もこもこ鉄旅部。

乗り鉄・旅鉄・駅ノート絵師(駆け出し)の筆者が、全国津々浦々を鉄道旅でまわったり、駅訪問して駅ノートにイラストを残したりするブログです。

伊勢神宮と親子?近江鉄道で多賀大社へ

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 今回は、滋賀県にある多賀大社へ、近江鉄道に乗って行ってきたときのことをお送りします。

 厳かな雰囲気があふれていた多賀大社ですが、かの有名な伊勢神宮とも縁が深い神社なのです。最寄り駅の近江鉄道・多賀大社前駅からも歩いて約10分程度と好アクセスです。

なんか初めて聞く名前の神社なんですけど

ものすごい由緒ある神社なんだよ

 

近江鉄道で多賀大社前駅へ

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 多賀大社の最寄り駅の多賀大社前駅へは、米原や近江八幡などから出ている近江鉄道に乗っていきます。

 近江鉄道の車両、どこかで見覚えあるような顔をしています。そう、西武鉄道の車両にそっくり。それもそのはずで、近江鉄道は西武鉄道のグループ会社で、車両も西武の物を引き継いで改造しています。

 

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 多賀大社前駅へは,、高宮駅から分かれる「多賀線」に乗りかえます。多賀線は、わずか3駅ばかりの短い路線です。

 

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 多賀線の唯一の中間駅がスクリーン駅です。SCREENホールディングス株式会社彦根事業所の敷地内にあり、従業員さん達の通勤のために作られている駅です。

なんだか変わった駅名だけど

会社の名前が駅名になってるんだよ

 

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 そして終点の多賀大社駅前に到着です。駅舎は地域のコミュニティハウスとしても利用されているようです。駅の裏手にはコンビニもあって結構便利です。

意外と駅近な多賀大社

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 多賀大社前駅から、多賀大社へと向かって歩いていきます。駅前にはどーんと大鳥居がそびえ立っております。多賀大社までは徒歩約10分程度でアクセスはかなり良いと思います。

わりと近くに神社があるんだね

駅近だからそんなに歩かなくて済むよ

 

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 多賀大社の近くの道は、絵馬通りという参道になっています。木造の建物と石畳風の道路など神社に合わせた景観となっています。

 

伊勢神宮とも関係が深い多賀大社

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 参道をしばらく歩くと多賀大社に到着です。それでは早速参拝したいと思います。

 

8月3日から8月5日は万灯祭っていうのをやってるんだって

今回はお盆だからちょうど終わったころだったね

 

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 最初に登場するのが、この太閤橋。その名のとおり太閤・豊臣秀吉が多賀大社に信仰が厚かったことに由来するようです。

 しかし、橋の勾配がちょっと急ではないですかね。渡るというよりは登るというのに近い動作で、足元に注意しながら攻略しました。

 

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 太閤橋を越えて御神門をくぐると、真正面に拝殿が見えてきます。神社に来たときに感じる厳かな雰囲気が漂います。素人目にも立派な造りで迫力が伝わってきます。

 

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 パワースポットに特段の興味がない私でも、重厚な構えの社殿や背景の木々など、ある種の清々しさを感じました。

 

お賽銭と願い事しなくちゃね

住所と名前を心の中でお伝えしたほうがいいらしいよ

 

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 絵馬殿の隣には、「寿命そば」という蕎麦屋さん。多賀大社の延命長寿の御利益に授かれるらしいです。残念ながら、訪れたときにはもう閉まっていました。

 

伊勢神宮との関係

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 境内をしばらくまわっていると、伝統がありそうな能舞台までありました。こんなのまであるのかとぼんやり眺めていると、相当にお年を召したおじいさんがやってきます。そのおじいさんはもう年十年も多賀大社に通っていらっしゃるベテランらしいです。そこで、この神社のことを聞いてみると「ここは伊勢の親玉」とのこと。御利益はピカイチと太鼓判でございました。

 

 というのも、多賀大社の御祭神は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)であり、伊勢神宮の御祭神の天照大神はその子に当たるのだとか。そういうことで、「お伊勢参らばお多賀へ参れ お伊勢お多賀の子でござる」という俗謡もあるのだそうです。

 

隣接する金咲稲荷神社

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 多賀大社の北側は緑が深くなっていて、金咲稲荷神社につながる道になっています。丹塗りの鳥居がずらららっと並んでいて、こっちにちょっと寄ってみようかなっという気分になってしまいます。ここは商売繁盛の御利益があるとのことです。

 

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 うちのブログも繁盛するようにお祈りです。祭壇には名刺を置けるようになっていて、置いて帰ると例大祭への案内が送ってもらえるみたいです。

 ちなみにキツネの像の下には、カエルの置物がいくつか置かれていました。これも金運に何か関係が・・・?

 

なんでカエルなんだろ

お金が帰ってくるとか・・・!

 

御利益いろいろ

 多賀大社は、まだ他にもあります。由緒ある神社だけに御利益に関する逸話があれやこれやあります。

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 拝殿の脇のほうに石の柵に囲まれている箇所があります。ここには寿命石という延命に御利益がある石が置かれています。この寿命石は、東大寺を再建した重源上人が参詣して20年の延命を授かったことに由来したといわれています。

 

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 そして、普通の神社であれば絵馬が掛けられているはずのこの場所ですが、どう見てもしゃもじが掛けられています。

 かつて多賀大社の神主は病に伏す天皇に、飯を炊いて杓子を献上したところ治ったという話から「お多賀杓子」と呼ばれる縁起物とされています。

 

お多賀杓子がおたまじゃくしの語源という説もあるって

お守りもしゃもじ型の物があるんだよ

 

 今回はじめて訪れた多賀大社ですが、これまで行った神社の中でも風格ある社殿で、相当に歴史と御利益が詰まっていると感じました。伊勢神宮との関係については新しい発見でした。

 

 なお、多賀大社と名前がよく似ている「多度大社」は、養老鉄道の多度駅が最寄りです。こちらも伊勢神宮と関係のある神社です。下記記事もご参照ください。

www.mocomoco-tetsutabi.com