今回は、JR北海道の2022年3月12日のダイヤ改正で廃止予定となる函館本線・砂原支線の駅である銚子口、池田園、流山温泉の各駅をめぐります。
▼同じく廃止予定の本石倉、石谷も訪問しました。
函館駅から出発 乗り鉄の朝は早い
今回は函館駅からスタートです。砂原支線の列車は朝と夕方しかなく本数が少ないので、始発列車に乗車します。
おはよう~
こんな朝早いんですの まだ真っ暗じゃないですか
乗り鉄の朝は早いって言うやつだね
午前5:49発の砂原支線経由の列車に乗ります。藤城支線経由で、新函館北斗を通らないで大沼に到着するめずらしい列車です。
列車はJR北海道でよく見かけるキハ40形。ディーゼル列車にボックスシートと、鉄道旅といえばやっぱりこの感じだなあと思ってしまいます。
大沼からは砂原支線へと入ります。まずは銚子口を訪問し、その後に池田園に戻ってきて、最後に流山温泉の順でまわります。
銚子口駅を訪問
ちょうど日が昇って明るくなったころ、銚子口駅に到着です。対面式のホームで列車交換も可能な駅となっています。
すごい 雪が積もって真っ白
北海道に来たって感じだよね
構内踏切を渡って、駅舎のほうへと向かいます。朝早いというのに、別れを惜しむ鉄道ファンが(私もその一人ですが)何人か訪れていました。
駅の前から出ている道を少し歩いてみると、小さな集落となっているようで、民家がポツポツと建っている感じです。
銚子口駅へ戻ってきました。一面真っ白の雪の中に建っている小さな駅舎がいい雰囲気です。
この感じ 何かのCMでありそうな?
北海道シチュー、じゃないですか
駅舎の中はベンチが並んだ待合室になっています。少し色あせた感じがなんとも言えないです。
駅ノートは地元の方が置いてくださっているのでしょうか。けっこう昔の物も残っていました。
次の列車までの待ち時間で駅ノートにイラストを描いてみました。新しいノートは見ている方もいたので、古いノートのほうに残させていただきました。
ほぁ 寒い。。。
カイロ持ってきたから これ使ってね
池田園駅を訪問
続いて池田園駅へとやってきました。こちらも静かな雰囲気の駅ですが、ホームも長くて意外と立派な感じです。
ホームは1面1線ながらも跨線橋があります。駅舎は先ほどの銚子口駅よりもひと回り大きな感じです。
線路1本だけなら 駅舎の目の前がホームでいいじゃん
昔は反対側にも線路があった島式のホームだったらしいよ
シンプルな造りの駅舎のようです。屋根にしっかり雪が積もっていて、落ちてこないかちょっと冷や冷やします。
駅の外に出てみました。あたりは少し民家が建っているくらいで、池田園といっても、何か公園のようなものがあるわけではないようです。
待合室は、こちらもベンチが並んでいるだけの簡素なものでした。壁も真っ白でいっそうシンプルな感じです。
こちらも駅ノートがありましたので、ちょこっとイラストを残しました。私の地元の岡山に池田動物園というのがあり、ここの駅名を見ていると昔行ったことを思い出したのでした。
がおー つぐみちゃんを食べちゃうぞ
た、食べないでくださぃ~
流山温泉駅を訪問
続いて、流山温泉駅までは歩いて向かいます。池田園駅の北側の道道338号線を道なりに進んで行きます。
流山温泉が見えてきましたが、こちら側からは藪に覆われていて、駅にたどり着くことができません。
駅が見えているのに行けないね
牧場のほうにまわって 駅に行くんだって
迂回して大沼流山牧場の入り口へやって来ました。流山温泉駅へは、駅に隣接をする牧場を通って行くという不思議な駅です。
▼詳しくは以下の記事をご参照ください。
流山温泉駅はリゾート施設の開発で2002年に開業した駅ですが、いまとなっては温泉施設も閉業してしまい、牧場が事業を行っているということのようです。
ホームの前には、かつては200系新幹線の車両があったのですが、撤去されてしまい、今では団子鼻の部分と車輪だけがモニュメントのように置かれています。
ただでさえ本数が少ない砂原支線ですが、流山温泉はさらに一部の列車が通過するので、時刻表は閑散としています。
駅のホームは単式1線で、特に待合室や屋根があるわけでもないシンプルな構造ですが、駅名はこれまで見たことがない独特のフォントで書かれていました。寂しいことに、開業からわずか20年で廃止されることになってしまいました。
なくなっちゃうのは残念だけど、なかなか来る機会もないよね
ちゃんと見納めできてよかったの
朝早くから大変でしたけど、お別れの儀式みたいなものなのですかね