今回は、秘境駅として噂される野岩鉄道・男鹿高原駅に行ってきました。
訪問したのは冬の真っただ中で、雪がかなり降り積もっている時分でした。そんな雪の秘境駅をひとり占めしてきましたので御覧ください。
秘境駅に行くんだね! どんなところかなぁ
今回は魔法少女が出てくるらしいよ!
誰もいない男鹿高原に到着
東武鉄道から直通の普通列車に乗車して、男鹿高原に降り立ちました。もちろん、乗ってきた列車で降りる人など自分以外には無し、ほかの乗客に不思議がられていなかったでしょうか。しかし、いざやってくると妙に清々しい気持ちでもあります。
山あいの線路沿いにホームと小さな待合室があるだけです。栃木県とはいえ北のほうであり、冬の季節には雪が降り積もるところです。この日は誰もおらず貸し切り状態です!
すごーい 真っ白だよー!
さ・・さむい。。。こんなに雪降るんだね
ホームにもかなり雪が積もっており、駅名標にたどり着くのも一苦労です。駅名の「男鹿」というのは、「おじか」と読みます。最初は秋田県のなまはげが有名な半島と同じように「おが」と思っていましたが、違ったようです。
ホームからは出口へと向かう一本の階段が続いています。出口への道はこれしかありません。
階段を登りきったところにベンチがポツンと置かれています。
傘があるけど忘れ物かな
ここに置き忘れたら 取りに来る気なくなるよね
ベンチのところを右にまがったら出口です。駅全体を見てまわっても、ものの数分しかかかりませんでした。次の列車まで時間がありますので、駅の外も見てまわるといたしましょう。
名物(?)のヘリポートへ
駅の外からみた男鹿高原駅の入り口は、シェルターへの入り口みたいな様相です。実際にこのあたりで遭難したらここに駆け込むしかないかもしれません。
さてこの駅ではヘリポートが見どころらしい(というか、それしかない)ので見に行ってみたいと思います。
駅を出て左手に歩いてみましたが、大きな水たまりができていて、その先は雪が積もって行き止まりになっていました...。地図を見てもこっちに道はないようです。反対方向に引き返します。
雪の中の一本道をまっすぐに歩いていきます。久しぶりに雪景色を見ると楽しくなってきちゃいます。
柵に囲われた建物がありますが、「男鹿高原変電所」とあります。こんなところまで電気が供給されているのですから、そう思うとすごいですね。
さっき乗ってきた列車も電気で動いてたよね
そうだね。会津田島までは電化されてるよ
さらにひたすらに真っ白な道を歩いていきます。ずっと同じ景色の中を歩いている気がしてきます。
しばらく歩いてヘリポートに到着しました。こちらも雪で真っ白な世界になってしまっています。
無事に男鹿高原の見どころ(?)のヘリポートも見たことですし、駅へと戻るといたします。
これだけ!? なんにもないじゃん!
ただただ真っ白な平地でした
冒険の書を見つけました
さて駅へと無事に戻ってきました。次の列車が来るまではかなり時間があるので、待合室で列車を待つことにします。
待合室は4人ほど入れるくらいの空間しかないですが、この駅の乗客からすれば十分かと思います。さすがに暖房器具があるわけではないので、寒いのは寒いのですが、風がしのげる分だけ落ち着きますね。
秘境駅ではよく見かける駅ノートを発見しました。この駅のノートはちょっと変わっていて、「冒険の書」というタイトルです。この駅までわざわざやってくるのは、確かに冒険と言えなくもないです。
列車の待ち時間で駅ノートにイラストを残しました。冒険の書のいうとドラクエっぽくRPGな雰囲気かなあと思い、"つぐみ"に魔法少女になってもらいました。
なに このかっこう はずいって...
だれも見てないから大丈夫だって! 寒いから魔法であったかくしてほしいなぁ
炎系かな それじゃあエクスプロぉ・・・
ちょ、ちょっと! 駅ごと吹っ飛ばすつもり!?
約2時間ほどの駅滞在を終え、帰りの列車がやってきました。もしこの駅で運休になったらと思うと、ちょっと怖いですね(笑) 何はともあれ秘境駅の冒険を楽しめる駅でございました。
帰りは温泉でひと息
真冬の秘境駅探訪はさすがに体が冷え切ってしまいましたので、帰りに湯西川温泉駅に併設の日帰り温泉に立ち寄りました。野岩鉄道沿いには温泉地も多くありますので、温泉旅もいいと思います。
はあぁ あったまる~
生き返るよねぇ~ 温泉最高~
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