います。駅の発着メロディーも「もしもしカメよ~」でおなじみの「うさぎとかめ」の童謡が流れますが、この曲の作詞者が花輪の出身ということにちなんでいるそうです。
駅メロが爆音でびっくりしたぁ
うさぎとかめの聖地だったんだね
駅舎は昔の武家屋敷みたいな感じでしょうか。意外にもどっしりした和風の建物が建っています。
駅の待合室の中も、それなりに広くて和風な感じです。お茶さんでも出せそうな雰囲気さえあります。
全体的に江戸時代な感じ?
時代劇とかできそうな駅なんだよ
こちらが道路側から見た様子なのですが、磨きあげられた石に駅名が刻まれていて、凝った様子があちこちに見られます。
駅の周りには水路がめぐらされていて、これまた洒落た雰囲気を出しています。第三セクターのローカル線の駅と侮っていましたが、かなりのこだわりようです。
水路をくだっていくと、ちょっとした広場がありました。小さなストーンヘンジみたいなものが置かれている不思議な空間でした。
こっちは石器時代の遺跡かな?
謎の広場だよね
あかがね街道の宿場町 花輪宿
駅の前はすぐに道路となっていますが、「あかがね街道」と呼ばれています。「あかがね」というのは銅のことで、足尾で採れる銅を運んだ道ということのようです。街道沿いに宿場町があり、花輪もそのひとつとなっていました。
駅前には立派な松も植えられています。こうして駅の周りを見てみると、街道沿いの宿場町を意識した景観が整備されているのがよくわかります。
街道沿いといっても、現在の幹線道路とは離れていて、車通りは少なくて静かで落ち着いたところです。猫さんものんびりしている様子でした。
にゃーにゃー
猫さん お昼寝してるのかな
今回の駅ノート
今回訪問しました花輪駅でも、駅ノートが置いてありました。わたらせ渓谷鐡道では、わりといろんな駅に置いてあります。
というわけで、今回も1枚描かせていただきました。街道と宿場という歴史的な雰囲気が印象に残る駅でございました。
さて、次回は花輪駅から歩いてすぐのところにある、旧花輪小学校記念館へ行ってみたいと思います。