今回は新潟県の親不知(おやしらず)を訪問しました。日本海に面した断崖絶壁が続く一帯で、その険しい道中は親が子を気遣う余裕もないことから、「親不知」という名前になっているそうです。
放っておくと痛くなるんだよね
早めに抜いたほうがいいですわよ
歯の親知らずじゃないんだよ
親不知コミュニティロードへ
親不知の散策は、旧国道が「親不知コミュニティロード」という遊歩道として整備されており、親不知観光ホテルの目の前からスタートとなります。ちなみに、この日はこちらのホテルに宿泊します。
遊歩道は海沿いに延びていて、日本海の景色を眺めながら歩ける道となっています。東屋のような展望台があり、そこからも良い景色が見えました。
海沿いの断崖絶壁に道路が見えます。崖に沿うようにして現在の国道が走っており、高架を走っているのは高速道路です。昔は海に面した波打ち際を歩いていたのだとか。この地が北陸最大の難所と言われていることが実感されます。
高速道路が海の上を走ってる!
きっと絶景ドライブなの
展望台の傍の銅像はウォルター・ウェストンという日本各地で登山をしたイギリスの方のようで、親不知を日本アルプスの起点と紹介したそうです。親不知は北アルプスの北の端に位置しており、そのためこのような急峻な地形になっているのですね。
如砥如矢
さらにコミュニティロードを歩いていきます。少し坂を登っているような形になります。道路沿いに切り立つような岩壁が見えてきました。
岩壁には如砥如矢(とのごとくやのごとし)との文字。この道を切り開いたときに、砥石のように滑らかで矢のように真っすぐと喜びを表したものだそうです。
かたや日本海側を見れば、海面までほとんど垂直に見えます。この道ができる前は波打ち際を歩いていたようですが、どれほど険しい道のりだったのでしょうか。
ちょっと足がすくみそうな景色ですわ
落ちたら大変なことだよね
親不知レンガトンネル
遊歩道を歩いていくと、海側へと降りる階段がありました。かなり急な階段ですが、降りて行ってみます。
古いトンネルがぽっかりと口を開けて待っていました。これはなかなか歴史がありそうです。きれいなレンガ積みがそのままに残されています。
実はこのトンネル、かつての北陸本線が通っていたトンネルなのです。蒸気機関車が走っており、煤けた壁面もなお残っています。薄暗いトンネルは雰囲気満点で、ちょっと怖いくらいでした。
鉄道のトンネルだったんだね~
ここ暗くて怖いよ。。。
トンネルを抜けると、階段を伝って海岸へ降りられました。まわりとは繋がっておらず、プライベートビーチのような感じになっています。天気が良ければ沈む夕陽の絶景が見られそうです。
親不知観光ホテルに戻ってきました
親不知コミュニティロードの散策から、親不知観光ホテルまで戻って来ました。今夜はここで一泊です。遊歩道はかなりアップダウンがあったので、結構つかれました。
建物は全体的に年季が入っているような感じですが、1万円ちょっとと割とリーズナブルな価格で泊まれました。大浴場は日本海が一望できる絶景のお風呂でした。
夕食は海の幸が中心で、宿代から想像する以上の料理の数々で、かなり満腹になりました。特にカニが付いてくるプランがお値打ちでおすすめです。
食事がすごく豪華ですわ
カニおいしい~
毎年食べに来たいねー!